つくば市議会議員 金子かずお
週刊・新社会つくば 金子さん町を歩く 議会報告

週刊・新社会つくば
2012年1月31日 第782号 発行:新社会党つくば支部

通常国会が開催


 24日に開催した通常国会での野田佳彦首相の施政方針演説は、自民党政権時代の麻生太郎首相や福田康夫首相の演説手法を多数引用しながら、自民党と同じように消費税10%の増税法案を成立させようとする姿でありました。

 今日、大変厳しい生活環境の中、消費税を値上げすれば消費が減って景気が冷えこんで税収が落ち込み、財源が悪化します。

 野田政権は、事あるごとに「身を切る」と発言しているが、身を切るとするならば、お手盛り制度の「政党助成金」を廃止すれば300億円を上回るお金が福祉や教育の財源に、さらには生活環境向上の施策に活用されます。みんなで消費税の値上げに反対をしましょう。


政党助成金こそ廃止せよ

 政党助成金は国民ひとり年間250 円、総額319 億円余が国会議員数で共産党を除く各政党に振り分けられているもの。政治をゆがめる企業や団体献金を廃止する代替策として94 年に導入された。

 それがどうだ。15 年たっても、政党助成金も企業団体献金もという両手に花状態で恥じることがない。大政党の面々はこの既得権を手放そうとせず、国民の前に議員定数削減を代 わりに差し出そうとする。それであおりを受けるのは中小政党であり、選択肢を奪われる主権者ではないか。

 野田現総理がこの街頭演説で語った「消費税にたかっているシロアリ」はお前さんたちだよ。しかし、政治が腐って沈没するのは自業自得だが、その影響をこうむるのは誰なんだ。ふざけるなと言いたい。


全国自治体議員の研修会が開催


 全国で活動している自治体議員で構成されている全国自治体議員研修会が2月1日、2日に土浦市と東海村で開催されます。

 2月1日(水)は土浦市内を会場に、金子かずお議員の歓迎挨拶と茨城県内の反原発運動について、続いて「子どもの貧困と自治体政策」を長南博邦野田市議 より、休憩を取り「東海村における反原発運動について」を当選間もない相沢一正東海村議に、井坂正典土浦市議からは東海第二原発廃炉を採択した土浦市議会 報告を、さらに、各地からの反原発や放射能対策の報告などが計画されている。


広瀬隆つくば講演会


 東海第2原発の再稼働を許さず、廃炉にすることを求める10万人署名活動を進む中、「東海原発廃炉から始まる新時代」と題して、作家の広瀬隆さんが東海原発の危険性と廃炉の必要性について、分かりやすく講演してくれることになりました。

【題目】「東海原発廃炉から始まる新時代」
【講師】広瀬 隆
【日時】3月20日( 火) 午後2時より
【会場】つくば国際会議場 大ホール
【費用】前売り券1,000円>>金子まで


茨城ユニオン旗開き


茨城ユニオンの旗開き(N関労など3団体の合同)が1月土浦市内で開催され、金子かずお議員も顧問として参加し、挨拶をしました。

 不当解雇、賃金不払いが横行する中、無権利状態ともいわれる、中小・未組織の労働者の生活と権利を守るために、茨城ユニオンへの相談は激増しています。

 当日は、昨年に不当解雇攻撃にあいながら、ユニオンとして団体交渉・団体行動を展開し、解雇撤回を勝ち取った2人の労働者の報告もありました。


労働組合の旗開き

 新しい年を迎え県内の労働組合でも年頭の活動を祝し、国鉄労働組合水戸地方本部や筑波研究学園都市研究機関労働組合協議会、茨城ユニオンなど組織の旗開きが開催され金子かずお議員も参加要請を受け連帯の挨拶を行ってきています。


◎◎東海村議選挙☆☆


 危険な東海第2原発を抱える東海村の村議会議員選挙(定数20)は1月22日、投票が行われ、脱原発・東海第2原発廃炉を一貫して掲げ、今回の選挙でも強く主張した、新社会党推薦の相沢一正氏が、3期目の当選を果たしました。


村議会を変える力に

 昨年3月11日に福島第一原発事故が発生し、原発の安全神話、低コスト神話、不可欠神話が崩壊する中、日本列島が地震の活動期を迎えて、一刻も早く脱原発に舵を切るべしとの世論が高まっている中で迎えた選挙です。

 すでに村上達也村長は脱原発を表明していますが、村議会の多数が原発推進のままであり、その帰趨が全国的にも注目されました。


東海第2原発廃炉へ

 文字通り「原発ムラ」といわれる東海村で、原発推進の議員が原発問題を避け、争点隠しが行われる中で、相沢氏が1040票と大きく票を伸ばし、堂々4位の上位当選を果たしたことは、今後の東海第2原発廃炉に向けて、弾みがつくことが期待されます。

 さらに、新人1人が「脱原発」を訴え村上達也村長支持の会派入りを表明し、原発推進派は改選前の過半数を失う見通しで、「脱原発」に半歩進んだ形となった。

 相沢議員は当選後、「大きな手応えを感じていた。東海第2の廃炉と脱原発を本格的に推進できる状況になった」と語った、とも報道されています。


金子議員も応援に

 脱原発運動で不可欠の相沢一正議員の議席を守るべく、金子かずお議員も何度となく応援に駆け付けました。

 特に、相沢議員とは共に学びあい、最近は脱原発運動に取り組み県南地区での集会などに来ていただいており、相沢議員の出陣式にも金子議員は出席しました。

 なお、当選議員の内訳は現職15人、新人5人、投票率は59・52%(前回67・00%)で、当日有権者数は2万9723人でありました。




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