つくば市議会議員 金子かずお
週刊・新社会つくば 金子さん町を歩く 議会報告

週刊・新社会つくば
2019年2月19日 第1,110号 発行:新社会党つくば支部

つくば市議会は3月20日まで開催中


 つくば市議会2月18日に開会され2019年度の予算編成案が示された。

 示された予算編成の基本方針では、歳入面で、つくばエクスプレス沿線開発の進展と人口増加に伴い、個人市民税や固定資産税の増加が続いており、税収は、前年度を上回ると見込んでいます。一方、普通交付税は、引き続き不交付団体になることが予想され、国や県の補助金の確保も困難な状況と言えます。

 歳出面では、これまで取り組んできた保育環境の充実や放課後児童対策、医療や地域包括支援等の福祉事業、防災・防犯体制の強化等に加え、児童急増に対応する教育施設の整備や商業施設撤退に伴う中心市街地の活性化対策の課題に着実に取り組むとしています。しかし、市財政を取り巻く環境は、決して楽観視できるものではないとして、新年度の予算編成に当たった。

 五十嵐市長は、つくば市未来構想の実現に向け、つくば市戦略プランにおける13の基本政策、まち・ひと・しごと総合戦略に掲げた4つの基本目標及びつくば市SDGs未来都市に掲げた取組を着実に推進するものとする。

一般会計は880億4000万円を提示

 また、市民第一の市政による「世界のあしたが見えるまち」の実現を目指し、「市長公約の事業のロードマップ」に基づいて「徹 底した行政改革」「安心の子育て」「頼れる福祉」「便利なインフラ」「活気ある地域」「誇れる街」の6つの柱を重点的かつ優先的に取り組むとして、一般会計880億4000万円を提示した。


つくば市役所・・つくば市議会は6階です
つくば市役所・・つくば市議会は6階です

金子かずお議員の一般質問内容


 3月議会の金子かずお議員の一般質問は以下の内容のとおりです。

◎市長公約事業のロードマップについて

質問趣旨

  1. 徹底した行政改革についての考え方
  2. 安心の子育てについての考え方
  3. 頼れる福祉についての考え方
  4. 便利なインフラについての考え方
  5. 活気ある地域についての考え方
  6. 誇れるまちについての考え方

◎人口動態について

質問趣旨  県内の人口が減少してきていますが、つくば市・守谷市・つくばみらい市・阿見町など県南部では人口の増加が見受けられる。住民基本台帳人口・常住人口が増えている市の人口動態について伺いたい。

  1. 6地区別について
  2. 学区別ついて
  3. 学齢期の多い地域について


実った稲とコンバイン

◎農業政策について

質問趣旨 減反政策の廃止で一年が過ぎました。水田農業構造改革対策転作事業補助金の活用で生産者の減収は無いと平成30年6月定例議会の一般質問において答弁がありましたが、今年度の動向について伺いたい。

◎6次化産業について

質問趣旨 6次産業という名称は、農業本来の第一次産業だけでなく、他の第二次産業・第三次産業を取り込むことから、第一次産業の「1」と第二次産業の「2」、第三次産業の「3」を足し算すると「6」になることをもじった造語であります。現在は、第一次産業である農業が衰退しては成り立たないこと、各産業の単なる寄せ集めではなく、有機的・総合的結合を図るとして提唱されています。付加価値として、農業のブランド化、消費者への直接販売、レストランの経営などが挙げられますが、つくば市の現状について伺いたい。

6次産業(ろくじさんぎょう)とは、農業や水産業などの第一次産業が食品加工・流通販売にも業務展開している経営形態を表す、農業経済学者の今村奈良臣が提唱した造語。 また、このような経営の多角化を6次産業化と呼ぶ。


元戦場カメラマン(報道写真家)
    石川文洋さん写真展が終わる


 1938年沖縄県生まれの石川文洋さんは、1964年から毎日映画社を経て1965年から戦場カメラマンとして南ベトナムの首都サイゴン(当時の首都名)に滞在し、フリーでベトナム共和国軍、アメリカ軍に従軍し、戦場取材をおこなった。

 1969年から朝日新聞社出版局写真部勤務。1984年から再度フリーに。石川さんはベトナム戦争の従軍取材による多数の報道写真で知られるが、

 撮影対象のジャンルは広範囲に渡り、各国の紛争地帯での撮影のほか、人びとの日常生活、肖像写真、舞台芸能(琉球舞踊)の写真なども撮影している。

 ベトナムのホーチミン市戦争証跡博物館には、ベトナム戦争を中心とする約250点の写真を寄贈したことを契機として、1998年9月より2階に写真常設展示コーナーが設けられている。

 戦争が終わった後も、石川さんはベトナムへの旅を続けました。65歳のときに日本を徒歩で縦断。長い旅路の中で、石川さんは生きることの意味を問い続けてきました。80歳を迎え、写真展の開催された土浦市で徒歩縦断途中にも残された人生の時間に向き合う中で、意見交換を行った。

 今回で石川文洋さんの写真展は県内で3回目を数えます。

 写真展は土浦市民オープンギャラリーで開催され開催期間は一週間程度でしたが隣室で開催された「ロバート・キャパ展」と開催時期が重なり石川さんのベトナム戦争関係の貴重な報道写真を同時に見ることができました。





(c) Kaneko Kazuo 2009