つくば市議会議員 金子かずお
週刊・新社会つくば | 金子さん町を歩く 議会報告

週刊・新社会つくば
2011年5月24日 第749号 発行:新社会党つくば支部

つくば市議会臨時会
市内の大震災被害関連で補正予算


 つくば市議会第2回臨時議会が18日に開催され、東日本大震災関連に伴う復旧予算の先決処分と災害救助の補正予算が計上された。

 先決処分の内容は主に、東日本大震災における市内の復旧と避難者への対応、復旧工事が年度内に終了しないための繰越明許費、震災被害による税の課税特例措置など緊急を要すものでありました。


災害の救援策も

 補正予算では、災害弔慰金や災害見舞金、被災住宅復旧資金借入利子補給金、災害援護資金貸付金などが計上された。

 金子かずお議員も「災害見舞金と住宅修繕費の無利子貸し付け制度の創設を求める申し入れ」を他の会派と行なっていましたが、当面の危機を乗り越える対応策として実現されてきました。


市議会だよりの配布がポスティングになります

 金子かずお議員も所属する議会報編集委員会では年間6回のつくば市議会だよりを発行してきています。

 この程、議会報編集委員会では、これまで新聞に折込みで配布されていた「つくば市議会だより」の配布方法を変更して、5月15日付けから市内全戸のポスティング配布とすることとし、15日から実施されました。

 広報つくばも市内全戸のポスティング配布で新聞購読者だけでなく全戸配布となっており、好評であります。議会報編集委員会でも市民に開かれた議会報の発行をさらに進めていくとともに、議会の中継をインターネットで配信をしていく計画を検討中です。


5・3憲法集会が開催される


 東日本大震災は地震と津波に加え原発からの放射能汚染が重なり、不安な日々を余儀なくされています。

 安全・安心を取り戻せてない状況の中、憲法を生かす会・茨城の主催で国際政治学者の下斗米伸夫法政大学教授を講師に招き、「3・11危機と安全・平和の課題」で憲法集会が3日水戸市内で開催されました。


過重労働と疲れ
うつ病・自殺多発

 インターネット配信の、時事ドットコムの3月3日号によりますと、仕事による疲れ、失敗、人間関係など…。昨年1年間の自殺者に関する調査からは、仕事 に悩み、追い詰められる人が多い現実が浮かび上がっています。過労死問題に取り組む川人博弁護士は「職場の問題で自殺するのは20代や30代に多い」と強 調し、企業などの自殺対策の遅れを指摘しています。

人員削減、仕事量増大

 「閉塞感の中で、医師という職業を続けている気力も体力もありません」。1999年8月、小児科医だった中原利郎さん=当時(44)=は遺書を残し、勤務先の病院から飛び降り命を絶ちました。 

 度重なる宿直勤務と人員削減、仕事量の増大と疲労困憊の末、うつ病も患っていた様子。


労災認定の闘い

 妻のり子さん(54)は2001年、東京都内の労働基準監督署に「夫が過重労働だったことを認めてほしい」と労災の遺族給付の申請もました。

 労基署の不支給決定や民事訴訟での敗訴もあったが、行政や司法と粘り強く向き合い、07年に労災支給を勝ち取り、昨年7月には最高裁で病院側と和解が成立しました。


遺族を支援する活動

 のり子さんは現在、過労などで家族を失った遺族を支援する活動で全国を飛び回っています。多くの遺族と交流して感じるのは、「家族や子どもを守るため、仕事を辞められない人が少なくない」という現実。

 企業が営利を追求すればひずみが出るが、「仕事を理由に死を選ぶ人を出さない職場をつくる必要がある」との思いを強くしている。


[アメリカから見た沖縄は・・]

ケビン・メア発言に見る
ゆすりと人種差別の構造


 大震災の陰に隠れてしまったケビン・メア米国務省日本部長(当時)の沖縄と日本に対する侮辱発言。 

 沖縄県民はゆすりの名人、ゴーヤも栽培できない怠け者、挙げ句の果てには自治連邦区として植民地化しているプエルトリコに対する人種差別感を持ち 出し、「沖縄は日本のプエルトリコであり、沖縄県民はプエルトリコ人のように背が低く、肌の色も黒くて、言葉に訛りがある」と、とまで言っている。 しか し、誰が本当にゆすりの名人なのだろうか。

 沖縄の米海兵隊のグアム移転に関して60億9千万ドルを日本に支出させることに対して、当のメア氏は次のように発言している。

 「われわれは、日本できわめて有利な取引をした。米国はびた一文払わなくていいのだからね」。 

 日本が思いやり予算で在日米軍基地の維持費1900億円を、少なくとも今後5年間毎年支払い続けるのも、他国から見れば米国のゆすりの結果となるだろう。 

 皮肉は日本人にも突き刺さる。プエルトリコは19世紀末に米国がスペインから戦争で奪い取ったものだ。それ以来、差別感をもって支配し続けている。

 トーキョーからみてオキナワはそうなっていないか、自省すべきだろう。 

 それにしてもメア発言の「びた一文払わなくてもいい」は、日本の「分担金」でグアム新基地建設と移転はまかなえてしまうことをうかがわせるもの。

 外務省が米国務省の分室化しているのも同然で、許せない。




(c) Kaneko Kazuo 2009