つくば市議会議員 金子かずお
週刊・新社会つくば 金子さん町を歩く 議会報告

週刊・新社会つくば
2010年7月13日 第708号 発行:新社会党つくば支部

[金子かずお議会報告・一般質問から]

男女共同参画推進事業とハラスメント対策について②


答弁・総務部長

市役所におけるハラスメントについてお答えいたします。

市役所内及び職員から市民へのパワハラ、セクハラの事例につきましては、これまで苦情等を受けた数件の事例がございましたが、この問題につきましての実態把握、これは大変難しいところでございます。

こうした現状を踏まえまして、対応の体制でございますが、セクハラにつきましては、平成十九年十二月から相談員制度を設け、関係部署と人事課及び男女共同参画室で対応することにしております。

パワハラにつきましては、これに準じた形で、関係部署と人事課で対応することにしております。

対策としましては、パワーハラスメント研修を平成十八年度から管理職員を対象に実施しており、意識啓発に努めているところでございます。平成二十二年度からは、パワハラとセクハラの二つを合わせまして、新任の管理職研修で実施していく予定になっております。

また、所属長からの状況報告や個人からの自己申告制度がございますので、これらによって実態の把握に努めますとともに、接遇やコミュニケーション力の向上等に取り組み、ハラスメントの防止に努めてまいりたいと考えております。


質問・金子かずお議員

それから、先ほどのハラスメントのことでありますけど、これも先ほどご答弁いただきまして、市が二十二年度からしっかり対処していくということでありますけれども、少し状況をお話したいなと思っております。

セクシュアルハラスメントの行為については、先ほど話が出ましたけれども、平成十九年度に男女雇用機会均等法の改正によって対策の規制が強化される ことは話しましたけれども、セクシュアルハラスメントにも二つのタイプがあり、法律的も二段階に分かれていると言われております。

しかし、ほとんどの場合、上司の立場の者が部下の立場の者に対してセクシュアルハラスメントを行う、ほとんどのケースで立場が上であるということを利用したパワーハラスメントが根底にあると言われております。

下の立場の者が上の立場の者に対してセクシュアルハラスメントを行った例は非常に希薄であると言われております。

そのため、セクシュアルハラスメントだけでなく、パワーハラスメントも重要視して考える必要があるというふうに指摘をされております。

セクハラはパワハラの一種であり、一つの典型例とする説もあります。それによりますと、パワハラ一般は立証が難しく、加害者にも自覚がなく、対抗手段がとりにくい場合が多いのが特徴であると言われております。

セクハラについては立証しやすく、被害者に有利な法律であり、判例などで加害者が厳しく処分を受けることになる共通認識がありますので、根底にはパ ワーハラスメントあってのセクシュアルハラスメントのため、パワーハラスメントを厳しく取り締まらなければ、セクシュアルハラスメントだけの議論では希薄 だというふうな指摘も言われております。

日本司法支援センターという組織が設立されて四年目を迎えておりますが、これは通常、法テラスと言われているところでありますけれども、法テラスが 挙げるものとして、国民に身近で素早く頼りがいのある司法という理念で設立されたものでありますけれども、法テラスによりますと、セクシュアルハラスメン トやパワーハラスメントの相談が多く寄せられている現状に対処するために、法テラスコールセンターを開設して対処していると聞いております。

また、最近では、研修ビデオを活用して、職場で起こるハラスメント対策に教材が販売され、効果的に活用されていると聞いております。

つくば市役所の業務は、多岐にわたっております。市民と対面して行う窓口業務や市民が利用する施設や、あるいは市民が利用する福祉施設などのさまざ まな経緯があります。また、庁舎内で上司、部下を交えた会議など含め、さまざまなところでセクハラやパワハラの機会があるというふうに想像できます。

そういう形があると認識をいたしておりますが、先ほども述べたように、このことは立証が非常に難しく、意識がないということでありますので、ぜひとも対応や施策におくれがないようなことをお願いしておきたいと思っております。


安心・安全調査特別委員会で通学路の安全調査を実施する


金子かずお議員が所属している安心・安全調査特別委員会では先月の二十二日、つくば北警察署と生活安全課、道路課、学務課の職員が同行し、つくば市 内の吉沼小学校、作岡小学校、筑波西中学校、菅間小学校、筑波小学校、田水山小学校の学校区内の危険箇所について点検調査を実施した。

通学路の危険箇所点検では、現地で各学校の教頭先生から危険箇所の説明を受け、市の各担当課やつくば北警察交通課からこれまでの取組み状況を聞きながら、改善に向けた方策を探った。

主な危険箇所で共通することは、学校近くの交通量の多い道路での危険性の回避。人家の無い通学路などでの不審者対策。国道125号線の交通量の交差 点の横断。歩道の無い道路。見通しの悪いトンネル。道幅が狭く自転車通学で事故が心配。山林により木陰となり日中も暗い。交差点の見通しが悪い。国道 125号線への抜け道で交通量が多い。などが主なものでした。




(c) Kaneko Kazuo 2009