つくば市議会議員 金子かずお
週刊・新社会つくば 金子さん町を歩く 議会報告

週刊・新社会つくば
2012年1月24日 第781号 発行:新社会党つくば支部

議会改革で多摩市議会を視察


 つくば市議会、議会改革に関する調査特別委員会では18日、多摩市議会における議会基本条例の制定など議会改革の取り組みについて視察研修を行ってきました。

 多摩市議会では、地方分権一括法が施行された平成12年度以降から議会改革を進めてきていたが、19年10月に「議会基本条例制定をめざす議会改革特別 委員会」が設置され、従来から取組んできた議会改革の蓄積を踏まえ、意見交換や協議を重ね、論議を進める過程では、議員や議会内だけの議論にしないことを 念頭に、議会に対する市民の意識調査の実施、市民の意見や提案を収集するために出前議会を開催してきています。

 そのなかで、さまざまな試行を重ね、経験を積み上げ、多摩市議会がよりよい機能を発揮し、役割を果すことのできる方策を探ってきた経過こそが議会改革の精神そのものと当時の特別委員会委員長(現副議長)から説明を受けた。


条例制定への取り組み

 議会基本条例制定をめざす議会改革特別委員会では、全国で一番最初に「議会基本条例」が制定された北海道の栗山町などの先進地視察、山梨学院大学の江藤 俊昭教授を招いての議員研修会、参考人から意見聴衆の特別委員会、グループ分けの特別委員会分科会、市民意識調査のアンケート調査、素案に対するパブリッ クコメントの実施、

 市長への議会基本条例素案の協議、15回実施した出前講座、駅頭での出前講座開催広報活動、議会基本条例起草委員会、準備会&世話人会、議員への条例説 明会など120回以上の協議を重ね、平成22年3月の定例議会で議会基本条例が都内初、全会一致にて多摩市議会で条例が採択されました。

 9月には、採択された議会基本条例及び関連規則等12件が施行された。


条例制定後の取り組みも前進

 議会基本条例が制定された22年の11月には議会報告会が開催され、23年5月の正副議長選挙に係る所信表明会が実施されてきています。


つくば市議会の議会基本条例
これからが本格的な論議に

 つくば市議会では、平成22年12月議会で「議会改革に関する調査特別委員会」が、議会基本条例制定及び議会インターネット中継の実施等、地方分権の時代にふさわしい議会のあり方に関する調査を行なうとして設置されました。

 議会改革の一つのテーマでした議会インターネット中継を導入することについての取り組みは、昨年9月議会で試験的に導入し、12月定例議会から本会議の 開催時間に生中継を行い、その後は録画映像を放送しています。引き続き特別委員会で議会基本条例導入の方針での調査研究が進められます。


子どもとメディアを考える
学習会&交流会が開かれる


 集いは、子どもと メディアを考えるネットワーク実行委員会が主催し、県内外から大勢の参加者で開催されました。金子議員も学習会&交流会に参加をしてきましたので概要を報告します。

 講演では、NPO法人・子どもとメディアの古野陽一専務理事さんが「メディア最前線テレビゲームからスマホ(スマートホン)まで」と題して、子どもの周辺で増えているゲーム機器やスマホ、携帯電話などでの時代背景の現状や問題点を指摘した。

 高機能と操作性で普及の進むスマホは、依存性やフィルタリング(解説あり)などの対応が困難な問題点。スマホで楽しめるゲームサイトでは、子どもが簡単にアクセスできる一方で年齢詐称が常態化し、新たな出会い系サイト化が進んでいる。それらの危険性に注意を喚起した。

 また、ゲーム機など幼児期から長時間の接触がもたらす弊害などについても説明され、ゲーム機を与える年齢についても考慮の必要性を話された。

 同実行委員会では、今後、情報社会を生きる子どもたちが、主体的にメディアを使いこなし、情報を見極める力を身につけることをめざし学習会を企画・啓発を進めていくために「子どもとメディア関東」の結成を呼びかけています。


【用語の解説】
フィルタリング(英: filtering)とは、インターネット上のウェブページなどを一定の基準で 評価判別し、選択的に排除する機能のこと。


[パブリックコメント]

市・障害福祉計画で実施中


 国際障害者年の理念である『完全参加と平等』が叫ばれて久しくなりますが、つくば市では、つくば市障害者計画を策定し、障害福祉サービス事業や地域生活支援事業の提供体制と円滑な実施に努めてきているとしています。

 このほど第三期目のつくば市障害者計画実施にあたり、1月31日までの期間で市民の意見を反映させるとして、パブリックコメントを実施しています。


高齢者福祉計画でも実施

 高齢者福祉計画では三年ごとに計画を策定し、今回は24年度から26年度までの計画をパブリックコメントにより市民の声を求めています。

 期日は、つくば市障害者計画と同じく1月31日までです。


広瀬隆つくば講演会が国際会議場で開かれます


 昨年9月11日に土浦市民会館で開催された広瀬隆講演会には1200名の皆さんが参加をして熱心に原発の恐ろしさを学びました。

 あれから一年目を迎える3・11には、全国各地で集会やイベントが計画されています。つくば市でも、春分の日の3月20日(火)に国際会議場大ホールを 会場に「東海第2原発の破局をとめろ・福島原発事故から1年を越えて学ぶべきこと」などについて企画が進められています。

~日 時~
3月20日(火)開場13:00/講演13:30

~場 所~
つくば国際会議場大ホール

~前売り~
1,000円

*詳細が決り次第お知らせいたします。




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