つくば市議会議員 金子かずお
週刊・新社会つくば | 金子さん町を歩く 議会報告

週刊・新社会つくば
2011年11月8日 第772号 発行:新社会党つくば支部

[金子かずお議会報告・一般質問から]

震災時での聴覚障がい者へ
  情報の伝達・提供について


質問・金子かずお議員

 東日本大震災時に避難場所や津波情報、給水場所など震災情報を地域住民に広く知らせることが被災地では困難であったと聞きますが、中でも聴覚障がい者の多くに情報の伝達が困難であったようであります。

 つくば市でも同時に東日本大震災の被害が発生していたわけでありますが、被害情報などの伝達についても、当時の現状と震災時のおける聴覚障がい者への災害情報の提供について伺いたい。


答弁・保健福祉部長

 東日本大震災直後の障害者に対する対応といたしましては、移動制約者である重度の身体障害者の対し、チームを編成して安否確認を実施いたしました。

 単独では移動が困難な方を中心に安否確認を行なったため、特に聴覚障害者に限定した安否確認等は行なっておりません。

 そのような中、聴覚障害者の避難支援要求もあり、手話通訳者とともに避難所へ避難していただいたケースもありました。

 また、つくば市には聴覚障害者の団体でもあります「つくば市聴覚障害者協会」が存在し、震災直後は会員同士がお互いに安否確認や情報の交換等を独自に行なっていた状況でございます。

 市の災害に関する情報については市のホームページを中心に行なっており、聴覚障害者も閲覧していただいております。

 しかし、今回の震災への対応を検証していく中で、課題のひとつとして聴覚障害者への情報保障という観点を再度見直す必要性が挙げられております。

 今後については、茨城県聴覚障害者福祉センター「やすらぎ」や「つくば市聴覚障害者協会」等と連携を強化し、聴覚障害者への情報の周知等支援に対応できる体制を確立していきたいと考えております。


質問・金子かずお議員

 東日本大震災発生時から、津波情報や給水場所を地域住民に広く知らせる事が重要でありました。しかし、被災地において聴覚障がい者の多くが情報を得られなかったようであります。

 これまでのFAXなどでの情報収集から最近は携帯メールが発達し、文字で情報を得られるようになり環境が大きく変化していますが、聴覚障がい者の多くが 情報を得られなかった様子が紹介されていましたが、防災計画や障害福祉計画等の見直しにどのように反映されるのか伺いたい。


答弁・保健福祉部長

 現在、第三期障害者計画を策定中でございます。その策定作業の中で、今後行なわれるであろう防災計画の見直しの際には、今回提起された課題を踏まえ、そ の方策について検討してまいりたいと思っております。また、方策としては、装置・システムなどハード面ばかりでなく、近隣住民とのネットワークづくり、人 と人とのつながり、普段からのお付き合いなどソフト面からも検討の必要があると考えます。


[11・3平和憲法の集い]

鎌田 慧さんの講演会を開く


 原子力施設の多くを取材してきているルポライターで「さよなら原発、1,000万署名市民の会」呼びかけ人の鎌田慧さんを迎え、11・3平和憲法の集いが開かられた。

 この集いは、「原発のない平和な社会をつくる」と題して、憲法を生かす会・茨城が水戸市内で開催したものです。

 鎌田さんは、戦後の日本が原子爆弾と原子力発電を切り離し、原子力を平和利用するとして、原子力発電所を建設してきた。

 また、大資本を生かし広告宣伝費に多額の投資をし、批判が出来ないようにしてきたと指摘をしました。

 東日本大震災に伴う原発事故についても、原爆と原発の行動を別にしてきていたが、今回の事故で被害者は一体化となるきっかけを生んだとしています。

 その結果、多くの犠牲を払った不幸な出会いとなった。と鎌田さんは強調しました。


原発のない平和な社会を

 福島第一原発事故によって放出された大量の放射能・放射線は、福島近県のみならず日本全体に深刻な放射能汚染をもたらす重大な事態となっています。

 避難を余儀なくされている住民の方々の苦悩は図り知れません。また、今後長い歳月にわたって放射能がもたらすであろう人体や動植物、自然環境への深刻な影響に、誰もがおののきながら生活する状況が続いています。

 このような事故を二度と繰り返さないためにも、これからの日本を原発のない安全で平和な社会にしていこうではありませんか。

 そして、東海村長の脱原発発言を支援し、東海第二原発の廃炉の取り組みを強化していきましよう。


田井ミュージアム芸術祭開かる


 10月29日から11月6日までの期間、自然生クラブによる田井ミュージアム芸術祭が開かれました。

 自然生クラブ作品展、筑波山麓草木染め作品展、自然生クラブ農園からの農産物を扱う楽市、コンサート、創作田楽舞、神郡ミステリーツアー、川口浩範さん復活朗読会、自然エネルギー研究会など多くのイベントが開催され、多くの参加者で賑わいました。

 自然エネルギー研究会では、9月議会の一般質問で電力自由化の推奨を取り上げた、金子かずお議員をゲストスピーカに招き研究会で意見交換が行なった。

 また、29日は、市のイベントである「つくば物語2011」が、フルート奏者の山形由美さんを招き平沢官衙を会場に盛大に行なわれた。


「とよさとこどもまつり」で賑わう


 今年で8回目の、とよさとこどもまつりが老人福祉センターとよさとで開催された。

 当日は、近隣からの親子連れで会場は手狭状態でしたが、「おもちゃライブラリーさくらんぼ」、「きりきり舞」の上演、「人形劇」の公演、「アートバルン」「こども縁日・屋台」などの取り組みと豊里地域の諸団体が模擬店などを出店するなどして祭りを盛り上げていました。

 当日は、文化祭も開催され、福祉施設「ポランの広場」のまつりなども開催されて、まつり一色の日でした。




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