つくば市議会議員 金子かずお
週刊・新社会つくば 金子さん町を歩く 議会報告

週刊・新社会つくば
2012年11月27日 第820号 発行:新社会党つくば支部

総選挙は脱原発の候補に


 野田首相が11月16日、衆議院を解散し、12月4日公示、16日投票で総選挙の日程が決まりました。

 2009年8月の総選挙で自民党から民主党に政権交代してから3年余りの間に、3人の首相が入れ替わるなど不安定な政治が続きました。

 今回の総選挙で問われている政治は多岐にわたりますが【①脱原発】【②反消費増税】【③反TPP】など生活に密着した争点も大きくあります。

 なかでも脱原発が最も重要です。昨年3月11日の福島第一原発事故は、原発の安全神話を崩壊させただけでなく、原発被害がいかに大きいものであるかを示しました。 

 ガスタービン技術などの発達により、原発よりもはるかに低価格で、環境汚染の負担も少ないエネルギーの供給は十分に可能になりました。

 日本のエネルギー需給を見ても、全原発を即時廃炉にすることは、何の障害もなく、むしろ新エネルギー開発と廃炉など新しい技術と産業を生み出すものです。


脱原発の判断基準


 しかし、脱原発の世論が8割を超えているため、各政党が「脱原発」「原発ゼロ」「原発に依存しない社会」などを掲げ、しっかりしないと騙される状況も生まれています。

 本当の脱原発か否かを判断する基準は何か。それは、「原発の再稼働」に反対するか否か、「原発の即時廃炉」に賛成するか否かです。

 原発の再稼働に反対し、原発の即時廃炉に賛成する政党・候補こそ、本物の脱原発ではないでしょうか。

 将来的に原発に依存しない社会などという政党の主張はゴマカシです。“原子力ムラ”のメンバーで新たに固めた規制委員会の「安全」のお墨付きで原発を再稼働し、ほとぼりが冷めたら原発推進に逆戻りしようとするものです。

 政界再編第三極を狙う日本維新の会の橋下氏は大飯原発の再稼働に賛成し、今度は原発推進の石原慎太郎氏を代表(党首)に据えました。


金曜行動を重視しよう


 特に当面、毎週金曜日に各地で行われている、脱原発金曜行動を重視しましょう。

 20万人の首相官邸前抗議行動を契機に、今や金曜行動は全国で120箇所以上に発展しています。

 茨城県内でも、水戸市を皮切りに、つくば市、土浦市、牛久市、東海村でも始まりました。

 12月4日が総選挙公示日であります。みんなで知恵と力を出し合いながら、日本の全原発54基の即時廃炉と原発の再稼働阻止と生活を守るために頑張りましょう。


つくば市市民活動


フェスティバルが開る

 つくば市市民活動センターは,市民主体のまちづくり活動を積極的に支援するとしてスタートしてきています。

 会議スペースの貸し出しや印刷機,コピー機,パソコン等を供用するほか,各種情報の収集・提供を行いながら,市民・社会貢献活動団体・企業・行政など多くの主体との連携と協働を図り,“つくば”らしいまちづくりを目指しています。

 そんな活動を進めている市民活動センター主催の秋のつくば市市民活動フェスティバルがつくばセンタービル付近のペデストリアンデッキで11月24日に開催されました。

 少し肌寒いなかで開催されましたが、アサザ基金やアジア友情の会、宍塚の自然と歴史の会など約30団体が各自のテントで活動紹介が行なわれ、路上パ フォーマンスでは、自然生クラブの即興の音楽とダンスパフオーマンスやコカリナを吹く会「風の輪」コカリナの演奏、筑波山ガマ口上保存会よるガマ口上が繰 り広げられ、楽しい一時でした。


つくば市議会は12月4日から


 つくば市議会は、30日に議会・全員協議会、会派代表者会議などが開催され、議会運営についての協議が行われます。

 12月定例議会は4日から始まり、議長・副議長の選出。

 さらに常任委員会の委員、議会運営委員会の委員、議会報編集委員会の委員の選出及び委員長・副委員長の選出が予定されています。

 5日には、市長より補正予算案や議案の提案があり、12日、13日、14日には一般質問、17日、18日は常任委員会が予定されています。


~内部被ばくと食べもの~
12/1崎山比早子講演会


【日 時】 12月1日(土)13時半
【会 場】 筑波学院大学大教室
【参加費】 一般1,000円
       学生 500円
       高校生以下無料
(チケットは金子議員も扱っています)

低線量放射線のリスクは、なぜ過小評価されるのか? 放射線の影響を最小限にするためにどうしたらよいのか? 国会事故調査委員会委員の崎山さんが語ります。

【主催】脱原発ネットワーク茨城


霞ヶ浦を守ろう


早急な対策を求める12・8市民集会

 2011年3月11日の福島第一原子力発電所の事故によって、霞ヶ浦は放射能汚染の深刻な事態が進行中です。

 すでに霞ヶ浦のうなぎ・なまず・ふな・こい等の魚が放射能の食品安全基準を上回り、食べることはできません。

 霞ヶ浦は、漁業や農業も含め、140万人が利用している、いのちの水・かけがえのない水源であり、放射能汚染から守らなければなりません。

 しかし、国や県の対応は遅々として進みません。一刻も早く、放射能汚染の定期的測定を開始し、効果的な対策を講じることを求め、12・8市民集会を開催します。

日時  12月8日(土)午後2時開演
会場  土浦市内 亀城プラザ大ホール
報告  アサザ基金、常総生協の方々から
参加費 500円  チケットは金子まで
【主催】いのちの水・霞ヶ浦を守る市民




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