つくば市議会議員 金子かずお
週刊・新社会つくば 金子さん町を歩く 議会報告

週刊・新社会つくば
2018年3月20日 第1,067号 発行:新社会党つくば支部

高齢者支援ハウス

会派の研修報告・八幡平市


 つくば市議会会派の新社会党・金子かずお議員は、昨年の10月10から13日の三日間、岩手県奥州市、八幡平市、青森県むつ市を視察研修し、各担当者からの説明と質疑応答と、関連施設と議場を見学。八幡平市では高齢者生活支援ハウスについて視察研修しました。

 今回報告する八幡平市は、西根町・松尾村・安代町が2005年に合併して生まれた市で、秋田県や青森県を含めた北東北3県の中心に位置し、面積は862㎢、人口は約3万人。65歳以上の高齢者の比率は37.82%、高齢者の中で要介護認定者の比率20.08%。

 高齢者に対して、居住機能及び老人デイサービス機能を総合的に提供するために、2000年には旧安代町において設置された。きっかけは積雪期の一人暮らしや認知症の高齢者の安全を確保することあったという。


居住事業

 居住事業として、部屋数10室を設け、定員10人。利用は市内に住所を有する原則として常時介護を必要としない60歳以上かつ下記のいずれかに該当する者であって、高齢等のため独立して生活することに不安のある者に限る。対象者を下記に記します。

  • ひとり暮らしの者
  • 夫婦のみの世帯に属する者
  • 家族による援助を受けることが困難な 者など居住提供と各種相談及び助言、地域住民との交流などを行っている。

 利用期間は6カ月以内で、継続も可能で5年近く入所している人もいる。

 利用料金は、0円から5万円まであるが、ほとんどの人が0円。

 施設はきれいに整備されており、個室でベットや調度品を置ける十分な広さがある。自炊が原則だそうだが、スーパーなどで総菜を買って食べている人もいるとのこと。

 生活支援ハウスの居住事業は拡大しようとはしておらず、あくまでも積雪期の一人暮らしや認知症の高齢者の安全を確保するための臨時のサービスと位置付けている。


デイサービス事業

 八幡平市に住所を有するおおむね65歳以上の要援護老人等であり、身体が虚弱又は寝たきり等のため日常生活を営むことに支障のある人が対象。生活指導、日常動作訓練、健康チェック、送迎、入浴サービス、給食サービスな どを行っている。

 1日あたり30人が利用可能で、介護保険法に基づく利用料の負担があります。


社会福祉法人安代会

 同施設は社会福祉法人安代会が指定管理者として管理を委託されている。指定管理料は毎年800万円程度。

高齢者支援ハウス
《高齢者総合福祉施設・ふれあいセンター安代》

つくば市で
チャレンジアートが開催される


 今年で17回目を迎えた「チャレンジアートフェスティバルinつくば」が3日から11日までの日程で開催されました。

 今回で17回を迎える「チャレンジアートフェスティバルinつくば」は、《夢中になるすばらしい》というスローガンを掲げて、参加者が、絵画や造形物の製作、ダンスや太鼓、劇の発表など様々な表現の仕方で個性を芸術活動等に注ぎ込み、仲間たちと共に成し遂げ、市民に熱い思いを発信するイベントであります。

  今回も舞台演出と展示企画に分かれた演出になっています。3日の舞台表現では、19の団体が参加をし、ダンスや劇、ピアノ演奏、影絵劇、リトミック、バランスボール、パントマイム、太鼓、音楽表現、バンド演奏など日頃の練習の成果が発表されていた。

 また6日から始まっている県立つくば美術館を会場にした施設利用者や個人からの作品が掲示されました。こちらも日頃の練習の成果が展示発表されていました。



電力自給率100超・八幡平市


 八幡平市はまた、電力自給率100%超の自治体としても有名です。日本初(世界でも4番目)の商業用地熱発電所である松川地熱発電所は、1952年頃に松川の温泉開発のために調査を行ったところ、蒸気が噴出したことに始まります。

 この現象に着目した東化工(その後、日本重化学工業)は、56年から地熱蒸気の調査に着手し、約10年間の調査・建設期間を経て、66年10月に出力9,500kWの日本最初の商業用地熱発電所として運転を開始しました。

 さらに井戸等を追加し、現在では認可出力は23,500kWとなっています。

 現在では、市内に電力を供給するとともに、余剰電力を販売し、高さ46mの巨大な冷却塔からたち昇る蒸気は迫力満点。地熱館はPR施設となっており、映像・パネルにより、地熱発電のしくみがわかる観光施設としても人気を博しています。


1,978名が中学校を卒業


 13日は市内の中学校の卒業式でした。韓国で行われた冬季五輪大会でもロシアの15歳の選手が大活躍していましたが、同年代の卒業生に、自分で考え行動する主体性を存分に発揮して、新しい時代を切り開く土台づくりに奮闘していただきたい。と言葉を送りたい。




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