つくば市議会議員 金子かずお
週刊・新社会つくば 金子さん町を歩く 議会報告

週刊・新社会つくば
2019年4月2日 第1,116号 発行:新社会党つくば支部

つくば市議会で選択的夫婦別姓制度の
    導入を求める意見書が提出される



夫婦別姓の表札イメージ

 夫婦別姓あるいは夫婦別氏(ふうふべっし)とは、夫婦が結婚後もそれぞれの姓を名乗る婚姻および家族形態あるいはそのような制度のことである。

 これに対し、婚姻時に両者の名字(氏)を統一する婚姻および家族形態、またはその制度のことを「夫婦同姓」あるいは「夫婦同氏」(ふうふどうし)という。夫婦別姓と夫婦同姓を選択できる制度を、「選択的夫婦別姓」、あるいは「選択的夫婦別氏」と呼ぶ。日本では現在、民法750条により夫婦同氏と定められ、夫婦別氏は国際結婚の場合[注 2]を除き認められていないため、別氏のまま婚姻することを選択できる選択的夫婦別姓制度の導入の是非が議論されている。つくば市議会では、3月議会で意見書が提出され審議が行われ意見書は採択された。

選択的夫婦別姓制度の導入を求める意見書

 2018年2月に内閣府が公表した世論調査では、夫婦同姓も夫婦別姓も選べる選択的夫婦別姓制度の導入に賛成・容認と答えた国民は66.9%となり、反対の29.3%を大きく上回ったことが明らかになった。
特に多くの人が初婚を迎える30〜39歳における賛成・容認の割合は84.4%に上る。

 また、同年3月20日の衆議院法務委員会において、夫婦同姓を義務付けている国は、世界で日本だけであることを法務省が答弁した。
1996年2月26日に法制審議会が民法改正を答申してから22年が経過したが、いまだ選択的夫婦別姓制度を導入する法改正の見通しは立っていない。

 最高裁判所は2015年12月16日に、夫婦同姓規定を合憲とする一方、「選択肢が設けられていないことの不合理」については、裁判では見出すことは困難とされ、「国民的議論」や「民主主義的なプロセス」により検討されるべきであると、民法の見直しを国会に委ねた。
しかしながら、今日に至るまで議論が進まない状況にある。家族の多様化が進む中、旧姓を通称使用する人や、事実婚を選択するカップルも少なくない。
改姓によってこれまで築き上げたキャリアに分断が生じる例や、結婚を諦めるなど不都合を被る人が一定数いることも事実である。選択的夫婦別姓については、最高裁判決の趣旨を踏まえ、適切な法的選択肢を用意することは、国会及び政府の責務であると考える。

 よって、つくば市議会は国会及び政府に対し、民法を改正し、選択的夫婦別姓制度を法制化することを求める。

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 平成31年3月20日

つくば市議会  

(提出先)内閣総理大臣,衆議院議長,参議院議長,法務大臣


議会報告・一般質問から


つくば市の平和事業について


(市内の公共施設等を利用した「平和パネル資料展」)

平和事業への取り組みは B

質問・金子議員
 つくば市で行っている平和事業についてお尋ねしたいと思います。

 週間を決めて行うというのも大変重要だと思いますけれども、この通年事業でやるというのはなかなか大変だとは思いますが、非常に意義のあることではないかなと思いますので、ぜひ参考にしていただいて、裾野を広げていただければと思っています。
これは要望としてお願いしておきます。

 次に、青少年ピースフォーラムの派遣事業について、今後、どのような方向で広げていくのかお尋ねしたいと思います。

答弁・市民部長
 青少年ピースフォーラム事業については、参加した生徒の学びの成果について、先ほど御答弁しましたが、参加しなかった生徒に対しても広く周知できる機会をふやしていくことが重要と考えており、事業の拡充についても検討を行っていきます。

質問・金子議員
 今までは子供に対する啓蒙活動という形で進められてきておりますけれども、地球上には子供のほかにも大人もいるわけでありますから、大人に対する平和事業の啓蒙というのも大変重要だと思っております。

 改めて取り上げることではないのかもしれませんけれども、そういうような形で企画が過去に実施されたり、これから計画されているとかというものがあったらお知らせいただきたいと思います。

答弁・市民部長
 これまで市としては平和事業として平和体験教室や青少年ピースフォーラム派遣事業など、青少年を対象とした事業を推進する一方で、阿見町予科練平和祈念館から借用品を展示した平和資料展や、平和啓発映画会として「サクラ花 桜花最期の特攻」の上映会等も実施してきました。

 今後もこのような子供から大人まで、市民が参加できるような事業について、さらに検討を進め、平和のとうとさを伝えていきたいと思います。

質問・金子議員
 では、今後の取り組みもよろしくお願いして終わりにしたいと思います。





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