つくば市議会議員 金子かずお
週刊・新社会つくば 金子さん町を歩く 議会報告

週刊・新社会つくば
2011年12月20日 第777号 発行:新社会党つくば支部

[つくば市議会]

電力自由化の請願を採択


 市民団体の「千年先の未来・ツクろーかる」から、つくば市議会に提出されていた請願書、「50kW以上の高圧契約をする市内施設について特定規模電気事 業者も交えた電力供給契約の入札実施に関する請願書」は12月12日のつくば市議会総務委員会で採択されていましたが、12月16日に開催された本会議で 委員長から委員会審議報告が行われ、請願採択について全員異議無く、全会一致で採択されました。

 特定規模電気事業者(以下PPS)と電気契約を結ぶことで、電気料金を低減したという自治体や中央官庁の事例が多く聞かれるようになり、切り替え時の初 期費用も、ほとんどの場合で必要なく、電力供給の安定性に関しても、「託送供給約款」によリ、東電がバックアップ電源として位置付けられており安心できま す。

 送配電も東電が所有する設備を使用するので、全く心配ありません。

 つくば市においても、福島第一原発事故による放射能汚染の影響は深刻であり、多くの市民が、原発にたよらない町づくりを望んでいます。

 過去の政府や東電の試算によると、原子力発電のコストは低いとされていますが、日本の電気料金は、国際的に見て比較的高額であるのが現実と知らされてきています。

 自社では原発を持たないPPSを入札参加企業に加えることで、税金の無駄遣いを削減すると同時に、脱原発依存につなげることもできます。

 市民団体の「千年先の未来・ツクろーかる」では、電気料金の削減分は、新たな自然エネルギー導入の推進に活用して頂きたいと希望しています。


牛久入管収容所問題の年次報告会が開催される


 牛久入管収容所での面会活動と支援を通じて、難民・滞日の外国人達との交流を進めている牛久入管問題を考える会が例年開催している活動の年次報告会が、この程、つくば市内で開催されました。

 牛久市内にある牛久入管収容所でも、3月11日の東日本太平洋沖大地震では、各居室の天井近くに備え付けられているテレビは大きく動き、居室内の棚の荷 物は飛び出し、居室前ホールのロッカーは倒れ、卓球台の片足は折れ、1993年建設の旧棟には亀裂か入り、運動場に続く階段は段差が生じ・・とうい有り様 であった。

 また、ドアのガラスが割れたり、血を流す者もいたりしてパニック状態が続いた様子です。  

 福島第一原発事故の情報も無く閉鎖空間に閉じ込められた状態を想像すると寒気を感じます。




(c) Kaneko Kazuo 2009