つくば市議会議員 金子かずお


週刊・新社会つくば
2008年8月26日 第620号 発行:新社会党つくば支部

臼井地区携帯基地局建設は中断する


風光明媚な神郡や臼井地区を抱えている筑波地区内で携帯電話の基地を建設したいという声が聞こえます。

臼井地区でも数年前から建設が進められようとしていましたが、建設を計画していた会社から中断の申し入れがありました。

建設に反対する地元民で組織した会では携帯電話の基地を建設に係る工作物の建設基準を定める規則を制定するよう議会請願を行い、請願が採択されるなど新たな局面を迎えていたが、この程会社側から中断の申し入れがありました。

最近の携帯電話基地建設反対と会社側の対応についての情報をお知らせします。


携帯基地局に住人反対姿勢 米子市の住宅街

鳥取県米子市灘町三丁目の住宅街の一角に建設された携帯電話基地局をめぐり、「灘町三丁目自治会」(宮本亀麿会長、百十四世帯)が健康不安を理由に撤去を求めている問題で、同自治会は八日までに、基地局の隣接地に「携帯基地局反対」の看板を設置、携帯電話会社と徹底抗戦する構えを明確にしました。

基地局は、NTTドコモ中国(広島市)が昨年十一月に建設された。

同社は「電波は国の基準を下回っており安全」と主張しているが、住民たちが各地で基地局の発する電磁波による健康被害の声が相次いでいるとして運用に反対し、三月下旬に住民有志が、基地局撤去を求める四百二十六人分の署名簿を同社に提出しており、基地局はまだ運用されていない状況であります。

同自治会は四月上旬の総会で、基地局撤去活動を自治会の総意とすることを承認し、同市天神町二丁目のマンション屋上にも同社が基地局の建設を予定しているため、天神町周辺の住民とも連携しながら反対運動を展開していくことも決めた。 宮本会長は「声を上げないと悔いを残すだけ。(基地局の土地を同社に貸している)地主にも、地元の動きを理解してもらいたい」と話している。


兵庫県・川西市ドコモ携帯基地公害問題アンテナ基地局を撤去

携帯電話のアンテナ基地局から出る電磁波が健康被害を生じさせていると川西市清和台西1の基地局周辺住民が抗議していた問題で、NTTドコモ関西(大阪市)は四月十四日、この基地局を撤去する工事を始めた。

住民とドコモは昨年十二月、撤去の方針で合意していた。アンテナは、高さ約二十メートルでNTTドコモが阪急バス車庫の土地五十四平方メートルを借りて、05年に設置したものであります。

その後、周辺住民の中に、頭痛、血圧や血糖値の上昇などを訴える人が相次ぎ、住民らが「電磁波公害をなくす会」が結成され、昨年5月、大阪簡裁に公害調停を申請しました。 NTTドコモは電磁波と健康被害の因果関係は認めなかったが、阪急バスが土地の賃貸を解除する意向だったため、これに合わせて基地局の撤去を決めていた。

ドコモは「電磁波が住民の健康に悪い影響を与えていないという主張は変わってないが、この地域で携帯の感度が悪くならないよう、周辺基地局の電波を調整していく、利用者に迷惑をかけないように努力したい」と話している。




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