つくば市議会議員 金子かずお
週刊・新社会つくば 金子さん町を歩く 議会報告

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議会報告

2010年3月に開催されたつくば市議会で金子かずお議員の一般質問&答弁を基に編集をしました。

史跡小田城について

質問・金子かずお議員

一つの集落に国の史跡指定と都市計画法の二つの法が網をかけられたことから、さまざまな地域課題にあわせて、生活の問題と史跡小田城址管理基準や史跡発掘調査などで、各種課題に長年にわたり取り組んできているという状況であります。

その発掘調査の成果に基づき、復元整備基本計画をまとめ、整備工事に着手をしてきており、整備工事もこれからさらに5年、6年かけて引き続き進められようと思われますが、これまでに実施された調査内容と次年度からの事業概要についてお尋ねしたいと思います。

答弁・教育委員会事務局長

今年度実施しました調査内容等についてでございますが、今年度実施しました発掘調査内容についてですが、昨年度、城跡中心の本丸、内堀跡の面的な本発掘調査が終了しましたので、現在は、未解明な周辺部分の確認調査を実施しております。

堀や土塁の規模、それらが囲む曲輪と呼ばれる広場の形態等の目的で、本丸、内堀の南外から北東にかけて調査をいたしました。

その結果、曲輪の中間付近で、内堀と中堀を結ぶ細い堀跡やその曲輪と外側をつなぐ虎口と呼ばれる出入り口等、新たな発見が相次いでおります。

次に、事業概要につきましては、今年度から復元整備工事に着手し、現在、本丸への出入り口であります南西部の馬出しと呼ばれる小区画の復元を行っており、また、水堀の流末となる排水路も整備しております。

なお、来年度以降の事業でございますが、本丸そのものの堀、土塁、庭、池等を立体的に復元するとともに、案内所を建設したりしまして、市民が憩える歴史広場を整備するとともに、未解明部分の確認調査もあわせて実施していく予定であります。

これらに関連しまして、事業内容を周知するためにシンポジウムを去る2月20日に開催しまして、市内外から約300名近くの参加者があり、盛り上がりを見せた次第でございます。

質問・金子かずお議員

史跡小田城は、当時の様子がよく残っていることや、関東地方や茨城県南の歴史を考える上で重要な城跡だということから、昭和10年に国の史跡指定を受けたものであります。

史跡小田城址は、関東地方の南朝型の拠点時代には、北畠親房を迎え「神皇正統記」が随筆されたということになっております。

その後北軍に攻められたりなどして、戦禍を幾度となく繰り返してきたことは、発掘調査の遺構面などで確認がされます。

史跡小田城址周辺の歴史的景観の魅力は、地名などにも中世の名残をとどめているものが多くあると聞いております。

付近の石造物など見ても、中世の歴史的景観の地として復元が期待をされているところであります。

先ほども話が出ましたけれども、シンポジウムも開催される、しかも現地の調査も年に二度ばかり開いているということでありますので、私はそれにはな るべく参加をして、その都度見てきておりますけれども、それらに参加をしたときに、すごく大勢の人たちが参加をしているということで、非常に高い関心を 持っているというふうに認識をしております。

そういうことでありますので、予算も大変厳しい状況、補助金などもあると聞いておりますけれど、引き続き予算を確保し、整備工事に努力をしていただきたいと思っております。

これはお願いしておきます。

文化財展示施設について

質問・金子かずお議員

桜総合体育館の隣にあります桜歴史民俗資料館や谷田部保健センター3階にあります谷田部郷土資料館などの文化財展示施設については、施設と史資料の活用を図るとして、それぞれ別途に維持管理がなされてきております。

つくば市内には国指定や県指定の文化財も多く、さらに市指定の文化財も多くありますが、今の両展示施設を見る限り、郷土の歴史と文化に関する知識と理解を深めてもらうためには、現在の状況で十分とは言えないと考えております。

新庁舎が完成すると、桜地区の市民窓口センターが桜歴史民俗資料館に移るとされておりますが、窓口手続の合間に地域の歴史民俗などに触れる機会がで きることはよいことと感じますが、統合さえすればよいという意味ではありませんけれども、郷土の歴史や地域の生い立ちが統一的な施設で目に触れる機会がで きる、こういうことも意義あることだと考えております。

市として、今後の文化財等を含めた展示施設についての考え方について伺いたいと思います。

答弁・教育委員会事務局長

つくば市には、旧桜村の出土品や民俗資料を所蔵展示する桜歴史民俗資料館、それから谷田部藩や飯塚伊賀七関係の資料を所蔵展示する谷田部郷土資料館、そして市内全域の発掘調査、出土品類の所蔵展示や調査を行う出土文化財管理センターなどがございます。

各施設とも、それなりに特徴はありますが、小規模で分散しており、常設展示も変わってないということから、新鮮味がなく、来場数も低迷している状況でございます。

そのために、「そこに行けばつくば市がわかる」というような施設がないことは課題として十分認識しておりますので、今後、状況を見据えながら検討していきたいと考えております。

質問・金子かずお議員

これまでも文化財の調査や保存、活用、また指定文化財の維持管理、普及活動、さらに市史編さんなどの事業に取り組んできておりますが、郷土の歴史と文化に関する知識と理解を深めてもらうためにも、大変重要なことであると私は考えております。

現在進めている史跡小田城址の調査、さらに中根・金田台地の開発に伴う史跡調査もありますけれども、文化財展示施設の構想については、先ほど内部で も協議をしていくということもありますので、これは長い展望の中の一つのことだと思っておりますけれども、内部協議に期待をしていきたいなと思っておりま すので、よろしくお願いしたいと思います。

男女共同参画推進事業とハラスメント対策について

質問・金子かずお議員

つくば市は、新たな課題に対応するため、男女共同参画推進基本計画を策定し、男女共生を目指してさまざまな取り組みが進められ、つくば市でも、各種イベントの開催での啓蒙や相談室を開設して施策の進展に対処されてきております。

しかし、変化する社会環境や市民意識とニーズなどについても、対応が困難な状況も多いと感じます。

特にセクハラやパワハラは、身近で深刻な問題となってきております。

セクシュアルハラスメントについては、平成19年度に男女共同参画雇用機会均等法の改正が行われ、対策の規制が強化をされました。

パワーハラスメントも急速に認知度が高まり、行政機関や民間機関への相談もふえてきていると聞きます。平成21年4月には、労災認定をする際の判断基準の見直しもあり、総合的に対策をとる企業や機関がふえてきている現状であります。

話を最初に戻しますが、つくば市の男女共同参画推進基本計画も計画年度中間期と思われますが、男女共同参画室での相談実績などについて伺いたいと思います。

また、つくば市役所におけるセクシュアルハラスメントやパワーハラスメントの対策対応、指導についても、あわせてお伺いをしたいと思います。

答弁・市民生活部長

ハラスメント対策について、2点ほど、市全体の対応と市役所の内の対応ということでございまして、私からは市の対応ということで答弁させていただきます。

職場等での性的な嫌がらせを指すセクシュアルハラスメント、権力や地位を利用して精神的苦痛を与えるなどのパワーハラスメント、この問題は人権を著しく侵害する行為であり、性別にかかわりなく私たちの身近なところで起こり得る大変深刻な問題であると受けとめております。

ご質問の本市における相談体制でございますが、つくば市女性のための相談室やつくば市男女共同参画苦情等処理制度を設けて、各種相談に応じております。

この中には、ハラスメントの問題で悩んでいる方からの相談も寄せられている状況でございます。

対応としましては、必要に応じてカウンセリングや法律相談の実施をしております。

労働基準監督署などの他機関の窓口を紹介しているというような場合もございます。

今後の対応でございますが、ハラスメント問題の相談はさらに増加するものと推測されますので、この問題に対する市民一人一人の理解、認識が深まるよう、さらに啓発活動を進めてまいりたいと思っております。

答弁・総務部長

市役所におけるハラスメントについてお答えいたします。

市役所内及び職員から市民へのパワハラ、セクハラの事例につきましては、これまで苦情等を受けた数件の事例がございましたが、この問題につきましての実態把握、これは大変難しいところでございます。

こうした現状を踏まえまして、対応の体制でございますが、セクハラにつきましては、平成19年12月から相談員制度を設け、関係部署と人事課及び男女共同参画室で対応することにしております。

パワハラにつきましては、これに準じた形で、関係部署と人事課で対応することにしております。

対策としましては、パワーハラスメント研修を平成18年度から管理職員を対象に実施しており、意識啓発に努めているところでございます。

平成22年度からは、パワハラ、セクハラ二つを合わせまして、新任の管理職研修で実施していく予定になっております。

また、所属長からの状況報告や個人からの自己申告制度がございますので、これらによって実態の把握に努めますとともに、接遇やコミュニケーション力の向上等に取り組み、ハラスメントの防止に努めてまいりたいと考えております。

質問・金子かずお議員

市が22年度からしっかり対処していくということでありますけれども、少し状況をお話したいなと思っております。

セクシュアルハラスメントの行為については、先ほど話が出ましたけれども、平成19年度に男女雇用機会均等法の改正によって対策の規制が強化される ことは話しましたけれども、セクシュアルハラスメントにも二つのタイプがあり、法律的も2段階に分かれていると言われております。

しかし、ほとんどの場合、上司の立場の者が部下の立場の者に対してセクシュアルハラスメントを行う、ほとんどのケースで立場が上であるということを 利用したパワーハラスメントが根底にあると言われております。下の立場の者が上の立場の者に対してセクシュアルハラスメントを行った例は非常に希薄である と言われております。そのため、セクシュアルハラスメントだけでなく、パワーハラスメントも重要視して考える必要があるというふうに指摘をされておりま す。

セクハラはパワハラの一種であり、一つの典型例とする説もあります。

それによりますと、パワハラ一般は立証が難しく、加害者にも自覚がなく、対抗手段がとりにくい場合が多いのが特徴であると言われております。

セクハラについては立証しやすく、被害者に有利な法律であり、判例などで加害者が厳しく処分を受けることになる共通認識がありますので、根底にはパ ワーハラスメントあってのセクシュアルハラスメントのため、パワーハラスメントを厳しく取り締まらなければ、セクシュアルハラスメントだけの議論では希薄 だというふうな指摘も言われております。

日本司法支援センターという組織が設立されて4年目を迎えておりますが、これは通常、法テラスと言われているところでありますけれども、法テラスが 挙げるものとして、国民に身近で素早く頼りがいのある司法という理念で設立されたものでありますけれども、法テラスによりますと、セクシュアルハラスメン トやパワーハラスメントの相談が多く寄せられている現状に対処するために、法テラスコールセンターを開設して対処していると聞いております。

また、最近では、研修ビデオを活用して、職場で起こるハラスメント対策に教材が販売され、効果的に活用されていると聞いております。

つくば市役所の業務は、多岐にわたっております。

市民と対面して行う窓口業務や市民が利用する施設や、あるいは市民が利用する福祉施設などのさまざまな経緯があります。

また、庁舎内で上司、部下を交えた会議など含め、さまざまなところでセクハラやパワハラの機会があるというふうに想像できます。

そういう形があると認識をいたしておりますが、先ほども述べたように、このことは立証が非常に難しく、意識がないということでありますので、ぜひとも対応や施策におくれがないようなことをお願いしておきたいと思っております。

公共施設の防火管理について

質問・金子かずお議員

平成21年6月の定例議会で、公共施設の防火管理について質問してきた経緯があり、財務部長からも答弁がありました。

その答弁の主な内容は、防火管理者の選任、配置は安全・安心のため大変重要なことだ。

不都合が生じないように対応する。

また、すべて施設で防火管理者が選任されている。

防火管理者の空白期間の対策で遅滞なく資格取得が必要など、というものが主な答弁でありました。

私は、当時の質問時に、公共施設の防火管理については是正する必要がある箇所も多いので公共施設の防火管理についての質問をいたしました。

しかし、十分な対応で対処してないことが判明いたしました。

この違法状態については、施設の管理上においても見逃すことができないことでありますが、議会質問に対する答弁としては、十分把握をした上で答弁するべきであったろうと思います。

そういう点から,その時点においての把握がもう少しできていれば、きちっとした対応が答弁としてあり、行動に移せされたのではないかと思っておりますが、なぜそのような状況ができなかったのか、お尋ねしたいと思います。

答弁・財務部長

防火管理者について、6月議会での質問時になぜ実態を把握できなかったのかという趣旨のご質問ですけれども、6月議会の答弁の時点におきましては、 防火管理は各施設の責任においておのおの対応しておりまして、市全体を統括する仕組みがなかったことから、事前に全体を把握することができておりませんで した。

そのようなことから、急遽調査を行い、全体を把握した上で答弁させていただいたものでございます。

また、速やかに対応できなかったのかということにつきましては、6月議会で答弁申し上げましたとおり、一般職の職員がローテーションで回っていくよ うな小さな施設については、人事異動に伴って有資格者の配属がなされなかったような防火管理者未届けの施設について、直近の8月に開催される防火管理者講 習会を受講してもらいまして、防火管理者の資格を取得するよう取り組んだところでございます。

しかし、防火管理者が作成し、届け出る消防計画、これに手間取るなど時間を要したために、大変遺憾なことではございますが、これらの届け出の提出がおくれたということで、速やかな対応ができなかったということでございます。

防火管理体制を市全体として統括する仕組みがなかったこと、それから組織の縦割りでの管理運営、施設の分散などの要因が重なって、組織相互の連携が機能せず、このような問題が発生したことは大変申しわけなく思っております。

これらのことを深く反省しまして、今後は、市全体で体系立った防火管理体制を整え、法令に適合した運営をするよう改善をしていきたいと考えております。

質問・金子かずお議員

総じて答弁されているとは思っておりますけれども、少し述べたいなと思っております。

消防法では、学校や病院、工場、事業所、工業所、百貨店、その他多数の者が出入りしたり、あるいは勤務したりしている施設や居住する防火対象物で は、政令で定めるものの管理について権利の発生する原因を有する者は、政令で定める資格を有する者のうちから防火管理者を定め、防火管理上必要な業務を行 わなければならないと既定されているわけです。

また、消防法施行令では、防火管理者の資格、防火管理者の責務、共同防火管理を要する防火対策物の指定などを規定しています。

防火管理者とは、防火に関する講習会の課程を終了した者で、一定の資格を有し、かつ防火対策において防火上必要な業務を適切に遂行できる地位を有する者で、防火権原者、あるいは権原者というんですかね。

いわゆる権利の発生する原因を有する者から防火上の管理を行う者として選任された者を言うとしています。

管理権原者は、防火管理者選任の義務、防火管理者の防火対象物についての防火計画の作成、防火管理者選任の届け出の義務があるというふうに言われております。

消防長は、防火管理者が定められないと認める場合は、防火権原者、いわゆる権利の発生する原因を有する者に対して、防火管理者を定めるよう命ずることができるとしています。

消防法について一部を紹介しましたが、このように細部にわたり公共施設や不特定の人々が使用する管理に対しては、厳しい決まりがあるわけであります。

市の公共施設における消防法違反の内容を見ますと、防火管理者の未届け、防火計画の未届け、消防訓練の未実施など、初歩的な問題であると考えられます。

今回の消防法の違反の内容については、そういうある意味では初歩的なミスだと思っております。

そういうものについてどういうふうに市はとらえているかというのは、非常に関心のあるところだと思っております。

このことと、先ほどの新市の計画のことについて、2点お尋ねしたいと思います。

答弁・財務部長

今回の消防法違反の内容について、市のとらえ方ということでございますけれども、ご指摘のとおりこれは初歩的な問題であり、当然に適切に取り組まれていなければならないことであると思っております。

このような基本的な法令遵守ができていなかったことについては、大変重く受けとめております。

このようなことになった要因といたしましては、職員の防火管理制の認識の甘さ、各施設の責任において運営してきた防火管理体制を市全体として統括する仕組みがなかったことなどにあると考えております。

今後は、この点を十分反省し、防火管理体制の整備に取り組んでいきたいと考えております。

質問・金子かずお議員

違法な状態の解消についてでありますけれども、先ほども言ったように、初歩的なミスでありますから、それは是正をされるということでありましょうけ ど、市の職員が1,800人を超えるような状況だと思いますが、そういう中で人事異動とかそういう形で、人が動くことによって本来防火管理者の資格を持っ ていた人たちが異動していくということであって、その期間に空白な時間があるとかいう形であって、それを解消していくために2月とか8月に研修を行うとい うことでありますけれども、一般的にはそういう形かもしれませんけれども、市なんかの場合には、特に消防関係で研修会やるわけでありますから、特別に対処 して速やかな形をとるということが大変重要なことではないかなと思っております。

そういう点で、まだまだ調べていくといろいろ課題があるように思いますし、そのとらえ方とかそういうものによっても幾つか条件があるようですけど、 この未届けとか未実施とか、特に一番肝心になるのは調理用備品など設備の不備などが指摘をされている部分もあると思っていますけど、そういう改善などにつ いてはどのような考え方を持っているのか、お尋ねしたいと思います。

答弁・財務部長

消防法違法状態の解消のための対応策ということでございますが、防火管理者未届けについては、防火管理者の有資格者、これを把握するとともに、毎年度当初に職員研修の一環としまして防火管理者講習を実施し、職員全体の資格取得率の向上を図ることといたしました。

平成22年4月から実施するということで、毎年三、四十名ずつ資格者をふやしていくということにいたしました。

次に、消防計画未届けの対応についてですけれども、消防計画の内容は、災害時の自衛消防活動、避難誘導、消防施設の点検整備、火災予防時の自主検 査、訓練の実施などを定めるもので、各施設の防火管理者がそれぞれの施設の実情に応じた計画を作成するということでございますが、これらについては大変手 間取るということが考えられることから、消防計画作成の基本的な事項、留意点などわかりやすいマニュアルを作成しましてこれを提供するなど、円滑な計画づ くりについての支援を行っていきたいと考えております。

また、消防訓練につきましては、保育所、幼稚園、小中学校など主に特定の人が利用する施設においては、年間計画で定期的にこれを実施しておりますが、しかし、不特定多数の人が利用する施設では、一般利用者を含めた訓練はこれまでほとんど実施されておりませんでした。

これらの施設においても、一般利用者である市民の方にも消防訓練の趣旨を理解していただいて、参加協力を求め、訓練を実施していきたいと考えております。

今後は、さらに職員の防火管理に対する意識を高め、コンプライアンスの徹底を図りまして、消防用設備の不備解消を含めて、適正な防火管理体制の整備に取り組んでいきたいと考えております。

新市建設計画について

質問・金子かずお議員

これは、つくば市・茎崎町合併まちづくり計画と言われているわけでありますが、平成20年9月の定例議会でこの新市建設計画について質問をしてきた経緯があります。

この計画では、まちづくりの目標、新生つくば市の将来像、茎崎地区の役割、新生つくば市の土地利用構想の四つの基本構想を定め、期間は合併特例債の運用から10年とすることが明記をされております。

この質問をしたときに、基本方針の具現化について事業名を挙げて質問をしましたが、最終的な答弁では、新市建設の基本方針を踏まえつつ、第3次総合計画の後期基本計画に反映していくと答弁してあります。

このことについて、第3次総合計画の後期基本計画において具体的にどのような経緯を経てきているのか、お尋ねをしたいと思います。

答弁・市長公室長

つくば市・茎崎町合併まちづくり計画、いわゆる新市建設計画でございますが、第3次つくば市総合計画後期基本計画の策定過程におきまして、関係各課との調整を図り、新市建設計画の趣旨を踏まえ、後期基本計画原案を策定しているところでございます。

後期基本計画原案につきましては、総合計画審議会において審議され、昨年11月26日市長に答申をいただいているところでございます。

質問・金子かずお議員

今ほどご答弁いただきました。壇上でもお話をしましたけれども、前回のときに地区名、地域名、あるいは事業名、仮設も含めて、そういうことを具体的に聞きました。

そういうことでありますので、この際でありますので、改めてここでお聞かせを願いたいと思っております。

それはなぜかといいますと、平成20年9月の議会のときには、事業件数ベースで約78%が着手率だと言われましたので、そういうことからいくと、次 の段階として到達現状についてはどういう状況なのかということが非常に関心があるところになりますので、特に茎崎地区を指定した事業について、何点か具体 的にお尋ねしたいと思います。

まず、一つは茎崎運動公園建設事業、次に、仮称でありますけれども、大池公園整備事業、それからつくば市・茎崎町連絡道路整備事業、これは大きな路線3つというふうに位置づけられていると思っています。

それから、(仮称)高見原天宝喜線改良舗装工事、それから都市計画道路小山大井線建設事業、それから国道6号線牛久市土浦バイパス建設、(仮称)く きざき農業ミュージアム整備事業、ひまわりまつり事業など、このときに名称を挙げて質問いたしておりますので、それら各事業の到達現状についてお尋ねした いと思っております。

先ほども古山議員の方から、一部それらのことについてもお話が出されましたけれども、あわせてお聞きしたいと思っております。

答弁・市長公室長

各事業の到達状況といったことだと思います。

平成13年に新市建設計画が策定されてから8年が経過し、市を取り巻く社会経済状況は大きく変化しております。

市の財政状況も一層厳しさを増しております。

このような状況のもと、各種事業につきましては、社会状況、市民のニーズ、事業の熟度、重要性、費用対効果などを総合的に勘案し、事業に取り組んでいるところでございます。

ご質問の各事業の進捗状況でございますが、各部にわたる内容でございますので、まとめてご説明いたします。

まず、茎崎運動公園建設事業ですが、同公園内のテニスコートの夜間照明や野球場の防球ネットを設置いたしました。

(仮称)大池公園整備授業につきましては、市の250の公園緑地の配置状況やライフサイクルコストなどの見地から、必要性を含め、検討を続けてまいります。

つくば市・茎崎町連絡道路整備事業につきましては、3路線のうち2路線の整備が済んでおります。

また、市道1-71号線につきましては、補助事業を活用し、整備を進めたいと考えております。

(仮称)高見原天宝喜線改良舗装工事につきましては、来年度より工事に着手いたします。

また、都市計画道路小山大井線建設事業につきましては、計画されている国道6号バイパスと接する道路となりますので、国道バイパスの事業化について、国、県への要望をしているところでございます。

(仮称)くきざき農業ミュージアム整備事業につきましては、市民農園、体験農園、農産物オーナー制、グリーンツーリズム、つくば・いなか体験応援隊事業など、都市農村交流事業として全市的な取り組みを行っております。

ひまわりまつりにつきましては、つくば市民文化祭と合わせ、同時に開催をしているところでございます。

質問・金子かずお議員

最終的には、新市計画の基本方針を踏まえながら、第3次総合計画の中に、そして後期の基本計画の中に反映していくというわけでありましょうが、基本 計画の中には細かく上げていくことができないのかもしれませんけれども、それは今ご報告をいただいた状況で一定程度わかるわけでありますけれども、ただ、 先ほどの話の中に出てありますけれども、時代の変化とかそういうものがあって、それが継続指定されるということの優先順位が変わっていくとか、そういうの がいろいろあるかと思いますよね。

そういうことはあるんですけど、仮にそういう状況があって、未着手のものとして、先ほど述べた以外でもあるかと思っておりますけど、そういうものの考え方と対応についてだけお尋ねしたいなと思っております。

答弁・市長公室長

未着手事業の考え方といったことだと思いますが、後期基本計画、議員ご指摘のとおり、施策の基本方針、目標、それから施策の概要といったことを定めるものでございまして、その性質上、個別の事業については記述をしておりません。

未着手事業につきましては、後期基本計画における施策の基本方針を踏まえて、新市の一体性の確立や均衡ある発展に向けて、市民のニーズ、社会状況、費用対効果などを総合的に考慮し、引き続いて検討してまいりたいと考えております。




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