つくば市議会議員 金子かずお
週刊・新社会つくば 金子さん町を歩く 議会報告

週刊・新社会つくば
2011年5月17日 第748号 発行:新社会党つくば支部

[金子かずお議会報告・一般質問から]

教育日本一の取り組みについて


質問・金子かずお議員

 「夢・感動のある楽しい学校」を学校教育目標にして、教育日本一のまちづくりに取り組み、市の特色を生かした質の高い教育の展開を目指すとしていますが、学校ほど様々な児童生徒が一堂に会しているわけであり、多様な現状に取り組まなければいけません。

 教育日本一の取り組みの関連で、これまでに取り組んできている具体的な方針であります、つくば市教育振興基本計画方針の方向性について伺いたい。


答弁・教育長

 教育日本一の取り組みについて、これまでに取り組んできている具体的な方針や方向性についてお答えいたします。

 教育日本一を目指す取り組みのために、学校教育目標を「夢・感動のある楽しい学校」と定め、つくば市の特色を生かした質の高い教育を推進しております。

 具体的には、学校では、各教科並びにICT教育、国際理解教育、環境教育、科学技術教育、キャリア教育などに重点を置いて、日本内外で活躍できる人材育成に努めておるところでございます。

 つくば市は、これまでも特色ある学校づくりに努め、全国から注目されています。例えばICT教育では、先進的な取り組みが評価され、市全体として内閣総理大臣賞を受賞し、科学教育では、県や

 全国の科学研究作品展で毎年上位入賞を果たしております。

 環境教育やキャリア教育では、現在取り組んでいる小中一貫教育をより進めるために、つくば市独自の次世代育成教育カリキュラムを作成して、研究に取り組んでおります。

 ほかにも、文部科学省指定の特別支援教育やICT教育、科学技術教育に関する研究などに取り組み、いろいろな分野で質の高い研究を行ってまいりました。

 さらに、本年度、教育委員会では、教員の研修の拠点となるつくば市総合教育研究所の開所、つくば市の教育の指針となるつくば市教育振興基本計画の策定、また、広く市民に教育の内容、実践活動を紹介する教育広報「つくばの学び舎」の発行などの事業を展開してきています。

 教育月間において、「みんなの誇り、教育日本一のまち つくば みんなで育てよう、夢・感動のある楽しい学校」をスローガンに、学校の特色ある教育活動 をパネルやビデオ等で紹介したり、教育講演会などを開催し、保護者や地域の皆さんに知ってもらうために教育日本一キャンペーンを実施いたしました。

 今後も、一人一人の児童生徒が夢や希望を実現できる学校の特色ある教育を充実していくことが重要であると考えております。同時に、今後もつくば市教育振興計画を着実に継続的に進めてまいりたいと思います。


質問・金子かずお議員

 教育日本一の取り組みというのは、すべて学校教育目標の目指す最大の目的に進めていく、それらの成果を上げて教育日本一になっていくのだというふうに思うわけです。

 現在、何かがあって教育日本一だということじゃなくて、さまざまな取り組みをする中で実現していくのだというふうに理解をするわけであります。

 さまざまなことを積み上げていくということになるわけだと思います。そういう意味からいきますと、学校ほど多様な児童生徒が一堂に会しているとこ ろはない、生徒の数だけ多様な現実、現況に取り組まなければいけないんだと思っております。しかし、学校運営上それもなかなか難しいわけでありますから、 教育日本一の取り組みというのは、そういう意味で支えるさまざまな施策が必要になってくると思うわけであります。

 そういう観点から、私は、事業と連携した学校教育の充実が大変重要であると。また、国の方針でもあります特別支援学級では、障害を持つ児童生徒に 対する教育や障害を持つ児童生徒がクラスで教育を受けるのに対して、特別支援教育支援員制度の配置とさらなる充実が私は求められるのではないかと思いま す。

 さらにまた、余裕教室を活用した放課後子ども教室の推進も大変重要なことだと思います。

 心身の健全発達に重要な学校給食も、栄養バランスを確保するために大変重要なものだと思います。また、先ほど来話をしております公民館における生涯学習など、さまざまな施策が教育日本一のバックアップ体制となっていると思っております。

 これらの重要なことについて、それを支える立場からどのような取り組みがこれからも行われていくのか、取り組み状況についてお尋ねしたい。


答弁・教育長

 さまざまな施策が、今後の日本一教育のバックアップ体制となると、それらの取り組みについてお答えしたいと思います。

 教育日本一の取り組みは、目指す学校教育の方向性でありまして、各学校が、市の重点目標を踏まえ、特色のある教育活動を実践し、地域や保護者の協 力のもと、三位一体となって教育日本一を目指すものであります。委員会は、その実現のためにさまざまな施策を講じ、学校を支援してまいりたいと思います。

 そのために、まず、教職員の授業力と指導力の向上を目指し、今年度開所しました総合教育研究所で各種研修を計画的に実施してまいります。

 また、特別支援教育の充実につきましては、指導主事や巡回相談員が計画的に訪問指導を行い、さまざまな事情を総合的に判断し、特別支援教育支援員を配置 してまいりたいと思います。また、特別支援教育に関する研修会の計画的な実施など学校全体で進めるとともに、福祉、医療など関係諸機関とともに連携して、 障害を持つ児童生徒に対する教育の充実を図ってまいりたいと思っております。

 また、放課後子ども教室の推進につきましては、地域の協力を得ながら、地域社会の中で子供たちをさらに心豊かで健やかな児童生徒になるよう育成してまいりたいと考えております。

 また、学校給食の充実につきましては、センターの整備に努め、今後も安心で安全な栄養バランスのとれた給食の提供をしてまいりたいと思っております。

 また、生涯学習の推進などについても、公民館を来年度から地域交流センターとして、さらに市民が学び合う場として充実が図られるようになると思う ので、関係各課と連携しながら、学校図書館の充実、特別支援教育の充実、放課後子ども教室の推進などと同様、一人一人を大切にした施策をバランスよく進め てまいりたいと思います。




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