つくば市議会議員 金子かずお
週刊・新社会つくば | 金子さん町を歩く 議会報告

週刊・新社会つくば
2011年11月22日 第774号 発行:新社会党つくば支部

研究機関で不適切な措置?


 (独)農業・食品産業技術総合研究機構作物研究所が拡散防止対策で適切な拡散防止措置を取らずに遺伝子組換え実験を行なっていたことが判明しました。また、産業技術総合研究所でも、使用許可について申請の無い核燃料物質の酸化ウランが発見されたと発表しています。

 (独)産業技術総合研究所の報道によると、核燃料物質は酸化ウランと見られ、研究所では、核燃料物質トリウムの保管について文部科学省から原子炉等規制法に基づく許可を得ていたが、酸化ウランについては無届けのため24日、同省に報告し、25日に発表されたものです。

 作物研究所では拡散防止対策が不適切なまま遺伝子組換え実験を行なっていた問題は、8月に内部調査が行なわれたにも係わらず、報告がなされなかったことは誠に遺憾であります。

 今年9月9日と14日に起きた農業生物資源研究所での天窓開放事件も事件の全容が見えないままの状態です。


つくば市議会
12月定例会は11月30日から


 3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震から9ヶ月目を迎えてようとしていますが、この程ようやく本格復興につながる第三次補正予算が決り、本格的な支援策が期待されています。

 茨城県でも、復興緊急融資の一部利子補給や被災した文化財の復旧支援などで追加事業が検討されています。

 つくば市議会の12月定例市議会も、11月21日に告示され、30日から始まりますが、金子かずお議員は、震災で損壊した文化財の復旧等で復興基金の活 用を用いて修復の推進について、その他では、市内の放射線量対策や東海第二原発の廃炉、市内研究機関での遺伝子組み換え実験での不適切な対応などを予定し ています。


東海第二原発を廃炉に
署名51,435筆を県に提出


 現在、定期検査中の東海第二原発(原電)の再稼動の中止と廃炉を求める署名が11月8日に茨城県に提出された。

 今回提出された署名は、7月10日から始まり、11月4日までの第一次集約分の51,435筆で、今後も第二次集約の提出を来年1月に、三次提出を4月に予定をし、引き続き署名行動を実施していくことになっています。

 東海第二原発は原電が1978年11月に東海村で営業運転が開始されたもので、沸騰水型軽水炉、出力110万キロワットです。

 3・11の地震と津波で外部電源が全て停止して非常用電源や冷却機能の一部が失われるなどし、津波があと70センチ高かったら東京電力の福島第一原発と同じ事故が起きた危険性が極めて高いと指摘をする声があります。

 東海村の村上村長は原発事故担当大臣に東海第二原発の廃炉を求める要望書を提出し、脱原発を提起してきています。

 国の原子力安全委員会では、原発事故に備えて防災対策を重点的に実施する地域を施設から30キロ圏内に拡大することを発表しているが、この緊急防護措置区域とされる30キロ圏内には約100万人の人口を抱えています。

 今回、参加した団体では、10万人を最終目標に来年の4月まで署名活動に取組む。


12・11
「子どもとエネルギー・環境の未来を語る集い」とパレード


 3・11の東日本大震災から9ヶ月を迎える12月11日に、12・11「子どもとエネルギー・環境の未来を語る集い」とパレードが計画されています。

 計画では当日、センター広場のモニュメントプラザを使用して、元筑波大学農林学系教授の生井兵冶先生から「放射能の内部被爆について=農と食と子どもを 守ろう」の講演。歌手のチグリハーブさんの演奏。父母によるお話などの後、「エネルギー問題の前進についての意見表明と対話を求めつつ、中心地区を歩く」 パレードが開催されます。


つくば子育てフェスティバル2011が開かれる


 3・11の震災の影響で開所が少し遅れてスタートしたが、日常も多くの利用者に活用されている。つくば市子育て総合支援センターで開所初の「つくば子育てフェスティバル2011」が11月12日に開催されました。

 当日は、パネルシアターやエプロンシアター、大型絵本での読み聞かせ、お楽しみ手袋人形などいろいろなイベントが開かれ、大勢の親子が来場しイベント参加を楽しむ姿が見られました。金子議員も少しの時間参加をしてきました。


[曹洞宗も脱原発]


 曹洞宗大本山永平寺(福井県永平寺町)は11月2日、原発の是非を問うシンポジウム「いのちを慈しむ~原発を選ばないという生き方」が開催されました。

 永平寺は、いずれも菩薩の名前に由来する新型転換炉「ふげん」、高速増殖原型炉「もんじゅ」(敦賀市)の命名にかかわってきました。

 「原発に対する認識が足りなかった私たちの責任は重く、間違いだった。懺悔することから始めたい」と永平寺の布教部長で、今回の催しを運営する「禅を学ぶ会」事務局長の西田正法さんは語っています。

 「使用済み核燃料を残し、DNAに作用する放射線という危険をはらむ原発は、子孫への負の遺産となる。命を長い時間の視座に置く仏教の教えと相反する」と説き、「今の生活を見直すきっかけにしてほしい」と呼び掛けています。




(c) Kaneko Kazuo 2009