つくば市議会議員 金子かずお
週刊・新社会つくば 金子さん町を歩く 議会報告

週刊・新社会つくば
2012年5月29日 第798号 発行:新社会党つくば支部

つくばクリーンセンターの売電を東電からPPS会社に


 つくば市では、つくば市役所と大穂庁舎の電気使用料金を東京電力からPPS会社への購入に変更したことは、以前に新社会つくば版でお知らせをしていますが、この程、ごみ焼却施設・クリーンセンターからでる電力についても東京電力からPPS会社に売電先を変更した。

 つくば市では、ごみ焼却施設・クリーンセンターからでる電力売電は平成24年4月まで東電と契約していましたが、平成24年5月から、5年契約でPPS会社サミットエナジーに切り替えました。

 契約内容を見ますと夏の昼 15.1円/kWh(24年度) 14.43円/kWh(25-28年度)昼 14.4円/kWh(24年度) 13.73円/kWh(25-28年度)夜  8.6円/kWh(24年度)  7.93円/kWh(25-28年度)

 今までの東電との契約は、上記24年度の提示単価より、2円低い単価だった。東電は、今年度の契約の見積も、同じ値段を出してきました。

 5年契約ということで、今後エネルギー価格が高騰した場合に、市が損をすることが心配ですが、少なくとも目先、大幅に単価が上がったのは良かったと思います。年間にすると、3000万円ぐらいの収入増になりそうです。


議会で取り上げ導入が進む

 電気料金は、売電先を変更するだけで、または購入先を変えるだけで大きな金額差が出てきています。

 金子かずお議員が議会で電力の自由化に対応した契約を実施することを提案したことから実現したものですが、PPS会社に

 売電も購入も切り替えることで現行と大きな差が出てきています。

 その差額でさらに新エネルギーの導入につなげていくことが大切であります。


[アサザ基金総会]

いのちの水・霞ヶ浦を放射能汚染から守ろう


 霞ケ浦の環境保全をめざすアサザ基金は4 月30 日、総会を開催し、霞ケ浦の放射能汚染という大問題に直面する中で、アサザ基金は認定NPO 法人資格の取得など、さらなる飛躍を目指すとしています。


56河川の放射能検査

 霞ケ浦には56本の流入河川があり、放射能汚染が心配されますが、国や県は測定さえ満足に実施せず、放置された状況です。

 アサザ基金は全河川を独自検査し、市民団体・行政の協力を政策提言しています。

 逆水門の柔軟運用また、霞ケ浦の浄化にとって重要な逆水門の柔軟運用を実現しようと努力中であります。


憲法集会で脱原発


 今年の憲法集会は福島第一原発事故1 周年を記念して、原発問題をテーマに、5 月3 日、水戸市で開催されました。


チェルノブイリ・ハート

 最初にドキュメンタリー映画『チェルノブイリ・ハート』が上映され、原発事故による放射能汚染が、人間とくに子どもの人体にいかに甚大な被害を与えるか、癌だけでなく、様々な障害や異常を発生させるかを赤裸々に示しました。

 ちなみに『チェルノブイリ・ハート』は、1986 年に起こったチェルノブイリ原発事故から16年後に、周辺地域や病院を訪れた記録。

 事故後、変形した心臓を持つ子供が目立って生まれ、放射線による影響とみられ、変形した心臓が「チェルノブイリ・ハート」と呼ばれたことから、タイトルが付けられたもの。


福島からの報告

 次に、原発事故後の福島の状況について、子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク代表の佐藤幸子さんが以下の通り報告した。

 飯館村の子どもたちが川俣村に避難することによって、さらに被曝させられた。医師不足に悩まされ、過敏になるのが悪いとか、除染をすれば大丈夫というような論調が溢れている。

 職場、家庭、地域がバラバラにされ、子どもたちの発症におびえている。


東海第2原発差し止め訴訟

 続いて、東海第2原発の運転差し止め訴訟について、萩野谷興弁護士が以下のように報告しました。

 東海第2は33年以上という老朽化、30キロ圏内に100 万人以上、首都機能の崩壊というリスクの大きさから言っても、絶対に再稼働を許してはならない。

 4月現在で原告139人、弁護士46人(茨城31人)という大型の訴訟団が組まれ、27 日に決起集会が水戸市内で開催され、7月31日に提訴を予定している。


脱原発をめざす首長会議に参加した市町村


 全国の64 市区町村長が「脱原発をめざす首長会議」を結成、28 日に東京都品川区の城南信用金庫本店で設立総会が開かれた。

 1月に横浜市で民間団体が開催した「脱原発世界会議」に参加した三上元・静岡県湖西市長ら首長有志の呼びかけで実現した。

 64 人のほか6 人の元職も参加を表明し、総会には21人が出席。

 今夏に決まる国のエネルギー基本計画に「原発ゼロ」を盛り込むよう求めることなどを決議した。

 会場は脱原発を訴える同信金の吉原毅理事長が提供した。


今後は、原発ゼロへの行程を明確にする

 政府や国会議員に政策提案する−−ことなどを目指して勉強会を開き、欧州の視察などもする予定。

 世話人には三上氏、桜井勝延・福島県南相馬市長、村上達也・茨城県東海村長の3人が選出された。


参加した自治体は
<北海道>
 札幌市

<秋田県>
 仙北市、大潟村

<岩手県>
 宮古市

<山形県>
 三川町

<福島県>
 南相馬市

<茨城県>
 北茨城市、小美玉市、かすみがうら市、城里町、東海村

<栃木県>
 栃木市、市貝町

<群馬県>
 川場村

<埼玉県>
 蕨市、越生町、長瀞町

<千葉県>
 富里市、野田市、酒々井町、一宮町、長生村

<東京都>
 世田谷区、武蔵野市、狛江市

<神奈川県>
 小田原市、真鶴町

<長野県>
 木曽町、下条村、中川村、原村、阿智村

<岐阜県>
 瑞穂市

<静岡県>
 下田市、湖西市、吉田町

<愛知県>
 名古屋市

<三重県>
 伊勢市

<滋賀県>
 愛荘町

<京都府>
 京丹後市

<兵庫県>
 篠山市、養父市、宝塚市、福崎町

<奈良県>
 生駒市

<鳥取県>
 北栄町

<島根県>
 知夫村

<徳島県>
 石井町、上勝町

<愛媛県>
 西予市

<高知県>
 土佐町、四万十町

<福岡県>
 香春町、福智町

<佐賀県>
 小城市

<長崎県>
 西海市

<熊本県>
 水俣市、山江村

<大分県>
 竹田市

<宮崎県>
 椎葉村

<鹿児島県>
 志布志市、日置市、伊仙町、徳之島町




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