つくば市議会議員 金子かずお
週刊・新社会つくば 金子さん町を歩く 議会報告

週刊・新社会つくば
2018年5月1日 第1,073号 発行:新社会党つくば支部


(脱原発で開催された集会から)

第89回メーデーが各地で開催


 安倍内閣は4月6日、「働き方」関連法案を閣議決定し、国会に提出しました。

 法案の根拠となる労働時間データーが不適切だった問題などで裁量労働制の対象拡大の削除に追い込まれ、月100時間未満を容認する時間外労働規制の法制化や規制緩和などを今国会で強行採択をもくろんでいます。今日1日は働く者の祭典メーデーが各地で開催されます。


つくば中央メーデーに参加


 5月1日は働く労働者の祭典であり、つくば市では、筑波研究学園都市研究機関労働組合協議会を中心にアルス脇の中央公園で今年も多くの皆さんの参加で盛大に開催されました。

 例年のように金子かずお市議会議員も参加をして連帯の挨拶とデモ行進に参加しました。


議会報告・一般質問から


 つくば市の庁舎は平成22年に開庁してから8年目を迎えようとしています。近年は特区や市の独自事業が盛んになり、これまでの庁舎では業務の効率に支障が出てきそうでありました。

 このような状況に鑑み、金子議員は、市の管理する施設の利用を含めた質問を行いましたので4回のシリーズで紹介をします。

手ぜまになった市庁舎の対策はその②

質問・金子かずお議員

 答弁では、当初のスタートでは、848人ということで想定したということでスタートしたということであります。この施設は水道部も含めてということであります。今1,200人以上ということになると、400人ぐらい大変な思いをして、ぎゅうぎゅうに詰まっているわけですよね。私だけじゃないと思いますけれども、どのフロアに行っても、非常に狭く感じる。職員の皆さんが大変窮屈な思いで業務に励んでいるというふうに感じています。そういう点では、これはかなり政策的な形になるかというふうに思いますが、それらを含めて、働きやすい職場環境を通り越している過密な状況と思えるのですけれども、どのような認識を持たれているか、お尋ねしたいと思います。


-執務スペースが手狭に-

答弁・総務部長

 私のほうから、まず、現状についてご説明申し上げたいと思います。

 この職員の職場環境につきましては、執務スペースが手狭になったため、一つの部署が同じフロア内に入り切れず複数の階に分散したり、同じフロア内であっても、一つの課がまとまって配置できないというような状況も生じております。そのため、意思の疎通が図りづらくなり、事務の効率の低下が懸念されております。

 さらに、所属長の目の前に所属する職員がいない部署もあり、適正な指導、助言、ひいては人事評価等に影響を及ぼす懸念もございます。また、ミーティングスペースが少なく、打ち合わせする場所を探すのに苦慮し、文書の保管庫が身近にないことや書類等の保管場所が少なく、書籍や事務用備品はキャビネットやカウンターの上においてある状況でございます。そのため、事務の効率化や情報管理、危機管理においても好ましくない状況にございます。あわせて、産業医から安全面や衛生面での指摘も受けているところでございます。


-出先の施設の活用は-

質問・金子かずお議員

 今お話では、私の思っていることと同じぐらいに、環境面でも職務上でも大変つらい思いだということが伝わってきました。私もそう思います。

 今、スタート時点から場所がなくなれば、空間を利用していくしかないわけですから、あいている部屋、あいてなくても部屋を潰していくと。あるいは、ちょっとしたスペースで、ゆったりできた場所などに事務机を持っていって、新しいセクションをつくっていくというような形にならざるを得ないということが現状だというふうに思うのですよね。これは、このような環境を長く続けるということは喜ばしいことではないと、私は思うのですよね。

 そういう点で、例えばつくば市が今持っている、この庁舎以外のところで、何か活用できるのかというようなことに目が届くわけですけれども、例えば今まで消防署として使っていたところなどがありますね。

 実際に使えるかどうかは別として。それとか、水道施設ならば、葛城の配水場なども、少しは部署によっては使えるのではないかとか。それから、今筑波大学に貸しておりますけれども、もとの水道企業団の事務所であります春日庁舎、これらの利用もあるかなというふうに思います。それらについて、どのような考え方を持つのか、お尋ねしたいと思います。


-施設の活用は喫緊の課題だと思う-

答弁・五十嵐市長

 今、議員ご指摘いただきましたような施設というのは活用せざるを得ないというのが正しい表現なのかなと思っております。部長答弁でもありましたけれども、848人が1,200人ということは1.5倍弱なわけですね。

 そのような中で、この本庁舎6階建てですから、本来であれば9階建てぐらいのスペースが必要だったところに今無理やり押し込んでいるという状況で、本当に業務にも実際差し支えがありますし、どうしても場所が確保できなくて、太陽が物すごく当たるような場所で職務に従事している職員もいて、職員からも、今の時期はあったかくていいようですけれども、本当に夏場なんかどうにもならないというような声も上がりまして、喫緊の課題だと思っておりますので、どの場所をどうするかというのは、これから考えなくてはいけませんが、短期的には、それらの既存施設に一時的にでも避難をせざるを得ない状況だというふうに認識をしております。

(次号に続く)




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