つくば市議会議員 金子かずお
週刊・新社会つくば 金子さん町を歩く 議会報告

週刊・新社会つくば
2010年3月23日 第694号 発行:新社会党つくば支部

つくば市議会 三月定例市議会が終了する


つくば市議会は新年度の予算や事業などが審議されていましたが、予算案は十八日に賛成多数で成立をしました。

平成22年度つくば市の一般会計予算案は641億1,800万円で前年度対比4・6%の減額で、特別会計は国民健康保険特別会計169億9958万 6千円、下水道事業特別会計92億1,495万7千円、後期高齢者医療特別会計11億9,157万2千円、介護保険事業特別会計86億4,151万5千円 などとなり、特別会計を合わせて合計で1,001億6,969万円となりました。

事業では前年度に続き、春日小中学校新築工事、児童福祉施設整備事業、小学校増築工事、老人福祉施設整備事業、公園整備事業、金田遺跡用地購入、地球温暖化対策事業などが計上されています。

また、つくば市の単独事業ではTX関連区画整理基本事業や春日小中学校用地取得償還金、道路新設及び改良事業、排水路整備事業、農道整備事業、カピオ建物取得償還金などが予算化されました。


千代田区の動物愛護の取組み研修②


「ちよだニャンとなる会」の取り組み

千代田区の動物愛護と助成制度「猫を飼って下さる方を探しています!」の取り組みを事前に通告していましたが、千代田区と連携する市民団体「ちよだ ニャンとなる会」の方にも同席いただき、とても具体的な活動内容を聞くことが出来ました。今回は補助の対象や里親制度について報告をします。


補助対象・里親制度について

つくば市では、飼われている猫に対しての補助を行っており、ここが千代田区と大きく違うところです。

つくば市では、飼い主のいない猫に勝手に手術をしてしまって、その後に飼い主が出てきた時の問題が指摘されています。

「千代田区では、これまで問題はなかったのか。」という私たちの質問に対し、千代田区では「十年やってきて、そのようなトラブルはない。これまでに 二~三件,不在だった猫が帰ってきたら、手術がしてあるようだとの連絡が、保健所よりあり、区の考え方・動物愛護などの話をしていく中で、理解が得られ た。」「この十年で、苦情が相談に変わってきたのが大きい。」とのコメントをいただいた。 

里親制度についても、市民団体「ちよだニャンとなる会」のホームページに掲載すると、ほぼ決まっていくという。


つくば市の今後の課題

千代田区の動物愛護、助成制度、「猫を飼って下さる方を探しています!」の取り組みを事前に通告しておいたが、千代田区と連携する市民団体「ちよだニャンとなる会」の方もご多忙中同席いただいた。

お話を聞く中で、行政との連携がとてもうまく出来ていると感じました。避妊去勢を進めるために,日々走り回って活動する取り組みを聞くと,“行政任 せ”ではいけない、行政と市民が連携をして、役割分担をしている結果、街全体に動物愛護の意識の向上や実際に殺処分数が半減するなどの結果が表れているの だと感じました。

千代田区とつくば市では、都市化の状況・環境が大きく違うことから、一概に比較はできませんが、動物愛護の意識・殺処分・野良犬・野良猫の苦情など にどう対処し,どのような街をつくるかということについて、行政と市民が同じ方向性を持つことが重要で、その上で市の制度拡充や支援、市民との協力と連携 を進めていきたい。




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