つくば市議会議員 金子かずお
週刊・新社会つくば 金子さん町を歩く 議会報告

週刊・新社会つくば
2010年4月20日 第697号 発行:新社会党つくば支部

普天間基地の国外・県外移転を実現させよう


鳩山政権は、普天間基地問題でキャンプ・シュワブ陸上案とホワイト・ビーチ沖案でもって沖縄への基地の押し付け、県内移設へ突き進んでいます。

政府案は「二段階の移設」で、最初にキャンプ・シュワブの陸上部に500メートルのヘリパッドを建設し、徳之島にヘリ部隊の訓練を暫定的に移転して、さらにホワイト・ビーチ沖を埋め立てて十 年後に完成させ、普天間の機能を集約するというものです。

新しい基地は、航空自衛隊の基地も併設し3,600 メートルの滑走路を二本もつもので、さらに那覇軍港も併設します。

埋め立て面積は現行案の6倍以上にもなるとのことで、米軍基地と合わせて自衛隊基地もつくるという、さらなる基地の強化・拡大につながります。

鳩山政権のこの動きは、県内への移設に反対し続けている沖縄県民の声を踏みにじるものであり、かつ沖縄以外の県の拒否は認めて移設先として提案は行わず、沖縄の拒否は一切認めずに県内への移設を進めるという沖縄差別であり、絶対に許すことは出来ません。

また「最低でも県外へ」との総選挙での発言や、「沖縄県民の負担軽減の観点から米軍再編や在日米軍基地のあり方について見直しの方向で望む」とした民主党・社民党・国民新党による三党連立合意にも反するものであります。

普天間基地の即時撤去を求め、キャンプ・シュワブ陸上案などの県内への移設に反対する沖縄県民の民意は充分過ぎるほどに示されています。

一月の名護市長選挙での勝利、二月二十四日の沖縄県議会の「米軍普天間飛行場の早期閉鎖・返還と県内移設に反対し、国外・県外移設を求める意見書」 の全会一致での可決、三月八日の名護市議会の「キャンプ・シュワブ陸上案に反対する意見書」の全会一致での可決をはじめ沖縄県内の自治体での相次ぐ沖縄県 内移設反対の決議の採択などです。

沖縄では県民の総意を踏みにじる鳩山政権に対して日ごとに沖縄県民の怒りの声が高まっています。こうした中で四月に二十五日に、沖縄県議会の超党派 の呼びかけで鳩山政権に対し「沖縄県民の大同団結で沖縄県内への移設を許さない島ぐるみの声を突きつけていこう」と10万人規模の沖縄県民大会が開催され ます。

沖縄県民大会に呼応して首都圏でも鳩山政権に対して、「普天間基地の無条件撤去」「沖縄県内への移設を許さない」大きな声をあげていくべく集会・デモ行進が計画されています。

鳩山政権による沖縄県内移設の強行を許さないために、この間、辺野古への基地建設を許さない闘いを取り組んでこられた全ての団体、個人のみなさんへの総結集を呼びかけます。

【日時】四月 二十五日(日)午後三時
【場所】社会文化会館・三宅坂ホール




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