つくば市議会議員 金子かずお
週刊・新社会つくば | 金子さん町を歩く 議会報告

週刊・新社会つくば
2013年8月6日 第853号 発行:新社会党つくば支部

東海第2原発訴訟


原電に補償能力なし

 日本原子力発電(原電)の東海第2原発の、運転差し止めを事業者の原電に対して、設置許可の無効確認と運転停止命令を国に求めた、訴訟の第3回口頭弁論が7月11日、水戸地裁(新谷晋司裁判長)でおこなわれました。

 原告団の金子かずお議員は全国市議会議員議長会の総会で出張中であり裁判の傍聴に参加できませんでしたが、原告団として参加した牛久市の杉森弘之議員から報告がありましたので紹介をします。


日本原子力発電に補償の能力なし

 この日の口頭弁論で原告団は、原電の財務資料を基に、原電は経営危機にあり、原発事故の発生時に住民の生命や財産を補償したり、原発の安全維持管理することが不可能だと主張しました。

 さらに、原告の一人が、福島第一原発事故による被害の実態を陳述しようとしましたが、新谷裁判長がこれを拒否したため、原告団は「異議あり」「陳述は当事者の当然の権利だ」と主張し、裁判長が突然閉会するという異常事態になりました。

 なお、原電は同日の記者会見で、敦賀原発(福井県)2号機直下に活断層はないと強弁し、同2号機を始め、東海第2原発を含めた保有原発全3基の再稼働に向けた準備をすると強硬姿勢を露わにしています。

 村上東海村村長を始め、地元の意向を全く聞こうとしない原電の姿勢に怒りの声が高まっています。


下広岡祇園祭りが開催される


 27日28日の両日、金子かずお議員の住む下広岡で下広岡祇園祭が開催されました。

 下広岡祇園祭は昭和の終わりまでは子供神輿だけの祇園祭として行われてきましたが、平成元年より子供神輿に、大人神輿と山車を加えての大きな夏祭り行事として行うようになりました。

 今年は25周年目の節目を迎える祇園祭となりました。

 子供神輿や大人神輿は、下広岡や桜ニュータウンの皆さんに担がれ地区内を周回し、夜にはカラオケ大会も開催され、式典には金子かずお議員も挨拶をして夏祭りを盛り上げました。

桜ニュータウン納涼祭も盛大に

 また、3日は桜ニュータウン納涼祭が盛大に桜ニュータウン内の中央公園で開催されました。

 当日は時空戦士イバライガーによる握手撮影会が行われ例年実施されている盆踊りやバザー、模擬店に華を添えました


今知りたい テレビが伝えない本当の事
チェルノブイリ・福島から学ぶ原発の危険


7/7小川仙月講演会

 「今知りたい、テレビが伝えない本当の事、チェルノブイリ・福島から学ぶ原発の危険」と題して、牛久市在住の小川仙月さんの講演会が、脱原発ネットワーク茨城の主催で7月7日につくば市内で開催され市民約200名の参加がありました。

 小川さんは1986年のチェルノブイリ事故に直面し、筑波大学卒業後1990年単身現地へ赴き、帰国後は各地で講演し、現地の被害者の様子を伝え、原発の危険性と不要性を訴え続けてきています。

 小川さんの講演は以下の通りです。


福島の事態 即断は禁物

 福島県で本年6月、小児甲状腺がんが新たに9人発症し、この他にも16人に小児甲状腺がんの疑いがあると報じられました。 

 チェルノブイリに比べて早すぎるので、原発事故との因果関係はないと断じるのは早計である。

 チェルノブイリでは3年間、医療体制が崩壊し空白になっていただけであります。

 原因と結果の関連が明確になるまでは、可能性を疑ってみるべきであります。


「五重の壁」はウソ

 最近、東電などは「五重の壁」を言わなくなり、ベント設置を言い出しているが、これは明らかなペテンである。

 これまで、「五重の壁」で放射能を絶対に原子炉外に出さないと約束してきたものが、福島原発事故で崩壊し、さらにこれからはベントで放射能を放出すると居直っているのです。


原発なしでも電力は充分

 昨年夏の電力需給は、原発が不要であることを端的に示しました。

 最大の電気需要が生じる夏季でも、東電も関電も一切電力不足は起きなかったのであります。

 節電対策が進み火力発電への転換が進み、今年度はさらに電力需給が緩和され、節電の数値目標さえ不要としています。

 脱原発は今すぐ実施しても、何の支障もないのであります。


茨城労働相談センター
NPO法人の認定を取得する


 労働相談が増えてきています。

 茨城ユニオンは、昨年12月15日の茨城労働相談センターの結成に続いて、本年7月に茨城労働相談センターのNPO法人(特定非営利活動法人)の認定を取得し、7月11日に法人登記を済ませました。




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