つくば市議会議員 金子かずお
週刊・新社会つくば | 金子さん町を歩く 議会報告

週刊・新社会つくば
2013年8月20日 第855号 発行:新社会党つくば支部

[つくば市議会]

議会活性化推進特別委員会
議会改革への取り組み進む


 つくば市議会の議会改革への取り組みは継続的に進められてきているが、5月には千葉県流山市議会の議会基本条例に基づいて実施されてきている「流山市議会報告会」を日曜日に研修した。

 条例の策定に至ってないが策定の検討にはいっているつくば市議会では11月に施行的に「議会報告会」を開催する方向で取り組みが進められてきています。

 本日、8月20日には議会活性化推進特別委員会(小野康宏委員長)が開かれ、議会報告会の開催に向けた詳細が決まりますので、改めて市民の皆様にお知らせをいたします。


つくば市議会 議員勉強会


 つくば市議会の議員全員を対象にした議員勉強会が21日に開催されます。

 今回の議員勉強会は議会基本条例を策定した、栗山町議会・福島町議会・四日市市議会・北九州市議会・茨城県議会の基本条例を参考につくば市議会の基本条例の策定の進め方を、政策研究大学院大学の井川博教授を招き勉強会を行います。


 日程は以下です。
10時から11時40分 : 井川教授の講義
11時40分から12時 : 実習の進め方


小室光子講演会


改正労働契約法

 金子かずお議員が顧問を務める茨城ユニオンでは7月20日、「改正労働契約法の内容と対策」と題して、小室光子弁護士の講演会をつくば市内で開催しました。講演の主な内容は以下の通りです。

 「労働契約法の一部を改正する法律」が昨年の8月10日に公布され、今年4月1日に全面施行された。改正のポイントは大きく3点ある。

①  無期労働契約の転換

 第一に、無期労働契約の転換(18条)だ。

 有期労働契約が繰り返し更新されて、通算5年を超えたときは、労働者の申し込みにより、機関の定めのない労働契約に転換できるルールだ。

 ただし、これは契約期間だけで、他の労働条件などの契約内容まで自動的に変わるものではない。

 また、5年後の2018年4月1日以降でないと適用にならない。

② 「雇止め法理」の制定法化

 第二に、「雇止め法理」の制定法化(19条)だ。

 最高裁判例で確立した「雇止め法理」の内容を法律に規定し、一定の場合には、企業による雇止めが認められないこととするルールである。

 過去に反復更新され、事実上の無期労働契約と同視できると認められるもの。

 労働者において、当該有期労働契約が更新されるものと期待することに合理的な理由があると認められるもの、などがこれに当たる。

③ 不合理な労働条件の禁止

 第三に、不合理な労働条件の禁止(20条)だ。

 有期労働者と無期労働者との間で、機関の定めがあることによる不合理な労働条件の相違を設けることを禁止するルールである。

 しかし、不合理とされるのは、通期手当、出張旅費、食堂の利用、安全管理など一部に限られ、基本給など最も重要な問題は職種・責任の範囲などを理由に合理性があるとされる。


福島応援プロジェクト茨城 ②


小張さんより「茨城の夏満喫ツアー」の報告

 今年4回目を開催した福島応援プロジェクトの「茨城の夏満喫保養ツアー」は、3歳から10歳までの17名の子どもたちと4名のお母さんが参加され、茨城県中央青年の家に4泊5日して、事故もなく、無事に終了しました。

 イベントで楽しんでもらおうと色々な催しを企画して、たくさんの方にボランティアとして協力していただき、子供たちは良い思い出ができたことと思います。

 小町の館体験館でのそば打ち。津軽三味線のじょんがら節演奏。

 よさこい連の迫力ある踊り。エキスポセンターではプラネタリウムも見学。

 ウェルネスパークで思う存分プール遊び。

 「レストラン・キャニオン」での夕食の後にはドラえもんとアンパンマンのテーマソングを皆でカラオケ合唱。

 ご招待いただいた自然生クラブの皆様の田楽舞に続く子供たちとの太鼓共演ワークショップ。

 ダッシュ村の菊地さんが太い竹を持ってきてくださって器と虫かご作り。

 ザリガニ釣りをしての写生。

 バーベキューとカレー炊飯は火おこしが子供たちの楽しみ。

 最後は花火大会・・・と盛りだくさんのプログラムでした。

 こういう保養ツアーに参加させる家庭は放射能に気を使っているので、子供たちはとても元気でしたが、中にはよく鼻血を出すという子供が1人いました。

 また、家の中で未だに0.4から0.5マイクロシーベルトもあるというお母さんがいましたが、信じられない値です。

 参加した1人のお母さんは、「事故後2年以上たち、こうした保養プロジェクトの機会はだんだん少なくなり、保養を無料で提供してくれたのは、ネットで探した限り、「応援プロジェクト茨城」だけでした。

 私たちは、こうして忘れられていくのでしょうね!」と言っていました。

 「チェルノブイリでは、事故後ずっと、今でも、子どもたちをクラス単位で、教員と一緒に、年間1カ月、公費で保養に連れて行っているというのに、日本の政治家はなんと心が貧しいのか」と、相棒の長田満江とともに、日々嘆いています。

 2日間にわたってボランティアに参加してくれた筑波大学の学生さんが、男の子の面倒をよく見てくれていたのですが、昨日来てくれて、考えたことなどを色々話してくれました。

 1番衝撃だったのは「駆け回っていて転んでちょっとした擦り傷を作ってしまった子がいたのだけれど、周りのみんなも本人も『大変だ!急いで消毒して手当をしないと放射能が入ってしまう』『いやここは茨城だから大丈夫だよ』『そうだね』と言い合っていたのだそうです。

 日常的には自分自身、放射能のことなんかまるっきり考えていないということが、いやがうえにも自覚させられたそうです。

 こんな風にいつも放射能のことを気にしながらの生活を強いられている子供たち。

 一見元気そうで、明るい子供たちですが、様々なストレスを抱えているのだろうということが、よくわかった出来事だったのです。

 これからも無料のままで私たちの支援が続けていけるように、皆様のご協力を心からお願い申し上げます。




(c) Kaneko Kazuo 2009