つくば市議会議員 金子かずお
| 週刊・新社会つくば | 金子さん町を歩く 議会報告

週刊・新社会つくば
2011年10月18日 第769号 発行:新社会党つくば支部

東日本大震災の被害から7ヶ月が過ぎる


3月11日の東日本大震災から7ヶ月が過ぎました。政府は東日本大震災復興対策本部を開き、被災地の規制緩和などを盛り込んだ復興特別区域の法案や地方が 自由に活用できる約二兆円の復興交付金制度の創設、さらに復興庁の設置法案などの概要を了承し、震災から7ヶ月を経て、ようやく被災地復興への支援策が示 されました。


[金子かずお議会報告・一般質問から]

震災による災害弱者への対応策について


 未曾有の大震災に見舞われ、つくば市内でも民間施設や市の施設から大学や研究機関と、さまざまな建物があり、それぞれに大きな被害がありました。

 そのような状況下で市の施設では、一部に使用できない状況があります。

 大学や研究所では、億単位の被害状況の話も聞かれておりますので、被害状況の確認や対策、弱者救済や情報の周知などの課題が山積していますが、震災時における災害弱者への対応について質問をしていますので紹介をします。


質問・金子かずお議員

 震災時における災害弱者への対応であります。

 今回の大震災でも、高齢者や障害者など災害弱者への支援と安否の確認などについては、大変ご苦労な取り組みであったと推察をします。

 日ごろからの情報把握などについても、近年の個人情報保護法の過度の思いから課題も多いと思われますが、今回の震災時における災害弱者への対応について伺いたい。


答弁 保健福祉部長

 災害弱者への対応につきましては、平成22年度から災害時要援護者避難支援個別プランの登録を行っており、登録者数は現在2,676人でございます。

 このたびの震災において、この支援プランに基づき、要援護者に対して、民生委員や区会等による安否確認を実施していただきまして、特に問題となる事例もなく、要援護者の安心確保につながったものと考えております。

 避難支援個別プランは、災害発生時や発生のおそれがある場合に、災害時要援護者の安否確認や避難支援を迅速に行うことに活用するものであり、今後も、広報紙や市ホームページへの掲載等により、登録をさらに推進してまいります。


質問・金子かずお議員

 災害弱者の関係でありますけれども、災害弱者と言われている方たちというのは定義があるわけじゃありませんけれども、高齢者とか障害者とか子ども達などが対象になるのかなと思っています。

 そういう一般的な定義の部分の他に、自宅で病気療養中の人とか、施設に通ってリハビリなどをしている人とか、病院への通院や入院患者などもたくさんいるとい思っております。

 そういう人たちが総じて災害弱者という形になるのかというふうに思っておりますけれども、今回の地震を経験して、地域の自治会や区長さんとか民生委員さんの力によるところが多くあったということは私も感じました。

 議会での質問に対し答弁で市長の方からも、150組ぐらいですか、職員でチームをつくって避難所まわりに取組んだという話でありました。

 そのことについて私は、本当に、対応がすごくよかったと思っています。

 それで一例を上げますが、私も自分の住んでいるところで、60人ばかりの方が広岡の公民館で一夜を過ごしたときに、電気も消える、それから、水の心配も ある、そういう形で、公民館の職員さんと一緒になって、ハンドマイクで避難を呼びかけ、毛布を持って避難してくださいとかいう形を呼びかけて、そして、お 米も炊いて、そして、みんなで温かいご飯を食べてもらいました。

 そのときに、一番感じたのは、市の職員さんが、30分置きぐらいかもしれませんが、1時間弱ぐらいで常に駆けつけて、そして、何かありませんか不足がありませんかという呼びかける形で、そのときに、毛布が必要だとか、食べ物が必要だとか、水が必要という話をしました。

 通信網が遮断したら、そういうことをこまめにやることしか、あの非常事態ではほかの伝達方法はないと思います。

 だから、そういう点では、非常によかったと思うので、そういう事を教訓にしながら、新しい流れをつくっていただきたいなというふうに思っています。  

 少し自分の住んでいる地域での体験と経験話しをお話させていただきましたが、民生委員や区会等による安否確認の教訓を生かした災害弱者への対応をお願いします。
(質問&答弁はお互いの主張を記録に残すため長文になりますが、なるべく原文のままにしています)


原発についての学習会


 福島第一原発事故は収束する見通しもないまま、放射能の漏洩を続けているのでしょうか。

 電力需要予測であたかも危険でも原発に頼らないと電力が確保できないような流れを感じませんか。

 長期的な電力確保が必要ですが、私たちは電力よりも命が大切です。さまざまな工夫をして、自然エネルギー、再生可能エネルギー、電力自由化の推進、入札制度などに比重を高めていきましょう。

 最近地域で、原発について学習会が開催されていますので紹介をします。

☆10月9日には、つくば市内で、たんぽぽ会の主催により「東海第二原発を廃炉に!!原発学習会」が開かれました。

☆10月9日は、筑西市で、脱原発・再生可能エネルギーを考える会の主催で、「原発がなくても電力は確保できる」も開かれました。

☆10月10日には、筑波大学学園祭の企画で、「放射能汚染の向こうの未来―チェルノブイリ、フクシマを歩いて」が、NHKディレクターの七沢潔さんを招いて開催された。

☆10月12日からは、つくば市内の中学校単位で「放射能に関する講演会」が幼稚園・保育所・小学校・中学校の保護者を対象に15箇所で開催されます。

 特に市など公的機関で実施される講演会などは、一片に偏ることのない講師陣を配置し、自分達が置かれている状況が判断できるような情報を提供することが大切であります。




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