つくば市議会議員 金子かずお
週刊・新社会つくば 金子さん町を歩く 議会報告

週刊・新社会つくば
2016年5月24日 第986号 発行:新社会党つくば支部

保育園の待機児童の解消を


 この程、厚生労働省が「待機児童解消に向けて緊急的に対応する施策について」を発表した。
新年度から保育園に入園するための審査が通らなかった親の匿名ブログ「保育園落ちた日本死ね!!!」が話題を呼び、共感する保護者や保育現場などの声が広がったことで、政府は対応に迫られた。

 まず、緊急対策は「規制の弾力化・人材確保」をうたい、規制緩和による定員増を目玉としています。
もともと児童福祉法のなかで保育士の人員配置や面積基準について、国は最低基準を定めている。
それを上回る基準を設定している市区町村に対して、一人でも多くの児童の受け入れを要請している。人員配置でいえば、0歳の子ども3人に対して保育士1人(以下「3対1」)、1~2歳は「6対1」、3歳は「20対1」、4~5歳は「30対1」という最低基準があります。 

 ただ、この最低基準が戦後に決められたまま、ずっと変わっていないため、それでは安全に子どもを預かり、きちんと発達を促す保育ができないと判断する自治体は、例えば、国基準では1~2歳が「6対1」でも、自治体独自に「5対1」にするなど基準を引き上げ良い保育を目指す努力をしている。
それを今回、国は「最低基準ギリギリでやって一人でも子どもを詰め込め」としたのも同然の対策を打ち出したと言えます。

 つくば市は0歳児の子ども3人に対して保育士1人の「3対1」で基準を上回る配置で取り組み中です。

 統計によると、つくば市の待機児童数は196人(調査27年10月1日)となっているが、待機状況の実態はそれぞれに違いがあります。

 待機児童数の調査日は年2回で県が発表するもので10月1日と4月1日の年二回となっているが196人の内訳は0歳児104人、1歳児80人、2歳児12人となっている。

 平成26年10月1日は120人、25年は84人であり、毎年増加している現状である。


議会報告・一般質問から


 公職選挙法が開催されたのに伴い市の対応についての質問を紹介します。この質問は昨年の12月議会で取り上げたものです。 

 特に答弁は全文を掲載し、質問内容に答えているかの検証をしていただきたいと思います。(前号からの続き)

18歳からの投票について②
質問・金子かずお議員
 神栖高校の話とか、水戸の高校の話もさせていただきましたが、やはり目の前でいろいろなことを学ぶということが大変重要だと思うのです。

そこで選挙ってどうして18歳で行くのかという関心を持たなければいけない、持つためには、やっぱり提供側の努力も必要だと思うのですね。
そういう点では、例えば、これまで⒛歳になったときに想定した形で、中学3年のころですか、選挙用の副読本などが出ていますが、どのように市が関わっているものなのか知りませんが、どのような形で変化が出ているのかお尋ねしたいと思います。

答弁・選挙管理委員会事務局長
 まず中学生の副読本のことですけれども、昨年度までのものにつきましては、中学校3年生対象に配っているものですので15歳の子供たちを対象に配っているものということで、5年先の未来ということで、サブタイトルが「未来の有権者となるあなたへ」ということで、二十歳の選挙権を意識してつくられた副読本になっていました。

 それが今年度からですが、「18歳の私へ」ということでサブタイトルで「民主主義の主役は私たち」というふうな形で、18歳選挙権を大きくアピールした形にさま変わりをしております。

質問・金子かずお議員
 いずれにしても、来年の参議院選挙からでありますので、粛々と成果が上がるように努力をしていただきたいと思います。


国道354号の整備状況は
質問・金子かずお議員
 国道354号線の大角豆交差点から西大通り方面への拡幅対策の事業の現在の状況について伺いたい。

答弁・建設部長  国道354号は、群馬県高崎市を起点とし、茨城県鉾田市に至る県南県西地域を横断する広域幹線であり、物流や観光などの地域の産業や通勤通学など日常生活を支える重要な幹線道路であります。

 事業主体である茨城県土浦土木事務所に確認したところ、谷田部東拡幅は、つくば市赤塚地内から大角豆地内、区間延長2,500メートル、幅員35メートルの4車線の現道拡幅整備として事業化されています。
大角豆市内の東大通り交差点から西に約400メートル区間については、特に優先区間と位置づけをし、渋滞の緩和を目的として事業を進めております。
現在、沿道には建物、商店等いろいろ施設が連担していることから、用地取得の早期完了を目指し、現在努力していただいております。

 市としましては、谷田部東拡幅の4車線化が確実に達成され、早期の整備が図れるよう、県政要望を継続して行うとともに、関係市町村で構成する国道354号整備促進協議会を通じ、国、県に強く働きかけをしてまいります。

質問・金子かずお議員
 国道354につきましては、現状のことについては十分確認をさせていただきましたので、ぜひ引き続き早期の実現に向けて努力をしていただきたいと思います。




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