つくば市議会議員 金子かずお
週刊・新社会つくば 金子さん町を歩く 議会報告

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3・11あれから1年

34万人以上の避難生活者

 東北地方太平洋沖大地震から11日で一年、あの東日本大震災の被害で、今なお34万3935人が全国各地で避難生活を送り、11万6787人が仮設住宅で生活をしていますが、未だに行方の知れない人は3155人にのぼり、死者は1万5854人となっています。 

 福島県を中心に放射能汚染は広がり、復興計画の道のりは遠い状況であります。

 福島第一原発事故による除染で発生する汚染土壌の処分対策もままならない現状の中、福島県双葉郡の3町に除染で発生する汚染土壌を保管する中間貯蔵施設の建設提案が出されてきているが、地元では復興のグランドデザインを国が示してほしい、などの難色の声が上がっている。

孤独死や災害関連死が多く

 一方、東日本大震災の被災地で、誰にもみとられずに亡くなる孤独死が相次いでいると報告されています。今年の一月に、石巻市の仮設住宅では心筋梗塞で死 後三日から四日と見られる57歳の男性が発見されている。同じ月に郡山市の仮設住宅でも心筋梗塞で73歳の男性が亡くなっている。

 岩手県、福島県、宮城県の3警察によると一人暮らしで仮設住宅に入居している人で、誰にもみとられずに死亡した人は22人に上るとしています。このうち 15人が65歳以上の人だという。阪神大震災では仮設住宅での孤独死が200人を超えたことの反省から、東日本大震災では仮設住宅の利用を地域ごとにまと まって入居できることにしていたが、入居時の仮設住宅全体での配慮が十分でない地域もあったようで改善が求められます。

(一部新聞報道より)




金子かずお議員の一般質問内容

 3月定例市議会で、金子かずお議員は市政全般にわたり一般質問しましたが、質問内容は以下であります。

◎つくば国際戦略総合特区について

・・質問主旨・・

 「つくば国際戦略総合特区」が内閣総理大臣の指定を12月22日に受けることが決った。

 国との協議会や地域協議会を経て計画書の作成と提出から認定されるまで二ヶ月位の時間が必要かと思いますが、特区では規制や税、財政、金融などでの支援 措置があるようですが、地域協議会にも多くの組織が構成員として参加していますが、特区をどう生かしていくのか、今後五年間で成果をどう上げていくのか、 眼に見える形としていくと聞きますので、その取組みについて。

◎市の高齢社会への対応について

・・質問主旨・・

 高齢者政策も保健福祉部だけでなく、生涯学習や就労支援などにも関わるが、人口減少社会の到来と高齢者人口の増加、元気を保つ高齢者政策、高齢者が住み なれた地域でいつまでも健康、できる限り自立した生活を送ることなど、生きがいづくりなど日常生活に必要な支援を行ない支えあう体制づくりを推進するとし て高齢者福祉計画を策定中ですが、生きがいづくりの内容と成果について。

◎東京電力の電気料金値上げに対する対応策について

・・質問主旨・・

 四月から大口事業者向けの電気料金の値上げを発表しました。

 これまでの電気料金は燃焼価額が上昇すると自動的に値上げされる仕組みで、今回の値上げは電気料金体系の基礎である単価を改定する本格的なもので値上げ幅は平均で17%となり32年ぶりのことです。

 関東地方知事会も2月15日に枝野経産相や東電を相次いで訪れ、値上げの根拠提示や見直しを求めている。

 12月議会でPPSの導入について、導入の意思を表明し取組んできていますが、四月からの値上げ予定の電気料金には自治体や企業は年間負担が増大し、物価に転嫁されると値上げに異議を唱えているが、東電の電気料値上げに対する対応策とPPS導入への経過について。

◎つくば市の放射線量対策について

・・質問主旨・・

 福島第一原発事故の放射性汚染で、環境省は東北・関東の8県102市を「汚染状況重点調査地域」に指定し、つくば市内でも隣接の土浦市や牛久市との境界 区域で一部が汚染状況重点調査地域に指定されたが、一部の境界区域に集中するようでありますが、除染実施区域の計画等について。

◎防災政策について

・・質問主旨・・

 市の指定避難所は53箇所、予備避難所は90箇所あります。

 指定避難所も予備避難所も高校を除けは市の施設であり、管理者がいる昼間での被災、夜間の委託者管理での被災、夜間の管理者不在時での被災等の想定など指定避難所や予備避難所で十分な対応がなされる状況とは。

 自主防災組織とは大規模な災害に備え、区会及び自治会等が自発的な防災活動を行うために、自主的に結成された組織で、自主防災組織の防災活動が災害によ る被害の軽減に大きく寄与することから、県市町村とも自主防災組織の育成に取り組んでいるが、具体的に自主防災組織の支援について。




広瀬隆つくば講演会

 東海第2原発の再稼働を許さず、廃炉にすることを求める10万人署名活動に取組み中、つくば市議会や牛久市議会では原発廃炉の請願が採択されてきています。

 3・20広瀬隆講演会実行委員会(小張佐恵子実行委員長)主催で開催された20日の広瀬隆つくば講演会は、国際会議場に850人の参加者で約3時間の講演が行なわれました。

 広瀬さんは、福島第一原発3号機の爆発について、建屋内プールに納められていた使用済み核燃料が臨界した可能性を指摘し、青森県六ヶ所村の再処理工場がパンク状況で、全国の原発の使用済み燃料が行き場を失っている背景にも触れた解説をしました。




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