つくば市議会議員 金子かずお
週刊・新社会つくば | 金子さん町を歩く 議会報告

週刊・新社会つくば
2014年3月18日 第882号 発行:新社会党つくば支部

介護保険の「要支援」外しは
  制度の後退につながらないか


介護職員の賃金の低さ・・問題②


 介護保険制度の改正?改悪が進められている「介護の専門職として誇りをもって働いているのに・・」「自分たちの仕事はそれほど期待されていないのでは?・・」一生懸命に頑張っているのに社会的な評価が低いのではないのか…など嘆きの声が寄せられる。

 今回は介護専門職の賃金の低さの問題に触れたい。

 この問題は介護保険制度がスタートした時から横たわる多くの課題の一つで、制度の根幹に関わる問題であります。

 介護職員の確保が困難で深刻な人手不足が生じています。低すぎる介護報酬のもとで、介護職員が低賃金・劣悪な労働条件におかれ、離職が増え、新規就業者が減っているからです。

 介護には施設介護と在宅介護に分かれます。施設介護は高齢者用の居住施設で介護を受けながら生活することです。

 在宅介護をしている方の多くが、ホームヘルパーのサービスになり、2013年から介護職員初任者研修を修了した認定資格保有者が対応してきています。

 主な仕事内容は、居室の掃除や洗濯、調理などの日常の生活作動から、食事や排泄、入浴などの身体介助など様々に分かれている。

 介護職員の賃金はなぜ上がらないのでしょうか、介護職の賃金アップの原資を介護の利用料や保険料の負担増に求めているからであります。

 介護保険制度がスタートするにあたり主な目的の一つに予防介護の重要性が取り上げられている。


 「軽度」要介護者の利用制限で必要なサービスが受けられない、負担金が重すぎて利用できない高齢者が多数います。

 介護保険制度が「介護の社会化」を投げ捨て、介護を「売り買いするもの」に変質させている…。

 介護職員や事業所の自己努力では限界と言われてきています。

 介護職員の賃金はなぜ上がらないのでしょうか。

 専門家の中では、現実的に合わなくなっている要介護認定制度を根本的に再検討し、まず賃金の改善を行わなければ介護を担う人がいなくなると言う。

 報酬単価が安くて希望を持てない職場では事業所としてもなりたたなくなる。




語る…福島の今
  暴く!東電の実態
おしどりマコ・ケントークイベント


 おしどりマコさんとケンさんは原発事故以来、東電の隠ぺい体質に憤り、誰よりも多く記者会見に出席し、疑問点を鋭く追及してきました。

 それらをマガジン9「脱ってみる」の連載等のレポートに公開してきています。

日 時 3月22日(土)午後1時
場 所 土浦市民会館
会 費 500円
主 催 脱原発ネットワーク茨城
前売り 金子かずお迄お願いします




・・学習会に参加をして・・


発達障害のある子
こんなときどうする
~4月からの生活にむけて~

 発達に遅れや障がいのある子ども達は、幼稚園、保育所、小学校などへの入園、入所、入学等について、希望通りにいかない現実があります。

 しかし、支援される側も支援する側も負担を減らして、その子のニーズにあった教育や支援が受けられ、地域で安心して過ごされる環境を創出することが必要であり、また知恵であると思います。

 発達に遅れのある子や障がいがある子への支援開始は早ければ早いほど良いと言われています。

 いわゆる早期発見、早期療育であり、これまでの例でも早期に支援を受けた子ども達が就学以降に集団生活などでスムースな場合の報告をききます。

 こどもの教育と特別支援について考える会の主催により15日に市内で、~4月からの生活に向けて~「発達障害のある子こんなときどうする」と題して学習会が開催されました。

 当日の講師は、東京成徳大学応用心理学部臨床心理学科助教の菊池春樹さんを迎え、小石を活用しながら用意したマークシートにお話に関する内容・意見、問への答えなどを記入しながらワークショップ形式で開かれた。

 菊池さんは、クラスで気になる子は、生まれつき不安定な「状況」にいる可能性が高い。不安定な「状況」で身につけた、安心したいがための、不適切な「行 動」を減らし、適切な「行動」を学んでいるか?を念頭に置く。気になる子が安定する「状況」は、ユニバーサルデザインになり得る。現場では、原因探しをす るよりも、子どもたちにとって、より良い学びは何かを追求していくことが求められる。と言う。




(c) Kaneko Kazuo 2009