さよなら原発にご参集のみなさま大変ご苦労様です。
本日は集会に参加する予定でしたが、悪天候となり、残念ですが参加出来ません。昨日から雪が降り止まず、今朝6時現在で約60センチほどになっております。各道路は通行止めとなり、電車は昨夜から地吹雪のため止まっています。
何時か機会がありましたら原発事故の現状報告をさせて頂きたいと思います。
本日はメッセージにてお許し下さい。
日頃より私たちの反原発運動に御協力頂き厚く御礼申し上げます。
3月11日がやってきました。毎年この時期になりますと恐怖を感じます。地震、津波、追い打ちをかけるように原発事故、何がなんだか分からないまま逃げました。ほとんどの人は原発の安全神話に洗脳されていましたから、逃げるそのものにも不審をもっていた人もいました。
避難しても、二,三日で帰れるだろうと、思っていたのがほとんどでありました。原発周辺住民であっても、如何に認識不足であった事に反省をしています。それだけ、原発は、「安全」という宣伝に惑わされていたのです。
事故から4年過ぎても、事故の収拾がつかないでいます。それどころではない100年過ぎても放射能公害に悩まされ続くだろう。
日本列島は脆弱な国土であり、世界の地震の2割は日本周辺で発生しています。さらに、世界でも有数の火山活動多発帯とも言われています。その他、台風、豪雪と一年中災害が起きています。
この狭い日本に54基もの原発が稼働してしまった。何時また福島のような事故が起きるかわかりません。このままだと日本はどこへ行っても安全な所などありません。早急に事故が起きる前に、全原発を廃炉にして、後世に責任を持たなければなりません。
原発事故により、地球そのものを汚してしまった事に、日本人として謝罪と責任を持たなければならない。世界中にある原発も同じ運命をたどる可能生があります。
福島第一原発事故は恥じるべきです。国民を嘘で丸め込み、金力と権力で強引に建設、稼働させてしまった責任、原発は地域を豊かにし、企業も進出し、雇用が生まれ、出稼ぎもなくなり、安定した生活が出来るということであった。
しかし、二度と故郷に戻れない「死の町」となってしまった。先祖伝来続いてきた山、川、農地の自然の恵みを奪われ、親類、知人友人、親子までも引き裂かれ、先行きの見えない生活を余儀なくされています。全てを奪われて何が安定した生活ですか、何が豊ですか、4年過ぎても何が復興ですか、先行きが見えないために、自殺者が増え、うつ病者も多く、避難者は半病人となっています。通院、入退院の連続、この実態を見ても政府自民党と政権を共にしている公明党は原発再稼働に躍起となっている。
「事故が起きたら国が責任を持つ」と言う。その場しのぎの無責任な言葉、福島第一原発事故の責任など4年過ぎても取れていない。それどころか被災者に対する謝罪もないのです。原発事故に対する責任を負える者などいません。
また、全て元に戻すことなど出来ないのです。福島県ばかりでなく日本中を放射能で汚し、世界中に迷惑をかけてしまった責任など負えないのです。残念だが日本という国は、国民の命と健康、財産を守る事など一切なく、一部の者の利益のために国民の血のにじむような税金を使う国だったのです。
私たちは、第一に事故が起きれば制御も出来なく、この世で一番恐ろしい放射能をまき散らし、私たちの子孫に重大な悪影響を及ぼし、何十年と不安が続く事が余儀なくする原発をなくすことです。
第二に、税金の無駄使いをする原発、発電コストが最も高い原発を無くし、二度と福島のような思いをさせないことであります。
そのために全国の仲間と共に平和な社会と後世を守る闘いを強化する事であります。
最後に集会が全国に発信される事をご期待申し上げメッセージとさせていただきます。
2015年3月11日
福島原発事故被害者相双の会
会長 國分 富夫