つくば市議会議員 金子かずお
週刊・新社会つくば | 金子さん町を歩く 議会報告

週刊・新社会つくば
2011年1月11日 第732号 発行:新社会党つくば支部


霞ヶ浦・常陸川水門柔軟運用


つくば市議会で全会一致採択

つくば市議会環境経済委員会で継続審議され、その後の委員会審議で採択されていた「霞ヶ浦・常陸川水門(逆水門)の柔軟運用を求める意見書」案は12月議会の最終日に全会一致で採択され、内閣総理大臣、国土交通大臣、農林水産大臣、茨城県知事に意見書が提出されました。

この意見書は、昨年の9月議会に金子かずお議員の紹介で請願書が提出され、環境経済委員会に付託され審議が行われていたものです。


障がい者の介護は9割が親で60歳以上が過半数を占める


自宅で家族の介護を受けている障がい者の9割が親に頼っていることが、障害者団体の調査で明らかになりました。

しかも、介護者の過半数は60歳以上で、障がい者を支える側の高齢化が深刻になっている。

調査は、障害者が働く小規模作業所などが加盟する「きょうされん」が昨年、3万2573人の障がい者を対象に実施し、親やきょうだいなどの介護者にも記入を求め、3,277人の障がい者と4,123人の介護者から回答を得ました。



居宅支援サービスも不利用

主な介護者のうち、母親が64.2%と3分の2近くを占め、次いで父親が25.4%だった。

年齢別では60代が33.6%と最も多い。60歳以上は過半数の53.1%に上った。

東京都の93歳の母親が、身体・知的障害がある72歳の息子と2人暮らしをしている事例や、静岡県の94歳の父親が58歳の精神障害のある娘を介護している事例もあった。

介護者の半数近くは居宅支援サービスを利用せず、70代の介護者の利用率は13.7%、80代は3.1%と低い。


障害者自立支援法の結末

こうした中、介護者の84.5%は負担感を感じている。

特に精神的負担が68.7%と最も多く、身体的負担の52.0%、経済的負担の40.8%と続き、調査には、「障害や症状が重くなり、親が支えきれない」「親亡き後の生活を考えると不安」などの懸念が寄せられた。

調査結果について、きょうされんは「障害者自立支援法はサービス選択の保障や自立支援を掲げたが、家族介護への依存と負担感を助長した。

障害者とその家族の状況に応じた支援ができる制度改革が急務だ」と指摘している。




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