つくば市議会議員 金子かずお
週刊・新社会つくば | 金子さん町を歩く 議会報告

週刊・新社会つくば
2013年5月28日 第844号 発行:新社会党つくば支部

金子かずお議会報告・一般質問から


 議長は議事運営上一般質問を行うことができません。

 金子かずお議員が議長に就任する以前の一般質問で、これまでに掲載されてない内容と答弁を紹介します。


学校の副読本
原子力とエネルギーについて③

質問・金子かずお議員

 今、若干、私のこの次の質問で考えていたことの答弁に若干触れている部分もあるので、どういうふうに聞こうかなと考えていたのですけれども、考えが思い つきませんので、思ったとおり質問させていただきますが、短時間の中で先生が教えていく時間しかとれないような話でしたね。

 そういう状況でありますけれども、副読本ということでありますから、担任の先生もこれについて勉強し学習しなくてはいけないということもあろうと思いま す。そういうことからいくと、この担任の先生も、「原子力とエネルギー」について自分でみずからが学ぶのか、どこかで研修するのかわかりませんけれども、 そういう時間というのはとれている状況なのでしょうか。


答弁・教育長

 当然学校には研修の時間というものもございますから、そういう中で全学年1時間程度指導するということになれば、1年生では放射能に対する影響、それか ら、その放射能をどのように避けたらいいのかとか、そういう学年の発達段階に応じて指導するということになっておりますから、当然各学年、各学校ではそう いう部分で1時間の授業展開を構築いたします。


質問・金子かずお議員

 副読本の中身は、今も教育長がお話されましたけれども、私も持っているわけですけれども、小学生のための副読本、中学生のための副読本、高校生のための 副読本、それから、私が今示しました文科省の「知っておきたい放射線のこと」、「知ることから始めよう放射線のいろいろ」、「放射線について考えてみよ う」ということで、こういうのが副読本として出されているわけです。

 それで、市の方からも「暮らしと放射能」という形で出されているということで、これだけ大きな課題になっているということでありますから、中身についてもさまざまな声があろうと思います。

 そのことについては数字的な部分があったり、いろいろなお考えもあったりするから、今回ちょっとそれは取りやめておきたいと思って、私としては、県か ら、あるいは国から来たものを市がどのような立場で、立場ということは責任ということになるかもしれませんけれども、そういうことでどう受けとめて、どう 子供に教えていくかというプロセスがわかればと思って質問をしました。

 そういう状況でありますけれども、例えば小学生のための副読本ということで、7ページ、8ページ、9ページなどを見ますと、電気をつくるにはとか、こう いう形で電気はどうしてつくのかということで自転車とか水の力を使うとか、風の力を使ってとか、こういう具体的にわかりやすいわけですけれども、9ページ になってくると突然原子力発電となって、なかなかこれを理解して入っていくのは非常に難しい状況だと思うのです。

 ウラン鉱石が原料という形になってくる。

 しかし、一方ではウラン鉱石が人体に大きな影響を出しているということで、11日の日にはつくば市内の場所でその被害に遭っている地域、これは日本の人 ではありませんけれども、その方が見えて、その悲惨なことを伝えるという集会もあるということになって、教えていくのにもなかなか難しい状況だということ が、一つ事例を挙げてとってもあるということであります。

 そういう点で、この内容等について、市が基本的に子供に教えていこうということを確認して出したわけでありますけれども、例えばこの内容について、どのような形で会議等で審議がなされてきたのか、その経緯を少しお尋ねしたいと思います。


答弁・教育長

 この内容について、私、直接審議というか、その話し合いの中におりませんから、その中身について詳しく申し上げることはできませんけれども、私が言える のは、もちろん今、金子議員から話がありましたように、世の中は原発ゼロという方向に大きな声が上がっており、また、つくば市議会も廃炉という要望書に全 員一致して議決している、そういうことも認識しておる中で、この廃炉一つとっても、30年、40年かかるわけです。

 それを進めるためには、やはり安全に進めていかなければならないと思うのです。

 ですから、今にいる子供たちは、それとずっとつき合っていかなければならない。

 そういう中で今勉強している学生、それから、これから次世代で勉強していく子供たちにも、正しい知識と認識、そしてまたその情報を伝えながら頑張ってもらわなくてはならない。

 研究者だって当然これからも必要になってくるわけですから、これをだめなもの、ノーというものではなくて、できる限り原子力に関してはきちっとした知識を子供たちに伝えていくということが、学校の使命ではなかろうかと思っております。

 ただ、それを先導してどうのこうのということでなくて、本当に短い時間の中で教えるわけですから、本当に基礎部分だけが伝わっていくということにもなり ますけれども、ただこれは子供たちの手に渡っておりますから、子供たちも目にするでしょうけれども、今の学校教育の中ではみずから学び、みずから判断、み ずから行動するということを重要視しておりますので、そういう学校教育の流れの中で子供たちにしっかりと考えさせていきたいと思っているわけであります。

(次号に続く)




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