つくば市議会議員 金子かずお
週刊・新社会つくば 金子さん町を歩く 議会報告

週刊・新社会つくば
2016年3月22日 第979号 発行:新社会党つくば支部

市原健一市長が議会で次期市長選挙に不出馬の表明をおこなう


 3月定例議会の最終日18日、市原市長は次期市長選に、問責決議や住民投票などと家族の体調不良等で不出馬を表明した。


高浜原発の運転差止めを決定


大津地裁で仮処分・稼働中で初めて

 関西電力高浜原発3号機、4号機の運転禁止を住民が申し立てた仮処分で、大津地裁は3月9日、「過酷事故対策や緊急時の対応方法に危惧すべき点がある」として運転を差し止める決定をした。

 現在4号機はトラブルで停止中だが関西電力は、10日に稼働中の3号機を止めた。

 これに先立ち反原発自治体議員・市民連盟では、2016年2月3日に抗議行動で稼働中止の表明をしていました。

 抗議行動および抗議の内容は以下であります。

 2016年1月29日、福井県高浜原発が再稼働しました。

 福島第一原発過酷事故から5年経ちます。

 国内原発稼働ゼロ(大飯原発が1年間、一部再稼働)の状況を経て、地元はもちろん全国の再稼働反対の世論を無視し、昨年10月、九州電力の鹿児島県川内原発が稼働しました。

 今回の関西電力福井県高浜原発3号炉が2ヶ所目です。しかもプルサーマルです。

 サーマルリアクター(軽水炉)でプルトニウムを利用することで、ウラン燃料だけの川内原発よりも、原発事故が起きた場合の危険性が、格段に高まります。

 プルサーマルの高浜原発3号炉が壊れた場合には、燃料中のプルトニウムが拡散するのです。福井県内はもちろん、近隣の京都や滋賀、さらには関西圏一帯をプルトニウムが襲うのです。

 関西の水瓶と言われている琵琶湖も汚染されます。魚介類の宝庫、若狭湾も汚染されます。しかも、恐ろしいことに高浜原発が位置する若狭湾沿いには14基もの原子炉が建設されています。

 その中には壊れて動かないとはいえ、プルトニウム増殖炉「もんじゅ」もあるのです。大地震も大津波も若狭湾沿いのそれぞれの原発を同時に襲うのです。

 免震重要棟も整備されていない状況で、原子炉のどれか1つでも壊れたら他の原子炉も制御できなくなる危険性があります。原発事故が連鎖し、どうなるかは想像するだけでも絶望的です。

福島第一原発過酷事故の経験から、私たち国民が得た教訓があります。

まだ、現在進行形ではありますが、原発事故は周辺住民の人生を狂わせ、故郷を奪うという事実です。

福島第一原発事故を経た現在、原発事故を想定する中で、原発と暮らす周辺住民には、地元の原発についての情報と知識、そして事故が起きた時の覚悟と備えが必要になったのです。

  1. 地元自治体の首長が了承すれば「地元の同意」を得たこととするという、政治的偽装を行なった『安倍政権』
  2. 法律には規程がないからと、周辺住民への説明会も行わない『関西電力』
  3. 安全を保障しないと明言しながら、再稼働を許可した『原子力規制委員会』に抗議する

この三者に怒りを込めて抗議し、高浜原発3号炉の稼働を直ちに止めるよう強く求めます。          

2016年2月3日 


議会報告・一般質問から


 総合運動公園整備に関する特別委員会(金子和雄委員長)が設置をされ、これまでにも委員会が開催されて審議が進んできています。

 特に検証に関わることでありますので、今号では昨年度に金子かずお議員が一般質問した総合運動公園整備に関した内容と答弁をシリーズで掲載をしました。【NO4】

総合運動公園・20ヶ所の懇談会はどのような経緯で開催されたのか

質問・金子議員
 このことについてくどくどと言うつもりはありませんが、ただ、市がせっかくやった懇談会が、先ほどの話を聞いている限りでは、説明不足だとか、そういう話の中の一つの例として出てくるわけでありますから、そういうことから見たときには、私は分けてやられたほうが得策ではなかったのかなというふうに思っております。

 それは私が思っているだけでありますから、ただ、ここで述べさせていただいているということであります。

 総合運動公園については、さまざまなご意見があって、それぞれの思いがあって、このような結果になったということでありますから、最後に市長のほうから、市民または議会で議論をしていただいてという話もありました。 

 しかし、それも一つの方法かもしれませんけれども、私は、そういうことに固定することなく、多くの人に話をすることによって理解を深めていくということは、まず最初の第一歩だろうというふうに思っております。

 そういう点で、行政が何事も、議会とか、あるいは団体とか市民とかという名称を使わなくても提案し、いいものはいいと、そして理解をされるような形で物事が進むということのほうが健全ではないかなというふうに思っております。これは私の考えでありますから。

 この間、昨年の9月の議会の途中でこのことの説明があり、今日まで約1年間、さまざまな議論が進められて、こういうことになったわけであります。

 それぞれが質問する中で、責任の問題とか、あるいは今後のことをどうするかというような話もあります。

 責任というのは、どのような形でとれば責任が果たせるのかというのは非常に難しいかもしれない。

 しかし、私たち議員も市民からさまざまな意見を言われ、あるいは注目されてきております。

 私のところにも、今、メールが来るわけですね。この件というのは、総合運動公園のことでありますけれども、「この件、金子さんは反対の立場をとっているようですが」というようなことから書き始まって、最後に「しばらくあなたとも会わないほうがよいと存じます」と、こういうことで締めくくってくるわけですね。

 こういう中で、皆さんがやはりこのことを真剣に考えていたわけでありますから、これをもっと真摯にみんなが受けとめていかなければいけないということを申し上げて、終わりにしたいと思います。




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