つくば市議会議員 金子かずお
週刊・新社会つくば 金子さん町を歩く 議会報告

週刊・新社会つくば
2014年12月23日 第919号 発行:新社会党つくば支部

つくば市議会 12月議会が終了する


 つくば市議会の12月定例議会は、11月25日から12月16日までの日程で開催され、16名の議員が市政全般にわたり一般質問を行いました。16日に平成26年度つくば市一般会計補正予算(第3号)など全議案を審議し終了しました。

 補正予算は47億6489万3千円を追加し総額747億9411万円とするものであります。

 議案審議の終了後に議長選挙があり議長に塩田尚議員、副議長に塚本洋二議員が選出されました。

 つくば市議会では4年の任期を前期の2年と後期の2年に分けて選任することを申し合わせていますので、後期の議長&副議長を選出したものであります。

 また、同時に総務常任委員会、文教福祉常任委員会、環境経済常任委員会、都市建設常任委員会、議会運営委員会、議会報編集委員会の委員も新たに選出が行われました。


金子かずお議員は環境経済委員会の所属に

 各常任委員会の委員選出で、金子かずお議員は環境経済委員会委員に選出されました。

 これまでも同委員会の経験はありますが、新たな決意で臨みたいと思います。


つくば市議会 来年の4月1日から
議会基本条例がスタートへ


 つくば市議会では議会改革を進めるにあたり、議会活性化推進特別委員会を設置し、この二年間にわたり調査研究を進めてきました。

 12月議会の最終日に、特別委員会より議会基本条例(案)が議員提案され、全会一致で可決されました。この

 条例は、前文から始まり、第一章から第9章までで構成されており、総則、議会・議員の活動原則、市民と議会との関係、議会と行政との関係、議会機能の充実強化、委員会活動、議会及び議会事務局の体制整備、議員の身分及び待遇、条例の検証及び見直し手続き、附則からなり、附則で施行期日は平成27年4月1日としている。(詳細は次号から随時に紹介します)


脱原発を訴え・茨城県議選


議席には届かず

 任期満了に伴う茨城県議会議員選挙に「東海第2原発を止める会」公認4名の候補者と推薦1名の候補者は総選挙と同じ14日の即日開票の結果、準備期間が無い中で健闘をしましたが議席を得ることが出来ませんでした。

 「東海第2原発を止める会」候補が立候補した地区は、那珂郡選挙区(東海村)、土浦市選挙区、つくばみらい市選挙区、取手選挙区で、推薦候補が立候補した地区は水戸市選挙区でした。


小田城跡の発掘調査が進む


小田城跡発掘調査報告会が開催

 これまで定期的に開催されてきています小田城跡での発掘調査後の現地説明会が12月6日に午前と午後にわたり今年も開催されました。

 参加をしてきましたので一部報告をしますが、この日は真壁城跡でも現地説明会が開催されており、二か所の見学を計画した方も大勢いた模様であります。


土塁跡とそれに伴う溝跡が確認される

 これまで小田城跡の保護を進めるために土地を購入し確認調査を行ってきています。

 今回の調査対象地は、本丸の南西に位置する曲輪とその周辺部を対象に進め、曲輪の南端では土塁跡とそれに伴う溝跡が確認され、曲輪の南端を取り囲むように土塁と溝が配置されていることは明らかになった。


土塁でつくりかえの痕跡を発見する

 また曲輪の東端に大きな土塁が配置され、現在も良好で一部が残存している。

 この土塁は戦国時代に拡張工事が行われていた事が明らかになり、土塁を積み足す大がかりなつくりかえが行われたと考えられ、しっかりとした防御を固めていた様子が伺えると資料にある。


新たな土塁跡を発見する

 曲輪の南端では現況や絵図ではわからない土塁跡が発見された。

 その土塁跡は曲輪南東部を東西に分割するようにあり、幅は15㍍以上で東南端に溝跡が確認されている。


深さの異なる障子堀跡を確認する

 曲輪の南端に位置する堀跡が障子堀であることが判明し、規模は南北に約14㍍、南半分は浅く、北半分は深いつくりとなっており、格子状の畝が発見されました。

 畝は堀跡北側でも確認され急斜面で堀底から1㍍以上の高さがあり、敵の侵入に備えた様子が読み取れると解説がある。


 市の教育委員会では、今回の確認調査でも多くの事を明らかにしてくれた。広い曲輪と思われていた平坦地で、新たに土塁跡を発見したことは、小田城南側の構造を考え直す大きな発見と言えます。

 また、本丸から離れた区画である今回の調査地において、土塁のつくりかえや障子堀の存在を確認できたことは、当時の小田城が隅々にまで大規模な工事行なって防御を固めていた様子を教えてくれるもので、戦国時代末に小田城が直面していた緊迫した状況を伝えるものです。と論じている。




(c) Kaneko Kazuo 2009