つくば市議会議員 金子かずお
週刊・新社会つくば 金子さん町を歩く 議会報告

週刊・新社会つくば
2015年11月10日 第961号 発行:新社会党つくば支部

憲法公布69年
平和憲法の集いが開催される


 憲法公布69年を迎えた今年、閣議決定による憲法9条を解釈の変更で集団的自衛権の行使を認めた安倍晋三自公政権は、先の国会集団的自衛権を実行するための安保法制(戦争法案)を強引な国会運営で強権的に成立させました。
以来各種の世論調査で国民の過半数が法案に反対していたにも関わらず、世論の民意を無視して衆議院、参議院で強行的に採決を行い成立させた行為は、民主主義並びに立憲主義をないがしろにしたもので、戦後70年の国是たる平和主義を踏みにじる暴挙であります。

 集団的自衛権の行使は、日本の自衛隊がアメリカ軍の支配下で海外での戦争に加担することにほかなりません。国民の命と暮らしを戦争に巻き込む危険な道です。

 沖縄では、普天間基地の辺野古移転が県民の総意を無視して国の手で進められています。
沖縄県民の支持に支えられた翁長知事はこれを阻止しょうと先頭に立ち奮闘をしています。
沖縄の闘いに連帯することは安保法制廃止を求める運動と連動しています。
諦めることなく反対し続け、一人ひとりが声を大きく上げ行動していきましょう。その一環として全国各地で安保法制の廃止を求める集会やデモが開催されています。


集会が全国各地で開催される

 憲法公布記念日の3日も、国会前や新宿区内、神戸市内、高知市内、名古屋市内など全国各地で集会が開催されています。

(集会後に水戸市内をデモ行進する)

平和憲法の集い水戸市内でも

 憲法公布69年目を迎えた今年も水戸市内で、憲法を生かす会・茨城、茨城平和擁護県民会議、戦争をさせない茨城県1000人委員会の三団体の共同主催で「平和憲法の集い」が糸数慶子参議院議員を講師に招き開催された。

 講師の糸数議員は連日辺野古基地建設反対を訴え現地の皆さんと反対運動の先頭に立って活動を進めています。
3日は多忙の中水戸市内での集会の講師として「沖縄の今~民意を無視する安倍政権を許さない~」と題して講演を行った。
(詳細は後日に紹介)


金子かずお議会報告・一般質問から

 前号の議会報告に引き続き、障がい者及び障がい児の福祉施策などについての一般質問の内容と答弁を掲載しました。

障害者及び障害児の福祉施策③


手帳のない方への支援策は

質問・金子かずお議員

 以前の措置制度と保険制度的な契約制度への変更によって、大きく違いが出てきていると思います。
待機者が存在しないということでありますから、そこのところで、契約が成立しないという形になるということになれば、数値として挙がってこないということになるわけでありますので、待機者ゼロという形は当然です。
現実的には、先ほど話が出た手帳の発行の課題から行きますと、在宅のままにいる家庭もある、そういう状況もある。
そういうことから見ると、そのニーズはあるけれども、対応がされていない、あるいは対応をどうしていいかわからないというようなこともあるかというふうに思います。

 先ほど手帳のことについて、数値を挙げて報告していただきました。 実際に手帳を持っている方だけが障害を持っているという形にはならないわけでありますけれども、この辺の関係について、数値としてあらわれない部分にもなるわけでありますので、その辺のことについて、取得されない方についての支援というものには、どのような対応が今行われているのか、お尋ねしたいと思います。

自立支援医療制度などの活用

答弁・岡野福祉部長

 障害者手帳を取得していない方に対する支援の一つとしまして、精神通院の医療費が軽減される自立支援医療制度が挙げられます。
平成27年4月1日現在の自立支援医療受給者は、1,796名でございまして、手帳取得者の約2倍となっております。
また福祉支援センターで行っている児童発達支援事業の利用児童は、157名で、そのうち110名は療育手帳を取得されていない方となっております。障害者手帳を取得していなくても、診断書等で精神疾患や発達障害等一定の障害がある方であれば、日常生活を営む上で、必要な相談や福祉サービスなどを提供しているところでございます。

数値には出ない支援の実態は

質問・金子かずお議員

 数値には出てこない部分がどのようにきちっと対応されるかということは、重要なことだと思うんです。
今、手帳が取得されていなくても、それについてはきちっとしているということでありますから、それはそれでよろしいわけでありますけれども、例えば、市などで資料的に統計を重ねていくために、いろいろな計画を立てるわけですけれども、そういう部分にどのような形で数値として反映されていくのかということは、次の計画の中で、大きな位置を占めていくという形にもなるわけでありますから、その辺のことについては、十分内部も含めて、外部も含めてきちっとした形を持っていないと、施設が充足しているということだけで終わってしまうという可能性も出てきますので、そのようなことについては、十分な配慮をしていただきたいなというふうに思っていますけれども、仮にそういうときの議論としてはどのような形で処理されているかをお尋ねしたい。

課題等で調査研究を

答弁・岡野福祉部長

 議員ご指摘の点につきましては、非常に重要な課題だろうというふうに認識しておりますので、今後課題等で調査研究していきたいというふうに考えております。

質問・金子かずお議員

 よろしくお願いしたいと思います。




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