つくば市議会議員 金子かずお
週刊・新社会つくば | 金子さん町を歩く 議会報告

週刊・新社会つくば
2011年2月8日 第736号 発行:新社会党つくば支部

[金子かずお議会報告・一般質問から]
(前号からの続き)

つくバス及びつくば市地域公共交通総合連携計画について ②


質問・金子かずお議員

つくば市の利用の方向を見ますと、買い物や病院等の通院などに利用が多く見られています。

このつくば市地域公共交通総合連携計画に基づき、現行の路線から7コースに変更されてくるわけでありますけれども、そうしますと、実際には、よく言葉とし て出てきております利便性が高まるとか、気軽に乗車できるとか、あるいはきめ細やかな利用ができるというようなところから、一歩後退するコースが出てくる のかなと思っております。

例えば廃止になるコースでも、結構利用のあるコースがある。そことデマンド交通と連携していくのかなどが大いに課題になってくると思っております。 

そういうことから、つくバスのコースを7路線に変更することになりますけど、今、私が心配するようなことはどのような状況になっていくのか、対応はどのようになるのか、お尋ねしたいと思います。

それから、地球環境問題も提起をしておりますが、つくば市の公共交通政策にどのように生かしていくのか、改めてお伺いしたいと思っております。

さらに幹線・支線のシステムを提起しておりますけれども、幹線・支線の考え方と現行路線への連携する整備についての考え方をお尋ねします。



次に再編ネットワークについてでありますが、ここで幾つかお聞きしたいと思います。

まず、一つ目は、地域の核となる拠点から中心部にコミュニティバスを出すとしておりますけれども、地域の核というふうになっているわけでありますけ れども、そういうものが地域でどういう役割を果たしているかわかりませんけど、今までつくバスが運行してきているところからも、核があって、そこにという 形態だと思いますが、そのような核ということがこれからどのような役割を示していくのか伺います。

それから、地区内移動についてはデマンド型の交通に変更するということでありますけれども、市内6地区に導入というわけでありますが、一部を除いて 旧市町村単位であるということですが、合併して23年が過ぎようとしているわけですね、私は、統計的に見て、地区別というのはあってもいいかと思うんです けれども、こういう公共交通が新たにスタートをするとき、ここまでが旧何々地区ですとか、ここは何々地区で、ここから先のところは行けませんとか、行く場 合には乗りかえなくちゃいけないというようなことは、こういうときこそそれを撤廃していく第一歩にしていくべきではないのかなと思っております。

この考え方について伺います。

また、再編ネットワークで対応できない地域の需要についての解決方法を伺います。


答弁・市長公室長

バスについて幾つかございましたが、まず、コースの数、連携計画でのバスのコースということだと思いますが、現行のつくバスの地域循環コース数と比較するというのは、必ずしも適切ではないのかなと考えております。

平成23年度以降の公共交通の再編につきましては、まちづくりの観点から市中心部へのTXと直行性、速達性が求められておりまして、今までの地域の循環の方式から、市中心部へ直行するという運行形式に変わります。

さらに、これを補完するデマンド型交通との組み合わせといったことにより、きめ細かな交通体系となり、サービス水準は向上すると考えているというふうに今までもお答えしています。

そもそも地球環境対策ということでは、市内の公共交通網の再編で、自動車の利用率の高いつくば市におきまして、自家用車から公共交通利用へ移行を促進しまして、過度な自動車の利用を抑制するということで環境負荷の軽減が図られると考えております。

また、同時に環境にやさしい車両の導入なども検討してまいりたいと考えているところでございます。

そして、幹線・支線という考え方でございますが、今申し上げましたように、つくばエクスプレスの開業後、市内の公共交通の実態、構造といったものの変化に伴いまして、バスの利用者が増加傾向にございます。

しかし、路線によっては利用者が少ないというものもございまして、全体として将来にわたって持続的な公共交通の手段とは必ずしも言いがたいといった状況でございます。

その中で、それらの課題を整理しまして、幹線では、新たな都市軸の形成に対応するということで考えております。

路線バス、隣接する市町村や市内の各地区を結んでおりますこの路線バス、それから市内の鉄道駅、これらから地区の核となる拠点までを運行するコミュニティバスというものを位置づけております。

支線という意味で、地区内の生活圏の移動、それからバスの結節点までの交通手段ということで位置づけております。

こういった幹線・支線での役割分担を図りつつ、それらを組み合わせて地域の実情に即したきめの細かいサービスを提供できるというのが考えていることでございます。

その計画の中での地域の核ということでございます。

この考え方は、一つ目として、乗り継ぎ拠点となる各窓口センター、それから周辺地区にある既成の市街地などを候補地として検討をいたしました。

今回のバスルート沿線から外れる地区については、基本的にコミュニティバスを補うデマンド型交通で対応を図っていくということになります。

その運行地区の考え方でございますが、合併前にその地区の核となる拠点が、これは旧町村別に存在したという歴史的背景でございますとか、市民にとってのわかりやすさといったことを十分考慮しております。

あと、きめ細かく、境界に当たるところの利用についてどうするかなど、法定協でのご議論、議決、合意を経まして区域の設定をしたところでございます。

最後に、そういった再編のネットワークで対応できない需要ということでございますが、そういった問題の解決につきましては、やはりケースに応じて、福祉施策でございますとか、教育施策等で取り組むべきものもございます。

これらと連携して、総合的に施策展開を図ってまいりたいと考えております。


つくば駅~桜ニュータウン間に新バス路線が


これまで金子かずお議員は、5コースのつくバス廃止に伴い、つくばセンターやつくば駅方面への路線開設を求めていました。

関係者の努力が実り、つくば駅・並木・桜ニュータウン間を約20分で結ぶ新らたな路線バスが4月から運行の予定となりました。




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