つくば市議会議員 金子かずお


週刊・新社会つくば
2009年1月20日 第637号 発行:新社会党つくば支部

[金子かずお議会報告・一般質問から]

小型風車がほとんど発電しない問題について金子かずお議員は一般質問で早稲田大学との間で裁判となっている状況を踏まえて、市の今後の方向性について執行部を質しました。

小型風車問題について①


質問・金子かずお議員

小型風車がほとんど発電しない問題で、二〇〇六年年三月議会に、私から教育長に質問した際、教育長は、『風車が学校にとってはどうかということですけれども、教育は、モチベーション、いわゆる動機づけというものが非常に大切であります。風車そのものは、つくばの子供たちに、夢や希望、感動を与えてくれました。ただ今のところそれが回っていないということなわけでありますけれども、教材では、回ろうが回らないが、なぜ、どうしてということが、科学教育あるいは環境教育、エネルギー教育では、非常に大事な部分であり、そういう意味で、非常に価値ある投資だったのではないかと、私はそう思っております。科学の世界というのは、失敗の連続であります。そういう積み重ねで成り立ってきております。あと百年、二百年たってしまえば、この化石エネルギーはすべてなくなってしまいます。そういう中で、子供たちは今どんなエネルギーが必要なのかということを考えたとき、必ず風車とか、太陽エネルギーとか、そういうようなことを言います。それをつくばでは、いち早く子供たちに、その動機づけ、モチベーションを高めたわけであります。私は、そういうことを考えれば税金のむだ遣いではなく、価値ある投資だったのではないかと考えております』と、価値ある投資と答弁されたが、その後、風車の後始末を見ても、課題が残ります。

税金のむだ遣いでないということを、学校でその後どのように教えたか伺いたいと思います。

また、小型風車がほとんど発電しない問題では、早稲田大学との間で裁判となり、和解協議を挟みながら、裁判が結審し、判決を待つだけとなっていますが、市はこの裁判で、十分立場を表明したのか伺いたいと思います。

さらに、今回発生した小型風車が破損した事故は、裁判にどのような影響が出るかということについていかが考えているかお尋ねしたいと思います。


答弁・町田悦生環境保全部長

風車問題の後段部の質問について、ご答弁申し上げます。

早稲田大学等との訴訟におきましては、平成十八年四月七日の提訴以来、合わせて十回の口頭弁論や、弁論準備手続が行われ、二十年二月二十五日に結審いたしました。

このような事件に至った最大の原因が、誤った予測発電量の試算や、風車の設計等を行った早稲田大学等の債務不履行、専門家としての説明義務違反などにあったことから、市といたしましても、裁判所に対し、その旨を強く主張するとともに、必要な限りの立証活動を行ってまいりました。

破損事故が訴訟にどう影響するのかというご質問についてでございますが、風車の安全面の技術的瑕疵につきまして、本件訴訟の請求原因になっていないことから、訴訟への直接の影響はないというふうに考えております。




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