つくば市議会議員 金子かずお
週刊・新社会つくば 金子さん町を歩く 議会報告

週刊・新社会つくば
2017年5月23日 第1,029号 発行:新社会党つくば支部

市議会で報告会を開く


 つくば市議会では、平成27年4月1日施行された議会基本条例に基づき、これまで谷田部地区、茎崎地区、桜地区、大穂地区、つくば市役所内を会場に市議会の報告会を開催してきました。

 今回は、筑波地区で建設が進む秀峰義務教育学校の隣の「市民ホールつくばね」とゆかりも森地内の「老人福祉センターとよさと」を会場にして14日に開催しました。

 参加者からは、水道事業の現況や諸事業についての質問が出されました。



議会報告・一般質問から


 引き続き一般質問を掲載します。今回は昨年の12月議会で金子議員が予算の方針の変更や事業内容の変更について一般質問をしていますので、現在進めている事業とも関連する課題もあるので掲載をします。

予算方針・事業内容の変更の考え
質問・金子議員

 市民第一の市政実現に向け、市長は、さきの前任者が決めた予算方針の一部を変更すると報道されています。10月19日に発表した来年度の予算方針の変更を示唆していますが、五十嵐市長の市民第一の市政の具体的な方向をお示しいただきたいと思います。


温かさや優しさを実感できるまちを
答弁・五十嵐市長

 私の掲げる市民第一の市政についてお答えをいたします。

 所信表明等でも申し上げておりますが、私が目指す市政の根底にあるものは、行政サービスが毛細血管のように地域の隅々まで行き渡り、市民の皆様が温かさや優しさを実感できる、そういうまちづくりを進めることです。私は、つくば市を、決して誰も切り捨てられることがなく、住んでいることに安心感と誇りを持てる、そういう包摂的なまちにしていきたいと考えており ます。

 それらは、つくば市に山積する困難な課題に対して、六つの柱、徹底した行政改革、安心の子育て、頼れる福祉、便利なインフラ、活気ある地域、誇れるまち、この六つの柱と25分野82項目の公約の実現に向けて努力をしてまいります。

 平成29年度予算につきましては、これらの柱と政策を盛り込んだものにしたいと考えていることから、編成方針の一部を今の六つの柱に基づいて変更をしました。今後は、それらの施策、政策について期限と財源を示すロードマップと、その進捗状況を市民の皆様に随時公開をしてまいります。そして市民の皆様のさまざまな声を聞きながら、そこでも対話をしながら市民第一の市政運営をしていきたいと考えております。


地域の声を聞くことを
質問・金子議員

 それから、先ほど予算の関係がありましたが、私は大きな予算で物事を進めていくということも大変重要な部分もありますけれども、一番求めている人たちがもっともっと小さなことで、だけれども、その人にとっては大きな問題になるというようなことがいっぱいあると思うんです。だから、そういうことにどれだけ敏感な形で対応していくかということが、予算の中に見え隠れするということがあれば、地域住民としては、希望のある生活というか生き方をしていけるんじゃないかというふうに思うんですよ。

 そういう点で、市長にお尋ねしたいと思いますけれども、そういう今度、地域の担当みたいな形を決めていくという形もありますから、そういうところと連携していくのかどうかわかりませんけれども、そういうような、まず、今緊急に困るとかというようなことを、どれだけ制度がなくても対応していくのかとか1点お尋ねしたいと思います。


聞く仕組みをつくる
答弁・五十嵐市長

 私の政治家としての問題意識は、まさにそこに一つありました。先ほど包摂という言葉を使いましたけれども、誰もが包まれている状況と、誰もがその社会から排除されていない状況こそが、温かさが行き届いている、優しさがあふれている、そんなまちの形だろうと思っております。その意味で、やはりどれだけ、例えば派手に、どこかがもうかっていたり、きらきらしていたとしても、その一方で泣いている人や悲しんでいる人、本当に困っている人が置き去りにされている状況というのは、決して私が目指すところではなく、そういった人たちにどれだけ行政も寄り添い、そして、その地域にいる人も寄り添いながら関係性を持って暮らしているかということが目指すところでありますので、地域担当部局の組織形成については、今検討をさまざましているところではありますけれども、地域の声をきちんと聞く仕組みをつくっていって、なかなかもちろん、そこに相談にすら来られない人たちがいるということも留保しながら、どうやって声にならない声を拾っていけるかと、それはもう地域で既に、例えば民生委員やさまざまな方たちが活動していますし、ボランティア団体等もありますが、そういった人たちとのやはり密な連携などもでき、そして、そういった地域の声を届けることができる皆さんの一つの受け皿になるような組織にもしていければいいと思っております。

 地域担当部局の形は、本当にこれからなんですけれども、まず、平成29年度の4月からスタートをしてみて、その中で運用しながら、どういう形が、まさに議員ご指摘のように本当に困っている人たちの声を拾うことが、拾うというとそれ自体も多少高慢な響きがありますけれども、やはりそこに寄り添って、その声を聞いていきながら、その課題解決につなげていくことができるかということを考えて、そして、そのことをすることで職員も成長ができるような、そういう組織にしていきたいと考えております。


質問・金子議員

 早いようですけれど、それらを踏まえて、ずっと見守っていきたいなと思っていますので、これで終わります。




(c) Kaneko Kazuo 2009