つくば市議会議員 金子かずお
週刊・新社会つくば | 金子さん町を歩く 議会報告

週刊・新社会つくば
2011年7月12日 第756号 発行:新社会党つくば支部

[金子かずお議会報告・一般質問から]

基金の運用について



質問・金子かずお議員

 地方自治体では市税や地方交付税、地方譲与税、地方消費税、国及び県支出金などの財源を一般会計及び特別会計による予算編成で市政全般の負担割合を定め政策対応をしてきております。

 つくば市も運用基金、積立基金などを活用してきているのは他の自治体と同じでありますが、その多くの活用は一般財源の不足を補う場合や新規事業での不足を補うものであると思います。

 平成21年度の財政調整基金は約40億円で、平成22年度の見込み額は45億円を超えようとしていると聞いておりますが、今後の運用基金や積立基金の活用について伺いたい。


答弁・市原市長

 それでは、基金についてお答えしたいと思います。

 現在、一般会計に属する積立基金は16設置されており、今年度末の残高合計は101億5,000万円となります。

 ご承知のとおり、基金につきましては、安定した財政経営に資するものとして、条例により、それぞれ特定の目的ごとの役割が定められております。

 これらの基金の中で、比較的柔軟に活用できるものとして財政調整基金と公共施設整備基金がございます。

 財政調整基金は、景気変動などに伴う財源不足の補てんや年度中に発生した新たな経費の財源を確保するなどの役割を持っており、つくば市の発展的事業の推進や安定した市民サービスの提供の確保などに不可欠なものであります。

 また、公共施設整備基金は、各種公共施設の建設、耐震改修や老朽化対策など、多大な経費を必要とする事業の財源となるものでもあります。

 これらの基金について、必要な額を確保するとともに、さまざまな施策の財源として活用し、市民サービスの向上に資するよう努めているところでもあり、今後ともつくば市の発展と市民サービス向上のため幅広く活用できるように取り組んでまいりたいと思います。


質問・金子かずお議員

 財政調整基金の適正額というのは、基準がまた別にあるとは思っておりませんが、標準財政規模の1割を超えるぐらいが望ましいとも言われております。

 そういう認識をしておりますが、つくば市は昭和62年の誕生から歳入規模は順調に伸びてきている状況で、平成21年度の一般会計の決算は729億円という大きな金額になってきております。

 春日地区には小学校とか中学校が新築されようとしておりますし、校舎の耐震などを含めて、さまざまな施設の改修などが想定されると思っております。

 この間、議会などでは、そういうものに早く着手した方がよろしいけど、財政的になかなか確保されないで先延ばしになっているという部分もありますので、 どれだけどういうふうに利用すればいいかということは微妙な部分があるかと思いますけれども、基金の早期の活用をして、先々に費用がたくさんかからないよ うな形で対応するというのも一つの方法かなと思っておりますけれども、それらについてお尋ねしたい。


答弁・市原市長

 基金の使い方のことでございますが、この3年間、つくば市においては法人事業税が毎年約10億円ずつ減額になっていると。こういう状況を考えますと、景 気の動向であるとか、社会経済の動向というのは、予測がつかないことがたくさんあるわけですね。そのようなときの備えということで、やはりこの基金、特に 財政調整基金などがある以上は、蓄えておかなければいけないということはおわかりだと思うのですが、そういった中で安定して市民サービスを確保するとか、 それから、市として必要なさまざまな事業、そういうものも出てきますから、そういう状況の中、きちんとした目的を持って基金を積み立てていくという必要性 はあると認識しているわけでありまして、ある程度以上あったから、では何かに使ったらどうだということは、私はそれはおかしいのではないかと思います。

 やはり市が必要な事業をきちんと見定めた上で、その目的に合うような基金をきちんとつくっていくということが必要なのかなと思います。

 しかしながら、財政調整基金のようにある程度非常に使い道の柔軟性のあるものに関しては、その必要性に応じて柔軟に対応できるということでありますので、私は財政調整基金などを活用しながら、さまざまな必要性のある事業に充当できればということを考えております。


質問・金子かずお議員

 基金につきましては、おっしゃるとおりではないかと思います。

 それで、くどいような言い方をするつもりはありませんけれども、よく議会の中でも議論があり答弁等でも、財政的なひっぱく状況どうするかという話が中心 課題になってきて、どうしても初期投資をすれば、もっと費用が安くできる部分もあるにもかかわらず、どういう対応かという形になると個々違うと思うのです けれども、そういうことで後回しにしてしまうということになって、かえって高いものについてしまうというケースが今までもいっぱいあるのです。

 ですから、市長が言ったように、必要なものについては必要な形をとっていくということは非常にいいことだと思いますので、使えばいいというものでもない し、貯めればためればいいというものでもないと思うので、そういうことをお話をして、これは相互認識をされているかなと思っておりますので、よろしくその ことについてはお願いしたいと思っております。


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