つくば市議会議員 金子かずお
週刊・新社会つくば | 金子さん町を歩く 議会報告

週刊・新社会つくば
2013年5月21日 第843号 発行:新社会党つくば支部

宝篋山の棚田で田植えに参加する


 今年もつくば市農業課による宝篋山棚田田植え体験に桜ニュータウン納涼祭実行委員会の有志の参加で田植えに総勢17人で参加してきました。

 昨年と同じ五輪塔近くの耕作放棄地を田圃に整理した処に大人も子どもも泥だらけになりなりながら豊作を願い田植えをした。


金子かずお議会報告・一般質問から


 議長は議事運営上一般質問を行うことができません。

 金子かずお議員が議長に就任する以前の一般質問で、これまでに掲載されてない内容と答弁を紹介します。


学校の副読本
原子力とエネルギーについて②

質問・金子かずお議員

 この副読本(注・議場で紹介する)が配布されてきているわけでありますけれども、もう少し具体的にちょっとお尋ねしたいと思いますけれども、これは、こ の資料ですと茨城県が作成しているようになっているわけでありますけれども、市の方にどのような形で来て、どのような流れで学校の方にお届けになっている のかお尋ねしたいなと思っております。

 答弁は教育長でなくても、事務的ですから内部で協議していただければと思います。


答弁・教育長

 この副読本については、茨城県から小学校4年生そして中学1年生に、直接学校に配布されたわけでありますが、原子力エネルギー教育を行う際に利用してくださいということでありまして、その利用状況等も報告することになっております。

 ただし、年間1時間程度授業を進めることということであります。

 そういう県の指導方針のもとに、今までも進められてきたものでございます。


質問・金子かずお議員

 これをにわかに見てなかなか判断が難しい、私も難しい、小学生のための副読本を見ても、中学生の副読本を見ても、高校生の副読本を見ても、言葉の使い方が違うわけですが、基本的な流れは全部同じ形になっています。

 これをわかりやすく書いてあるというのか、どういうふうにとらえるかというのは、それぞれの人の違いがあると思うのです。

 それは承知の上であります。

 そういう状況でありますけれども、私はこの副読本がどういう影響があるかどうかということはともかくとして、福島第一原発の事故のように、あれから1年半たって、まだまだ帰れない状況の中で大人も子供も大変苦しみもがいているわけです。

 そういう中で原子力として、あるいはエネルギーとして教育をしていくというのは、非常に難しいところに差しかかっているのではないかと思うのです。

 そういうものを、例えば県からおりてきて配布をしてという話になりますけれども、教えるのは学校の先生でありますから、あとは市の教育委員会がどういうふうにこれに携わっていったかということも、かなり問われてくる部分もなくはないのではないかと思っております。

 そういうことから見たときに、つくば市としてはこれを県の方から指示があったときにどのような協議をして、どのような経緯で学校の方に卸していったのかお尋ねしたいと思います。


答弁・教育長

 確かにこの「原子力とエネルギー」という、これは小学生、中学生、高校生の副読本であります。

 この中身を全部教え込むというものではありません。

 まず、これを手にしたときに、我々教師はどのように子供たちにこの中身を伝えていくかということを協議しなければなりません。

 ですから、発達段階もございますし、それぞれの学年の理解力もございますので、この中で理解できる範囲の中で、ことしはつくばスタイル科という教科にい たしました総合的な学習の時間ですけれども、その時間を使いながらさまざまな状況について、今、例えば東日本大震災のことも含めて放射能があるよというこ とを含めて、その中で総合的に授業を持つということで進めてきているわけであります。

 まだことしは実際に進めている学校は少ないわけでありますけれども、教育総合研究所等でこれをどのように扱ったらいいのか、あるいはどのように使っていくかを検討して、事前に指導主事等が話し合いをして研修していくということを今計画しているところであります。

 したがいまして、この副読本をすべて教え込むという時間はございませんし、文科省からも、こういう同じようなものが出ておりますけれども、これは一応参考までに使えるものでありまして、決して文科省と茨城県の両方を何時間も使うということではございません。

 ただ、中学3年生の理科では、暮らしとエネルギーという中で10時間扱うことになっておりますから、その中での原子力に関しては1時間扱うことにもなっております。

 そういうように、主たる教材でも原子力というエネルギーのことについては学習するようになっておりますし、この副読本が全く無用な長物ではないということはわかると思います。

(次号に続く)




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