つくば市議会議員 金子かずお
週刊・新社会つくば 金子さん町を歩く 議会報告

週刊・新社会つくば
2015年7月28日 第947号 発行:新社会党つくば支部

(仮称)つくば市総合運動公園基本計画及び
これに係る市費の支出の賛否を問う
住民投票へスタートする


 (仮称)つくば市総合運動公園基本計画及びこれに係る市費の支出の賛否を問う住民投票が26日に告示され、8月2日に投開票が行われます。

 つくば運動公園基本計画では、観客席1万5千席の陸上競技場(69億円)観客席5千席の総合体育館(85億円)観客席千席のフットボール場(4億円)室内プール(36億円)8面のテニスコート(5億円)多目的グランド(2億円)スポーツコート(4億円)スケートパーク・ランニングコース・ランニングステーション・サイクリングステーションなど(2億円)その他に、宿泊施設・駐車場・広場・キャンプ場など整備(31億円)など整備する。
整備期間は2015年から10年間を見込み総事業費は305億円を予定している。年間維持管理費は3億円。

 住民投票は26日に告示されていますが、これまで20ヶ所で開催された懇談会でも計画賛成、計画反対の論戦があり、投票結果には法定拘束力はないが、今後には大きな影響があると考えられる。

26日の告示日 中央公園

 住民投票を成功させ、基本計画の変更を実現させるために26日の告示日には大勢の市民が参加して8月2日の投票日に向けた決意を一つにした。

住民投票で反対に○! 7・26を市民集会

 運動公園建設の基本計画に反対している「総合運動公園建設の是非を住民投票で問うつくば市民の会」主催による「住民投票で反対に○!7・26を市民集会」が26日、市内の公園で開催された。

 「総合運動公園建設の是非を住民投票で問うつくば市民の会」の共同代表からは、これまでの活動の報告とこれから2日までの投票日までの取り組み等の報告があり、元市議会議長や元市長、元議員などから支援の挨拶を受け、また各地区で取り組まれてきた状況報告が行われた。
集会では参加議員からも支援の挨拶があった。


ストップ!戦争法案
戦争法案に反対する茨城県南集会


 戦争法案が7月16日に衆議院で自民党・公明党・次世代の党による強行採決されたが、全国各地で抗議行動や反対集会、デモなどが行われています。

 強行採決された翌日の17日には水戸市で1200名が参加し抗議集会が行われ、21日は土浦市の亀城公園で抗議の集会とデモ行進が行われた。
また、取手市でも22日に200名が参加して取手駅周辺をデモ行進し抗議行動を行った。

 法案は衆議院を通過しましたが、日本は二院制なのでこれからの審議は参議院に移りました。
特別委員会も設置されましたが、これまで以上の抗議の声を上げていきましょう。


金子かずお議会報告・一般質問から

 今年の3月議会で、金子議員は森林総合研究所において、定められた拡散防止策の確認が行われずに、約4年間、農薬の基礎研究に向けたウイルスの不適切な遺伝子組み換え実験を行っていたことが判明したことについて質問をしました。

森林総合研究所での遺伝子組み換え実験のあり方


質問・金子かずお議員
 3月の定例議会の開催に当たりまして、私のほうから一般質問をさせていただきますので、ご答弁をよろしくお願いしたいと思います。

 最初に、森林総合研究所における遺伝子組み換え実験のあり方と市の立場、市の対応について伺いたいと思います。

 特別行政法人・森林総合研究所において、定められた拡散防止策の確認が行われずに、約4年間、農薬の基礎研究に向けたウイルスの不適切な遺伝子組み換え実験を行っていたと森林総合研究所が記者会見し、その事実を発表したが、この実験はレベルの低いもので環境への影響はないとされております。

 遺伝子組み換え実験を行うに際しましては、遺伝子組換え生物の使用規制による生物の多様性を確保する法律で、遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律といわれているものがあります。
日本国内において遺伝子組み換え生物の使用等について規制をし、生物多様性条約カルタヘナ議定書に適切に運用するための法律で、遺伝子組み換え生物が生物多様性に影響を及ぼさないかどうかを事前に審査することや、適切な使用方法について定められています。

 これらの内容を含め、森林総合研究所における遺伝子組み換え実験のあり方と市の立場、市の対応についてお尋ねをいたしたいと思います。

答弁・環境生活部長
 今回の森林総合研究所の件も含めてでございますけれども、研究機関にはしっかり安全管理、法律に基づいた手続を踏んでいただくというのが前提かと思います。

 市のほうでは、市民だったり、地域住民の方の健康維持や筑波研究学園都市にふさわしい環境の保全、あと、緊急時の連絡体制を構築するために、つくば市独自の形としまして、市内の公的な研究機関のうち、25の研究機関と公害防止に関する確認書というのを締結しております。

 また、民間の研究機関や事業所のうち、105の研究所等と公害防止協定書というのを締結しているところであります。

 なお、今回の森林総合研究所とは平成19年の1月26日付で確認書を締結しているところであります。

 今後は、この確認書なり協定書の内容をいかに周知徹底していくかというところが課題になろうかと思います。

 それに対して、全研究機関に対して、協定書、確認書の内容の徹底と速やかな市への報告というのを文書によって指導を行っていきたいと考えております。

質問・金子かずお議員
 要望でありますが、市と研究機関が協定書を結んで取り組んでいるということについては、幾つかの事例を私も承知をしておりますけれども、ぜひとも安全なまちになるためにも、今後とも取り組みを強化していただきたいと思います。


遺伝子組み換え作物の栽培等については、遺伝子組み換え作物栽培連絡会で栽培実験計画の公表で市民の不安や混乱を未然に防ぐとしているが、このような事件が発生することはまことに遺憾であります。




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