つくば市議会議員 金子かずお
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週刊・新社会つくば
2010年12月14日 第728号 発行:新社会党つくば支部

つくば市議会では各種の役員は二年交代で実施


議会議員の任期は四年と定められていますが、つくば市議会では議員間の申し合わせにより、委員会の委員など役職を二年交代で実施しています。

そのことにより、つくば市議会では今議会中に議長や副議長、各委員会、特別委員会の委員長、副委員長など各種委員の変更があります。

議長、副議長選挙などでは立候補制でないために議長候補等の議会運営に関わる熱意を聞く機会がありませんが、議会運営や対外的に議会を代表する立場で重要な役職であります。

議長等選挙の選出方法などで先進地事例を調査していましたら、友人の野田市の長南博邦議員が流山市議会の事例と簡単な調査報告を送ってくれました。

流山市議会は昨年、議会基本条例を制定しましたが、制定と制定後の具体的な実践について、参考になりますので、掲載をします。


流山市議会の事例

千葉県流山市議会は議会基本条例を制定し議長選挙時に立候補者はマニフェストを明らかにしています。


議長候補者はマニフェストを提出

議長選挙時に立候補者はマニフェストを明らかにし(事前配布、現在議長のマニフェスト実現の工程表提示と、それに基づく25項目の検討が進行中。なお、副 議長立候補者も決意を出す)、野党で1人会派の副議長をはじめとして、委員会の役員配置もバランス感覚を発揮している流山市議会である。

昨年の四月に条例施行後、その推進機関として活性化委員会を設置して進めてきている。


改革の進捗度

条例の実行については、

①議会報告会(年2回、市内4会場)の開催、
②議会報告会など広聴機能を充実するため広報広聴特別委員会設置、
③請願・陳情提出者の委員会説明と議員による質疑、
④市長・副市長の反問、⑤反問権行使の拡大(条例改正)、
⑥電子投票(各議員の賛否一覧公開を予想して)、
⑦議員研修会開催、
⑧委員会のインターネット公開(ユーストリームによるライブ・録画中継)、
⑨一日一委員会制、委員会審査の充実(市長提出の流山市開発事業の許可基準等に関する条例案と、市民陳情の開発要綱の条例化を継続審査とし、次の議会で前者を一部修正可決、後者を不採択とした)、
⑩委員会資料の事前公開(順次)、
⑪議会予算の適正額確保、

など、積極的に実行している。

また、条例制定前から議員政治倫理条例を制定し、現在議員の納税状況を公開している。

なお、条例策定時に活用した専門的知見(学者などの専門家) については、実際に活用する場合に補正予算を組み、対応するという。

元々、議会改革度(日経グローカル) で全国ベスト10入りしている流山市議会だが、現在、議会のいっそうのIT化と議会の公開と市民参加に積極的に取り組んでいる。


つくば市議会でも実現を目指して

議会は市民に対し、情報の公開や提供をしていくことが重要であり、つくば市議会も他の議会に遅れることなく、前進あるのみです。




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