つくば市議会議員 金子かずお


週刊・新社会つくば
2009年5月26日 653号 発行:新社会党つくば支部

金子かずお議会報告・一般質問から

つくば養護学校の入学児童生徒の増加に伴う市の考え方について ①


昭和54年に義務化された養護学校は、この地域で、同年に県立土浦養護学校として開校され、平成19年度にはつくば市内に養護学校が開校されました。

その間に、伊奈地域と美浦地域に養護学校が開校されていますが、知的と肢体の併設で開校した県立つくば養護学校は、入学児童生徒並びに在校生徒がふえてきている状況であります。

私は、前の定例議会の一般質問で、特別支援教育のあり方について取り上げてまいりました。その主な質問内容は、養護学校の創設時想定数を180人でスタートした児童生徒が、昨年は211人、ことしは240人となり、開校時の想定から比べると60人もふえ、今後、いずれかの時期に教室や特別室など授業に必要な教室がふさがってくる状況となり、そのような状況にならないか今でも心配している。また、生徒を持つ、あるいは入学をしようとしている親の方には、学校側から、「入学が大変きつくなってきますよ」ということが伝えられているというふうに聞いております。

養護学校によると、知的障害2に対して肢体不自由1の割合であるものの、定員がないので対応し受け入れるということであります。

このような状況が続く場合、市内の小学校、中学校にある特別支援学級や特殊学級に影響が出てくるおそれがあると質問し、さらに私は、教育委員会での調査とつくば養護学校との連携についてもきちっと対応していくようにという要請をして質問を終了しています。

質問・金子かずお議員

手狭になってきているつくば養護学校の学区内であるつくば市における今後の状況把握と、つくば養護学校全体の現状認識について伺いたいと思います。

答弁・柿沼宜夫教育長

養護学校の現状認識、それから市内の小中学校の特別支援学級に及ぼす影響、親の不安、心配の声への対応について申し上げます。

養護学校の現状認識でありますが、議員さんご指摘のとおり、高等部を除いた義務教育部門の小学部、中学部だけで既に178名在学しており、それだけで建設当初の規模をほぼ満たしておりますが、高等部を合わせますと240名となり、開校2年目にして早くも施設規模を大きくオーバーしております。

市内からは、現在、小学部、中学部に合わせて132名が通っておりますが、来年度はさらに30余名がふえる見込みで、現在の施設規模から既に満杯状態ではないかと考えますので、施設の増築や教員の増員が必要かと考えております。

また、一方では、養護学校の見解としては、親が希望すればすべて受け入れるとしております。




(c) Kaneko Kazuo 2009