つくば市議会議員 金子かずお
週刊・新社会つくば | 金子さん町を歩く 議会報告

週刊・新社会つくば
2012年4月3日 第791号 発行:新社会党つくば支部

[金子かずお議会報国・一般質問から]

小田城跡について


質問・金子かずお議員
 平成元年3月の市議会で小田城跡保存の管理計画を初めて取り上げて以来、規制緩和や居住・環境問題、発掘調査など、小田城復元について長期にわたり関心 を持ってまいりましたが、このほど本丸跡での調査や廓などでの調査で、虎口跡や土橋跡などが発見され、堀跡の改修も行われた経緯も確認されたと聞いており ます。

 小田城跡の発掘調査現状と来年の取り組みについて伺いたい。


答弁・教育委員会事務局長
 小田城跡では発掘調査と復元整備事業を継続しております。

 まず、発掘調査は本丸跡周辺部で行っており、何回もつくりかえられていたことや、出土品も豊富なことなどが明らかになりつつあります。

 次に、復元整備は現在3年目で、整備対象の本丸跡と隣接部分が、堀と土塁に囲まれて橋で結ばれる様子がほぼ完成する予定です。

 また、今後の整備計画につきましては、来年度から2年間で屋外の公園部分を、さらに2年かけて展示機能を持つ案内所などを整備する計画です。


震災で文化財の被害状況は


質問・金子かずお議員
 東北地方太平洋沖大地震ではつくば市内でも大きな被害がありましたが、文化財にも同様の被害が出ております。

 つくば市内にも、国指定や県指定、市指定の工芸品、建物、史跡、絵画、彫刻、天然記念物など多くあります。

 破損した指定文化財の修復や国登録、個人所有などの文化財の復旧については、どのような状況になっているかお尋ねしたい。


答弁・教育委員会事務局長
 被災文化財の修復についてお答えします。

 まず、被害状況ですが、建造物や石塔で損傷が目立ちました。

 その内容は、灯籠の倒壊、屋根がわらの崩落や土塁の亀裂などとさまざまで、建造物9件、石塔7件の計16件に被害があり、半分の8件が被害甚大でありました。

 それらのうち、小田宝篋山頂の宝篋印塔など、石塔4件の修復はすべて終わっております。

 建造物も、特にひどい被害を受けた国の登録文化財になっている宮本家住宅、沼尻家住宅、旧矢中家住宅を初め、徐々にですが修復が進んでおります。


質問・金子かずお議員
 文化財の修復及び復旧でありますが、国の第三次補正予算の中にも復興基金などとあわせて文化財の復旧についての補助金が決まっていったようにも聞いているが、そのような状況にあるのかどうかお尋ねをしたい。


答弁・教育委員会事務局長
 文化財の復旧の補助ということでございますけれども、申請のあった指定文化財の復旧、修復につきましては、既に国・市が補助しております。

 なお、今回の大震災では、通常は交付対象とならない県・市指定文化財や国登録文化財への国庫補助の交付も国と県との間で調整されています。

 まだ決定されていませんので、早期決定を要望しておりますが、そのような状況にあるのかどうかお尋ねをしたいというふうに思っております。


出土遺物について


質問・金子かずお議員
 近年TX沿線開発や中根・金田台の開発なども加わり、従来の発掘調査などの遺跡から発掘された物とあわせて出土遺物について、たくさん保有しているかというふうに思いますが、今後の取り扱いについてお伺いしたい。


答弁・教育委員会事務局長
 出土遺物につきましては、県が行う発掘調査の出土品も含め、整理後は市の出土文化財管理センターで保管しています。

 現在、初めての試みで、巡回企画展としてTX沿線開発で発掘された遺跡の出土品を展示中です。

 10月の市庁舎、11月の桜歴史民俗資料館に続き、12月は谷田部郷土資料館、1月は出土文化財管理センターで、それぞれ開催いたします。


質問・金子かずお議員
 小田城跡と出土文化財の管理については、次の機会に質問をしたいと思っております。


福島の子ども達を招いてイベント「福島応援プロジェクト茨城」


 3月27日から30日までの四日間、「県立青年の家」と「ふれあいの里」を会場に福島からの子ども達を受け入れた「茨城の春を楽しむツアー」が昨年8月16日から四日間開催されたのに続く企画で開催されました。

 この企画は「福島応援プロジェクト茨城」が開催したものです。

 一行は27日の午後に「県立青年の家」に到着後休憩を取り、夕方からバーベキューパーティで夕食をボランティアと一緒に食べ、その後キャンプファァイヤーで楽しいゲームで一時を過ごした。

 28日は、近くの「阿の山」にハイキング登山し創作ビンゴを楽しみ、蓬を摘み草餅をつくりに励み、ヨーヨーパフオーマンスの藤井ひらくさんのヨーヨーショーを見学した。

 29日はウェルネススパークでプール遊び、宿泊は「ふれあいの里」に30日は近所のお寺で座禅やお茶を体験し、午後に岐路に着いた。

 この企画にはつくば市からプール代金と宿泊代金に前回と同様の支援がありました。


広瀬隆講演会850人参加


 東海第2原発の再稼働を許さず、廃炉にすることを求める10万人署名活動に取組み中、つくば市議会や牛久市議会では原発廃炉の請願が採択されてきています。

 東海第2原発廃炉の署名簿提出は、11日に県庁で県当局に手渡されます。

 3・20広瀬隆講演会実行委員会(小張佐恵子実行委員長)主催で開催された広瀬隆つくば講演会は、国際会議場に850人の参加者で約3時間の講演が行なわれました。

 広瀬隆さんは、福島第一原発3号機の爆発について、建屋内プールに納められていた使用済み核燃料が臨界した可能性を指摘し、青森県六ヶ所村の再処理工場がパンク状況で、全国の原発の使用済み燃料が行き場を失っている背景にも触れた解説をしました。




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