つくば市議会議員 金子かずお
週刊・新社会つくば 金子さん町を歩く 議会報告

週刊・新社会つくば
2016年7月05日 第992号 発行:新社会党つくば支部

市長選を前に市民懇談会
     市民の声をよく聞いて


 市民が市政に対する意見を出し合おうと14名の議員が中心になり、明日の市政を考える議員連絡会が結成され市民懇談会が開催されました。
懇談会では60人を超える参加者で、市長の政治姿勢や市民参加の在り方を問う厳しい意見や要望が相次ぎました。


議会報告・一般質問から


 先号の991号では、障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律(いわゆる「障害者差別解消法」についての一般質問と答弁を4月19日第982号の続きで掲載しましたが、今号は関連のある障害者総合支援法についても質問をしてきていますので掲載します。

 特に答弁は全文を掲載し、質問内容に答えているかの検証をしていただきたいと思います。


障害者総合支援法について

質問・金子かずお議員
 障害者総合支援法についてであります。

 平成24年6月に可決をされました障害者自立支援法を障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律、いわゆる障害者総合支援法となりました。

 施策は、平成25年4月施行分と平成26年4月施行分に分かれて取り組まれてきておりますが、同法の施行後3年目を目途として見直しをするとしてあるわけであります。

 平成28年度は法の施行後3年目に当たりますが、つくば市での現状はどのようになっているのか伺いたい。


答弁・福祉部長
 障害者総合支援法の施行3年後の見直しについてでございますが、平成25年4月に施行された障害者総合支援法の附則には、施行後3年を目途に障害福祉サービスのあり方等について検討を加え、その結果に基づいて所要の措置を講ずるとされておりまして、これをもとに本年3月1日に改正する法律案が国会に提出されたところでございます。
現在のところ、法律の改正内容につきましては改正案として示されている段階でございますので、今後、法案の成立を受けて、改正内容の周知等に対応してまいりたいと考えております。


質問・金子かずお議員
 障害を持つ人々には大きく影響する見直しだというふうに考えられております。

 それはなぜかと言いますと、例えば介護保険に見られるようなサービスの区割りの変更が生じれば、生活に直結するほどの影響のある障害者がたくさん出てくるというふうに思っております。そういうことから見て、現在の動向についてわかる範囲で教えていただきたいと思います。


答弁・福祉部長
 今現在、わかる範囲でお答えいたしますが、障害者の労務、地域生活の支援ということで、65歳に至るまで相当の長期間にわたり障害福祉サービスを利用してきた低所得の高齢障害者が、引き続き障害福祉サービスに相当する介護保険サービスを利用する場合に、障害者の所得の状況や障害の程度等の事情を勘案し、当該介護保険サービスの利用者負担を障害福祉制度により軽減できる仕組みを設ける。としています。

 それから、大きい2番として、障害児支援ニーズの多様化へのきめ細かな対応として、医療的ケアを要する障害児が適切な支援を受けられるよう、自治体において保険、医療、福祉等の連携促進に努めるものとする、以上が大体の大筋だと思っております。


質問・金子かずお議員
 ありがとうございました。それぞれ心配事いっぱいあるとは思うのです。私は私なりに幾つか羅列をして見たいと思います。

 これから制度の見直しがなされたりする、見直しをするということは前に進むことにつながるのか後退するのかというのは非常にわからない部分もあります。

 そういうことを踏まえた上で、まず一つには、常時介護を必要とする障害のある方に対してどのような支援に変わっていくのかということですね。

 それから、障害のある人の移動の支援がどういうふうに変わっていくのかですね。
あるいは障害のある人の就労の支援についてどのように変わっていくのか。

 その他のサービス、福祉サービスのあり方がどのように変わっていくのかとか、あるいは区分の認定を含めた支給の決定がどういうふうに変わっていくのか、あるいは障害のある人の意思決定の問題についてどのような流れが出てくるのかとか、あるいは障害者の福祉サービスの利用の観点から、成年後見人制度のあり方などがどのようになっていくのかとか、あるいは手話通訳や、あるいは聴覚障害、言語機能、音声機能などに障害を持つ人たちの支援がどのようになるのか、また精神障害のある方がどのように対応になっていくのか、今、制度的には統一をされてきておりますので、その中で手帳を一番多く持たない人たちが多くいるのが精神障害の方たちですね。

 その人たちがどのような支援策になるのか。あるいは、それらの人を含めて、高齢で障害のある方に対する支援がどのようになるのか、こういうのが非常に私は制度が改悪をされていくと大変だなというふうに思っております。

 そういうことを踏まえて、機会があったらそのような状況にならないように提案、提言をしていただきたいとお願いしておきます。




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