つくば市議会議員 金子かずお
週刊・新社会つくば 金子さん町を歩く 議会報告

週刊・新社会つくば
2018年7月17日 第1,083号 発行:新社会党つくば支部

議会報告・一般質問から


副市長就任1年目を迎えて

つくば市政への取り組みについて

質問・金子かずお議員

 毛塚副市長就任1年に当たり質問したいと思います。

 近年、地方行政に携わりたいという若者がふえてきていると報道されています。
2017年1月には、元外務省職員の東修平さんが、当時28歳で全国最年少の市長として、大阪四條畷市の市長に就任しました。そうした中、2017年4月、つくば市としては、歴代最年少の26歳のつくば市副市長が誕生しましたのが毛塚幹人さんであります。

 東京大学法学部を卒業後、財務省に入省し、2017年3月に退官し、つくば市の副市長に就任して間もなく1年を迎えようとしております。副市長として地方自治体である市政についてどのように取り組んでいくのか、改めてお尋ねをしたいと思います。


地域の実情の把握に努め施策を進める

答弁・毛塚副市長

 市政についてどのように取り組んでいくかとの御質問にお答えします。

 副市長に御承認いただいた昨年4月の臨時議会では、五十嵐市長が考える「世界のあしたが見えるまち」の実現を加速させることが、私の副市長としての使命と述べさせていただきました。副市長着任以来、市長のビジョンを実現するため、飯野副市長とともに市長のサポートに注力しております。

 この間、公約を着実に実現するためのロードマップ作成に始まり、産業振興センターのリニューアル構想、Society5.0社会実装トライアル支援事業、鳥獣被害防止計画の策定、地区相談センター業務の検討など新規事業を推進してまいりました。地方自治体であるつくば市に着任し、改めて地域に足を運び、課題の本質を見きわめた上で施策を講じることの重要性を感じています。

 平成30年度におきましても、地域における実情の把握に努めつつ、市長が先ほど述べました六つの政策の柱を軸に施策を進めてまいります。議員各位におかれましては、今後とも御指導のほどよろしくお願いします。


質問・金子かずお議員

 では、何点かにわたって再質問していきたいと思っております。まず、副市長就任1年目に当たりという形でありますが、社会福祉協議会の会長も兼務ということでありますので、行政だけではなく幅広い見方ができるような状況であるかと思っています。

 私は、社会福祉協議会の政策の中でも、さまざまな制度を行政から引き受けたり、あるいは直接主宰しているものかなという形の中で、特に夏休みの障害児を預かる政策をやっておるわけですけれども、あれらは非常に好評なものであります。そういう点で、独自な形でいろいろなことができると思っております。そういう点では、ぜひ今の立場と社会福祉協議会の立場を活用した中で、きちっとした支援の輪を広げていく体制をぜひこの期間につくっていただきたいと思っておりますけれども、今後どのように取り組むか、お尋ねしたいと思います。


答弁・毛塚副市長

 福祉施策につきましては、先ほど市長が述べましたとおり、安心の子育て、頼れる福祉の二つの柱を軸として事業を進めてまいります。その際、社協の会長を兼務しておりますことから、社協は、かなり市からも事業を受託しておりますので、市と社協の円滑な連携により事業を推進してまいりたいと思います。

 重要課題である子供の貧困対策については、市役所において、「(仮称)こども未来室」を新設し、貧困の連鎖を断ち切る仕組みを分野横断的に構築するとともに、引き続き社協において学習支援事業を進めてまいります。

 また、高齢福祉につきましては、今年度、社協において茎崎圏域での地域包括支援センター業務を受託したところですが、受託業務における経験の蓄積を生かしまして、市において、今後の地域包括支援システムのあり方を検討してまいりたいと考えております。

 2月19日に公表した、持続可能都市ビジョンにおいて、誰一人とり残さない包摂の精神が掲げられておりますが、保健福祉担当の副市長、また社協の会長として、全ての市民が自分らしく生きられるよう福祉施策の推進に努めてまいります。


質問・金子かずお議員

よろしくお願いしたいと思います。


朝鮮学校補助金の再開を県に要望する

 茨城県は1981年度から、私学助成金に代わる形で水戸市内にある茨城朝鮮初中高級学校に補助金を支払ってきた。

 しかし、国際関係の緊張や文部科学省の通知を理由にして、2016年度から支払いを停止しおり、県の今年度予算にも計上はされなかった。

 この程、五つの市民団体が共同して、大井川和彦知事宛てに補助金再開を求める要望書を提出した。五団体は補助金継続を認める署名を提出してきている。




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