つくば市議会議員 金子かずお
週刊・新社会つくば 金子さん町を歩く 議会報告

週刊・新社会つくば
2011年7月24日 第806号 発行:新社会党つくば支部

☆霞ヶ浦を放射能から守ろう


 福島第1原発の事故により霞ヶ浦流域河川や湖内の放射能汚染は深刻で、56流入河川の川底や湖底に放射性物質が急速に蓄積されてきており、すでにウナギなどの出荷が禁止され、このまま放置すれば、周辺120万人の水道水の他、農業・工業用水の危機にもつながります。

 しかし、国や県の姿勢はきわめて後ろ向きであり、測定と対策を早急に取り組ませるべく、「市民モニタリング報告会」が22日に土浦市民会館で開催されました。

 当日の集会は、「霞ヶ浦を放射能から守ろう!市民モニタリング報告会」として実施され、環境団体のNPO法人アサザ基金が霞ヶ浦に流入している4河川の上流から下流まで8ヵ所から21ヵ所で汚泥の放射性セシウム濃度の調査結果が報告された。

 特に飯島代表は、霞ヶ浦には56本の流入河川があり、きめ細かなモニタリングを行い、必要なところに必要な対策を講じることが早期に必要であると提起した。

 その後に行なわれた講演会では、二平章茨城大学地域総合研究所客員研究員が、「放射能問題と漁業の再生」をテーマに講演をしました。

 二平章さんは、海の魚が体内に取り込んだ放射能セシウムは半分に減る生物学的半減期が19日から84日なのに対し淡水魚は生物濃縮が50日から1年と説明された。

 また、群馬県の赤城大沼で木の葉に付着した放射能セシウムが、雨に溶けて枯れ葉と一緒に流れ込み、ワカサギが汚染されるという問題もあると話された。

 どのように取り込まれるのか生態系の調査がまだ実施されていないとの指摘もした。

 この集いは、いのちの水・霞ヶ浦を守る市民ネットワーク(代表・助川弘之元土浦市長、飯島博NPO法人アサザ基金代表)を実施したもので、金子かずお議員もスタッフとして参加し、現在、署名活動を展開しています。

 署名用紙は、金子かずお迄ご連絡をください。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

内部被曝を考える

 最近、内部被曝の問題が注目される中、2つの取組みがありました。

 6 月30 日には、牛久環境学習同好会で鎌仲ひとみ監督の『内部被ばくを生き抜く』の上映会。

 7 月1 日に常総生協の『長期低線量内部被曝と子どもの健康』と題する集会で、生井兵治・元筑波大教授が講演しました。


遺伝子修復エラー

 これまで、低線量被曝では遺伝子は損傷を受けても修復されると言われてきましたが、回文的配列(パリンドローム)のそばで切れる修復エラーをおこすことが、チェルノブイリ原発事故被害者の甲状腺癌の子ども達の調査で明らかになっています。


ミトコンドリア障害

 ウクライナの放射線医学研究センターのステファーノバ教授は、「長期低線量被曝による児童のミトコンドリア機能障害」という論文を発表しました。

 汚染地域の子どもの血液では、細胞レベルのミトコンドリアに数多くの異常が起き、様々な疾病につながっています。


フリーラジカル

 少しの被曝は体内活動を活性化するので健康に良いなどという説もありますが、長期低線量被曝によって、フリーラジカル化し、細胞が活性化しすぎて、慢性炎症と呼ぶ状態になり、慢性炎症は例えば膀胱癌などの原因にもなることが指摘されています。

・・・・・・・・    ・・・・・・・・


イベント紹介


北条の街に元気を届けるコンサート

 スイスヨーデルで高い評判を受けている。伊藤啓子さんを中心に結成されたスイスアンサンブルのエンツィアンのメンバーが、北条の街に元気を届けにきます。演奏終了後に茶話会を計画しています。

日時  7月28日(土)午後14時
会場  筑波交流センター多目的室
入場  無料
主催  童謡つくば音会、プチコールつくば


原発のない世界へ


講演会へのお誘い・・・・・・・・・・

 3・11から1年4ヶ月、今、日本各地では脱原発の取組みが急速に展開されてきています。

 7月16日に行われた代々木公園集会では17万人の人々が参加し、毎週金曜日には首相官邸前に大勢の人が大飯原発再稼動反対を訴えてきています。

 この程、以下の日程で講演会を開催しますのでお知らせします。

 会場が都内ですが、京都大学原子炉実験所助教授の小出さんのお話は参考になります。

小出裕章が語る 原発のない世界へ

【オープニングコンサート】唄う農民と名乗るミュージシャン
【講演】「放射能汚染の現実を超えて」
     講師:小出裕章(京大助教授)
【日時】8 月12 日(日) 13 時半開演
【会場】ティアラこうとう大ホール(江東区)
【主催】脱原発をめざす8・12集会実行委員会
【協賛】フォーラム平和・人権・環境

*協力券(500 円)は金子かずお議員まで


つくば市の議会は9月から一問一答


 つくば市議会では、議会改革に関する調査特別委員会を設置し、議会改革について協議を進め、金子かずお議員も委員として積極的に発言してきました。

 その結果、市議会のインターネット中継や録画放送なども実現してきています。

 一般質問はこれまで総括質問方針(三回)でしたが、質問者と答弁者のやりとりがわかりづらいとして不評でした。

 一般質問は、1回目は登壇して一括質問・一括答弁で、2回目以降の質問については、質問席で執行部と一問一答方式で行なう事となりました。

 質問の回数は制限を設けず、質問時間は従来どおりの一人30分。これによって、質問と回答がかみ合った一般質問になり、議会の質問権を充実させるとともに、傍聴者も聞きやすくなります。

 反問権は付与され、9月の定例議会から実施します。

 9月議会は、8月31日からです。




(c) Kaneko Kazuo 2009