つくば市議会議員 金子かずお
週刊・新社会つくば 金子さん町を歩く 議会報告

週刊・新社会つくば
2011年12月6日 第775号 発行:新社会党つくば支部

県市議会議長会で研修会


元総務大臣増田寛也氏講演

 茨城県市議会議長会主催の23年度第1回議員研修会が11月15日、16日の両日、常陸大宮市内の緒川総合センターで開かれた。

 議員研修会には、県内の各市議会から3~4名の議員が参加し、つくば市議会からは金子かずお議員を含め4名の議員が参加をしました。

 研修会では、元総務大臣で野村総合研究所顧問の増田寛也氏が「今こそ自治体の力をー未曾有の震災に想う」と題して講演があり、防災教育の充実や震災で大 きな被害が出た大槌町で町長や職員の多くが死亡した例を上げて非常時には町長と同じく選挙で選ばれた議会から職務を代行できるような自治体への制度の整備 など、大震災を教訓にした取組みについての必要性を訴えた。

 特に、釜石市内の小学校、中学校で3,000人近い児童生徒が全員無事だったケースをあげ「防災教育を徹底していたため、上級生が下級生に指示・誘導し 安全な避難場所に移動した事例や先生が日ごろから指導していたことや防災教育が守られたことなど話され、今後も各自治体で、防災教育の徹底にどう取組んで いくのかが重要と念を押した。

 過去にも同様の大震災が発生し、震源を移しながら何年かごに地震が発生していることにも触れ、地震が起きてない空白地域に最高度の警戒が必要である。と話された。

 さらに、被災地で即戦力となっているのは自治体の職員で、政府の対応が後手に回る中、自治体職員の対応はしっかりと被災者救援に当っていたと認識している。と述べた。


電力自由化で市民団体が請願書を提出する


 電気事業法の改正で電力の自由化が行われ、50kW以上の高圧契約をする施設は、一般電気事業者(東京電力、以下東電)だけでなく、全国に約50社ある 特定規模電気事業者(以下PPS)とも電気供給契約を結ぶことができるようになったことを受け、市民団体の「千年先の未来・ツクろーかる」では、電力自由 化の取り組みを推進する請願書の提出をした。

 PPSと電気契約を結ぶことで、電気料金を低減したという自治体や中央官庁の事例が多く聞かれるようになり、切り替え時の初期費用も、ほとんどの場合で 必要ありません。電力供給の安定性に関しては、「託送供給約款」によリ、東電がバックアップ電源として位置付けられており、送配電は東電が所有する設備を 使用するので、全く心配ないという。

 つくば市においても、福島第一原発事故による放射能汚染の影響は深刻であり、多くの市民が、原発にたよらない町づくりを望んでいます。

 過去の政府や東電の試算によると、原子力発電のコストは低いとされていますが、日本の電気料金は、国際的に見て比較的高額であるのが現実です。自社では 原発を持たないPPSを入札参加企業に加えることで、税金の無駄遣いを削減すると同時に、脱原発依存につなげることもできます。そして、電気料金の削減分 は、新たな自然エネルギー導入の推進に活用して頂きたいと希望します。と述べています。



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つくば市議会
金子かずお一般質問の内容


 12月定例議会は開会中でが、月7日、8日、9日の一般質問には17名の議員が市政全般にわたり質問をします。


金子かずお議員は、以下の一般質問を予定しています。

◎放射線量対策について
・・質問主旨・・
市内の調整池で放射線量の高い数値が測定されたが、対応とその後について市の対策を伺いたい。

◎東海第二原発について
・・質問主旨・・
東海村の村上達也村長は東海第二原発の廃炉を国に求めているが、国の原子力安全委員会では緊急防護措置区域を30キロに拡大してきています。原発を取り巻く状況に変化がありますが、東海第二原発の廃炉について市長の考えを伺いたい。

◎文化財について
・・質問主旨・・
(1)国指定文化財である小田城跡の進捗状況と来期の取り組みを伺いたい。
(2)東北地方太平洋沖大震災で破損した国・県・市指定の文化財の修復や国登録、個人所有等々の文化財の復旧について。
(3)開発や調査などの遺跡で発掘された出土遺物について。

◎電力自由化と電気の入札について
・・質問主旨・・
先の議会で導入の検討をするとしたが、予算編成期を迎えどのような取組みが進められているのか。

◎特別支援学校を震災時に避難場所とすることについて
・・質問主旨・・
東日本大震災発生を受け、避難施設となった特別支援学校もあると聞きますが、障がい児・者など特別な配慮を必要とする災害弱者への支えとなります。市内の特別支援学校を避難施設として関係機関に要望してはいかがか。

◎(独)農業・食品産業技術総合研究所機構作物研究所の不適切実験について
・・質問主旨・・
作物研究所において、拡散防止対策が不十分のまま遺伝子組み換え実験が行なわれていたことが判明しました。しかも問題発生から二ヶ月も過ぎての市への報告と聞きますが、その実験内容と市への報告、今後の対応について。

◎(独)産業技術総合研究所における核燃料物質の保管について
・・質問主旨・・
つくばセンター第三事業所内で無届けの核燃料物質が長く保管されていたことについて市に報告がアットと聞きますが、その内容と対応について。


不当解雇撤回


茨城ユニオン抗議行動

 中小企業で働く労働者の組合=茨城ユニオンは10月と12月に県内6企業に対し、不当解雇撤回を要求して、統一行動を実施しました。当事者はもとより、 新入組合員も参加して、当日は早朝から車に分乗し、両日とも1日がかりの抗議行動に、金子議員もボランティアとして参加しました。

 「派遣社員として3年以上働き解雇された仲間」、「解雇に相当する理由もなく難くせをつけ8月に解雇された仲間」、「東日本大震災で家が半壊し休みを認めず解雇された仲間」など、このような理不尽な解雇に対する怒りがこもっていました。

 社前で、当事者から怒りの抗議、仲間から熱い連帯の言葉、最後にはシュプレヒコールを行い、気勢を上げました。茨城ユニオンは解雇撤回=解決の日まで闘い続けます。




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