つくば市議会議員 金子かずお
週刊・新社会つくば 金子さん町を歩く 議会報告

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つくバスの充実に向けて

「のりのりバス」から「つくバス」に変わり、利便性の立場から路線やバス停の変更、増便などの対策が取られながら進められてきていますが、努力があるものの便数の不足や乗車数に伸び悩みが見られる路線も多くあると聞きます。

TXが開通、つくば市役所も研究学園駅前に来年の春に移転、さらに充実し地域ニーズに合った「つくバス」となるため循環方式かシャトル方式か、またはデマンド方式等々を組み合わせた新たな方式が良いのかを検証して「つくバス」の充実を考えていくことが重要であります。

金子かずお議員はタクシーを借り上げてデマンド交通システムを導入した筑西市を研修してきました。

タクシーを活用したデマンド交通システムは全国各地で見られますが、筑西市のデマンド交通システム導入についての経緯は主に次のような状況でありました。

筑西市のデマンド交通システムを研修

筑西市は平成17年3月28日に下館市、関城町、明野町、協和町の一市三町が合併して誕生しました。

新市建設計画では全市的に新たな公共交通体系を構築することで交通空白地を無くし、市民サービスの統一と一体化を早急にするとしていた。

デマンド交通システムを導入するにあたり、既存の公共交通について分析をするため、市内の鉄道の状況、民間路線バス、巡回バス等の福祉バス、タクシー事業者など詳細について調査を実施しています。

市では新しい公共交通システムの導入に向けて新公共交通システム検討委員会を立ち上げ、市にふさわしい公共交通の検討を進め、六つのポイントに整理し基本方針を定め、これにかなう交通システムを推進していくとした。

六つのポイントは、①交通弱者にも自立的かつ気軽に利用できること。②利用者毎に柔軟な乗り降り場の設定が可能なこと。③市内の全域を面的にカバーできる こと。④低価格かつ均一料金で利用しやすいこと。⑤財政負担を可能な限り圧縮できること。⑥既存の公共交通と共存共栄ができること。

この基本方針を基に、筑西市は新たに導入する交通施策は、市民に自由な移動を低額で提供できる「デマンド型交通システム」が最適とした。

つくば方式のシステムの創造を

バスの利用者数は年々と減少が続いていますが、最近は高齢者の足としての重要性や地球温暖化対策の一つとして注目されています。法改正の緩和で自治 体はバス運営を主体的に取り組むこととなったが、地域ニーズの対応や運営経験などから様々な課題や問題の発生に対処していく困難さも出てきている。

つくば市では、筑波山口方面のシャトル方式や集落地域・学園周辺地区を経由する循環方式の2形態を導入した運行が行なわれてきているが、利用の高い 路線や運行時間割りの問題、乗客数の少ない路線と長時間乗車の問題、他の公共交通機関等との連携など地域の公共交通機関の格差を含め、多様なニーズに総合 的な判断が出来づらいのが自治体バス運営ではないでしょうか。

そのようなことから一般的に言われていることとして、自治体バス運営の目的があいまいで、十分に機能しているとは思えないと指摘する専門家もいます。

牛久方面や隣接地区への延伸も必要

つくば市域は面積が広く、同じシステムを用いる必要性があるのか、高齢者の足としての重要性があるとするなら病院や診療所、買い物に便利なスーパー に寄るコースが必要である等々を考え市域全体で循環方式・シャトル方式・デマンド方式を混在させた運行を導入し、生活圏である牛久方面に便利に行けるな ど、新たな手法による総合交通計画の必要性を強く主張します。

市民の声を背景に「つくば方式のつくバス」を創出していくことが今必要なのであります。

つくば市でも改善を検討中 ~ж~

つくば市では、市長公室内に交通政策課を新設して新しい公共交通について改善に取り組み中です。市民の声を伝えていきましょう。




高齢者生きがい対応型施設を

介護保険制度が出来て高齢者の福祉に役立っていることは重要であります。 しかし、病気にならず介護保険にも世話にならないため、また自らの努力で元気に健康を保つことも大変重要なことであります。

つくば市では実施していませんが、お隣の土浦市では高齢者生きがい対応型施設として日曜・祭日を除く毎日通所できる施策を用いて高齢者福祉に役立つ事業を推進しています。

金子かずお議員は、昨年、開設されている、土浦市内モール505内にある高齢者生きがい対応型施設「たいこ橋」を視察し、土浦市役所の福祉課長・係長から説明を受けました。

高齢者生きがい対応型施設としては県内初の施設で、高齢者が生きがいを持って元気に過ごせるよう支援するためのもので、土浦市が財政支援し、NPOいきいきネットワークが運営しています。

平日と祭日は毎日開業で、人気のカラオケ、健康マージャンの他、編物や様々な趣味のサークルが開かれ、高齢者の憩いの場となっています。

土浦市では中学校区ごとに同様の施設を開設する計画で、8中学校区の内すでに6中学校区内で開設しており、各施設とも利用者が増大し、当初は1日10人程度を想定していた様子でしたが、今では平均30人が来館しているとのことで、高齢者の要求の大きさを示しています。

目標は全中学校区に開設することで、開設後は小学校区ごとの開設も構想しているとのことでありました。

この高齢者生きがい対応型施設の事業形態は県内初であり、モール505内の「たいこ橋」開設は同市で一番目の施設とのことでありました。

生きがい対応型施設をつくばにも

つくば市では同様の施策は実施されていません。類似な施策として市内で月二回程度でありますが29ヶ所でつくば社会福祉協議会の主催による「ふれあいサロン」として開催されている事業があります。

つくば市内の各地域で高齢者の福祉活動を進めているグループは沢山あります。 その地域の力を信じ団体、組織を把握して事業を委託し、運営できる地域から高齢者の生きがい対応型の事業に取り組む姿勢を表明してもらいたい。

引き続き土浦市で中学校区ごとに同様の施設を開設している市政を参考に奮闘をしてまいります。




「つくば養護学校」の充実について、つくば市議会で要望書を全会一致で提出する

つくば養護学校では、既に現在普通教室や特別教室を含めスクールバス等でも満配状態です。さらに給食調理数の制限などが実施され様々な課題もあるとされています。

特別支援学校の教育環境の充実を実現させるため、つくば市議会で金子かずお議員が提起をし、市議会では全会一致で「つくば養護学校」の充実について要望書を採択して関係機関に提出をしました。

【請願書の内容】
1.つくば養護学校の飽和状態を解消するために校舎の新築、増築を速やかに行なうこと。
2.つくば養護学校で必要指導員の確保など積極的な対応策の推進を行なうこと。
3.つくば養護学校の児童生徒の受け入れ枠の拡大で親の不安を取り除くこと。




TXつくば駅前広場の整備
 バリアフリー化で進行中

TXつくば駅前広場をユニバーサルデザイン&バリアフリー化する再整備工事が平成22年3月までの工期で進められています。

バスやタクシーなどを利用する公共交通広場と送迎利用などの一般交通広場に分かれた構造で一般交通広場には身障者用の駐車場も設置され、雨天時の乗車では濡れないようにシェルターを設置し、歩車道の段差は解消する設計になっている。

センター広場方面への大階段にはスロープを付けてと要望をしましたが、再開発面積の関係で設置が無理となり、大階段付近にTXつくば駅に設置されている両側開閉式で15人乗りのエレベータを新設することとなりました。

金子かずお議員は2007年(平成19年)6月議会で、バリアフリー新法を導入した整備について以下の一般質問を行い提言・提案もしてきています。

また、駅前広場再整備工事に伴う意見募集には51人201件の意見が寄せられています。

【2007年6月議会質問内容】

① つくば市における基本構想策定は市内全体を考慮すべきでありますが、基本構想策定については、当面、多くの人たちが利用するつくば駅及び公共交通機関の集積しているつくばセンタービル周辺を一体的に整備すること。

② 基本構想策定推進は、企画段階から現場の調査、施工、事後評価に至るまで、高齢者や障がい者、当事者が深く関与できる参画の仕組みを創出すること。

③基本構想策定に参加したい人たちが参加できる公募の仕組みをつくること。




学校図書館司書補助員を全校に
地道な取り組みで一歩一歩と前進

2003年に議会採択された、学校に図書司書の配置を求める請願の紹介議員となったことを受け、全ての学校に図書司書の配置をと取り組んできていますが、ここ数年間は変則的な2校を1人で兼任する配置となりました。

金子かずお議員は従来から1校1名の図書司書の配置を求め地道な取り組みを進めてきており、今年も3月議会で専任図書司書の配置を求めた金子議員の 議案質疑で、これまで続けた2校を1人で兼任する配置を変える教育委員会から答弁があり、今年は1校1名の図書司書を配置する学校が21校、2校1名は 16校でスタートしました。

地道な取り組みで、学校図書館司書補助員の配置は、一歩一歩と前進をしてきています。

図書司書補助員の配置状況

【一人配置校】(21校)筑波小学校、田井小学校、山口小学校、作岡小学校、桜南小学校、竹園東小学校、吾妻小学校、竹園西小学校、大曽根 小学校、前野小学校、沼崎小学校、上郷小学校、谷田部小学校、島名小学校、柳橋小学校、小野川小学校、手代木南小学校、二の宮小学校、松代小学校、東小学 校、茎崎第一小学校、

【2校兼任校】(16校) 田水山小学校、北条小学校、小田小学校、菅間小学校、栄小学校、九重小学校、栗原小学校、並木小学校、要小学校、吉沼小学校、今鹿島小学校、谷田部南小学校、真瀬小学校、葛城小学校、茎崎第二小学校、茎崎第三小学校




障がい児も普通学校での教育を
21年度特別支援学級の設置は5校増\

市内の小学校や中学校に設置されている知的・情緒・難聴・言語などに障がいを持つ児童生徒を支援する特別支援学級の増設と新設を求めて活動を進めて きていますが、2009年度から小学校と中学校の5校に特別支援学級が新設され、市全体で小学校に51学級、中学校に21学級となりました。

新設された学校は葛城小学校、松代小学校、東小学校、豊里中学校、竹園東中学校で、特別支援学級全体では261名の児童生徒が在籍をしています。




通学路の安全・安心対策を

児童生徒が通う通学路の整備を願う保護者の声は届いているのか?、市内には37の小学校と14の中学校がありますが、通学路の整備は遅延し、交通量の多い危険な国道や県道の横断、歩道の無い市道を通り目指す学校に事故に遭わないで無事に登校する姿を見てひと安心です。

道路を拡幅して歩道を付ける事は地主との関係などで協議が難しいことも多くありなかなか実現されません。通学路を点検すると危険箇所の主なものは、 道路幅が狭く児童の通行が危険。左右の見通しが悪い。スクールゾーンを守らない車がある。人通りが無く寂しい場所が多い。車の量が多い。街灯が無い。自転 車通学で車との事故が心配等、どの学校にも共通した心配や悩みがあります。

金子かずお議員も桜南小学校、並木中学校の児童生徒の安全通学のために通学路やスクールゾーンで桜ニュータウン居住者の皆さんと学童パトロールを実施中です。




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