つくば市議会議員 金子かずお
週刊・新社会つくば 金子さん町を歩く 議会報告

週刊・新社会つくば
2011年7月10日 第804号 発行:新社会党つくば支部

[つくば市議会]

障害者自立支援法に変わる
障害者総合支援法で意見書を提出


 障害者自立支援法に変わる新たな障害福祉施策として「地域における共生の実現に向けて新たな障害保健福祉を講ずるたねの関係法律の整備に関する法律」いわゆる「障害者総合支援法」が、6月20日に今国会で可決・成立し、25年4月1日から施行されることが決まりました。

 政権を担った民主党は、障がい者自立支援法を廃止すると明言し、その後に障がい者自立支援法違憲訴訟原告団や弁護団と国は新たな総合的な福祉法を実施すると基本合意文書を交わし裁判で和解をしました。

 さらに内閣府において障がい者制度改革推進会議・総合福祉法部会で「障がい者福祉法の骨格に関する総合福祉法部会の提言」が取りまとめられました。これが骨格提言と言われているものであります。

 もう少し具体的にいえば、平成18年に国連で採択された「障がい者権利条約」と先ほども述べました「基本合意文書」の2つの指針が骨格提言の基礎になっているものであります。

 つくば市議会では、「障害者総合支援法」の施行にあたっては、「障がい者福祉法の骨格に関する総合福祉法部会の提言」を尊重し、新たな制度へ円滑に移行して行くことが重要であるとして。

 以下3点について6月29日に意見書を厚生労働省などに提出することを全会一致で決めた。

-①-
障害者総合支援法の施行にあたり、実施主体である市町村や障害当事者並びに事業者等へ不用な混乱を招かないよう、十分な制度周知と準備期間を設けること。

-②-
障害者総合支援法の施行にあたり、国は、制度を円滑に進めるための地方自治体への財源を十分に確保し財源支援を行なうこと。

-③-
障害者総合支援法の施行にあたり、国及び地方自治体の役割を明確にし、実施主体となる地方自治体の意見を制度設計に取り入れること。



[イベント紹介]

本橋成一&スズキコージ展


 写真家で映画監督の本橋成一さんが1991年からチェルノブイリ原発事故で被災した村に生き続ける人々の生活を追ったドキメント映画「ナージャの村」「アレクセイと泉」の上映会とコンサート、キッズワークショップが絵本作家のスズキコージさんを迎えて開催されています。本橋成一&スズキコージ展は7月18日から22日まで、つくば美術館にて。

 「アレクセイと泉」の上映会は7月22日につくばカピオホールで開催されます。

 7月19日は、スズキコージ+渋さチビズ劇場がつくばカピオホールで開催されます。


夏祭り企画の紹介


 間もなく夏休み、学校や地域、家庭で楽しい企画が待っています。金子かずお議員の近隣地域や係わっているグループで開催される夏休み企画の一部を紹介します。

並木夏祭り
 今年で20回目を迎える並木夏祭りは、7月15日(日)に並木近隣公園で開催されます。

 昼の部は子ども会が中心になり10時から12時5分まで、夜の部はアトラクションもあり15時45分から20時までの開催で、今年は並木地区に大震災で避難をしてきている福島の方々も参加していただき、相馬流山踊りを披露していただきます。

 相馬流山踊りは、一千有余年前、平将門が下総国(葛飾郡、行方郡、流山、相馬)の葛飾郡小金ヶ原で野馬を放ち、敵兵に見立てて追い込んで捕え、相馬氏の氏神である妙見神に献上(奉納)したことに由来する、「相馬野馬追祭り」で踊られる踊りです。

 また、相馬流山という歌は相馬中村藩の国歌即ち軍歌なのです。昭和の中頃から女性も野馬追祭りに「参加したい」、「させよう」ということで20歳迄の女性が許可されました。

 男は馬にまたがり騎馬行列をし、雲雀ヶ原では女性が野袴に陣笠、陣羽織で男装し、手には軍扇、駒返し踊りと柄(ひしゃく)、駒止め踊りで、騎馬行列を原に招き入れることがごとく、時に合わせて踊り始めます。相馬流山踊りは、男踊りで勇壮にして華やかなものです。


下広岡祇園祭
 桜南小学校区の下広岡地区の祇園際が今年も下広岡運動公園で開催されます。

 7月21日は、山車や子ども神輿が町内を練り歩き、夕方からはゲームやカラオケ、出店で賑わいます。翌日の22日も山車や子ども神輿と大人神輿が練り歩きます。


桜ニュータウン納涼祭
 同じく桜南小学校区の桜ニュータウンでは、8月4日(金)に桜ニュータウン中央公園で桜ニュータウン納涼祭を開催します。

 4時からフリーマットでスタートし、5時に模擬店が開かれ、式典終了後から子ども達の太鼓の音に合わせ盆踊りが始まります。今年は、大震災で宮城県の太鼓工房を山津波で失い、被災者となった矢澤啓史さんをゲストに迎え、大太鼓の和の音を提供する予定です。


宮城・福島・茨城 夏祭り共演
 福島応援プロジェクト茨城では、桜ニュータウン納涼祭にゲスト出演した矢澤啓史さんをメーンイベントに太鼓の演奏を行ないます。

 宮城県の太鼓工房を山津波で失い、自ら被災者となりながらも人々のために尽力を惜しまず、和楽器を通じて、絆を作る活動をする、NPO法人被災地支援「和の音wa=ku」の矢澤啓史さんの大太鼓演奏です。

 開催日は8月5日(日)の午後3時から、竹園公園です。詳細は、福島応援プロジェクト茨城(市内柴崎花小路ないともいき舎)


茨城の夏満喫ツーア 2012夏企画
 福島応援プロジェクト茨城では、昨年の7月から大震災で被害のある福島の子ども達に対し自分たちで支援活動の出来ることを企画して、これまで三回にわたり子ども達をつくばに迎えてきました。

 今年も、7月24日から7月29日までの6日間にわたり、山ビンゴ、キャンプファイヤー、プール遊び、バーべキューパーティー、そば打ち体験、エキスポセンター見学、デイズタウン納涼夏祭りなど楽しい企画で迎え入れます。

 この企画では、つくば市から施設利用での支援をいただいています。詳細は、福島応援プロジェクト茨城(市内柴崎花小路ないともいき舎)


障がい児夏休みふれあいサロン
 障がいを持つ小・中・高校生を対象にして、今年も障がい児夏休みふれあいサロンが実施されます。

 7月26日から8月31日の14日間の実施で、対象は市内在住で特別支援学校、小中学校在学の障がい児とその保護者。




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