つくば市議会議員 金子かずお
週刊・新社会つくば 金子さん町を歩く 議会報告

週刊・新社会つくば
2019年6月4日 第1,123号 発行:新社会党つくば支部

議会報告・一般質問から


 医療的ケアの必要な障害児への支援をこれまでも多くの議員からさまざまな障害における早期発見、早期療育についてなど、議会で取り上げられてきております。近年の医学の進歩に伴い、子供や家族を支える法律が少しずつでありますが改善されてきております。
しかし、これらの対策に対応が届かないことも現実であります。医療的ケアの充実を訴える方が多く、勉強会なども取り組まれていると聞いております。
また、特別支援学校などにおける要望についても、保護者の方々からさまざまな要望が出されております。私が知る限り、慢性的な教室不足、給食の自校方式、つくば市内に新たな特別支援学校の設置など、切実な声だと思っております。これら医療的ケアと特別支援学校の状況に対して、双方について、市の考え方についてお尋ねをしたいと思います。

医療的ケアについて@

質問・金子かずお議員

 平成28年6月3日に交付された児童福祉法や障害者権利条約、障害者差別解消法、合理的配慮などの助成等々の制度が改正され、成果として今日活用されております。
あわせて、厚生労働省や文部科学省なども医療的ケアにおける支援も行ってきているという状況が出てきております。対応に少しずつ成果が出てきておりますが、これらのことについて、市の状況について、取り組んでいる状況をお知らせいただければと思います。

答弁・保健福祉部長

 御質問のうち、幾つもの制度改正ございますけれども、一番最初にありました、平成28年の児童福祉法の一部改正によりまして、医療的ケアの必要な障害児が支援を受けられるよう、自治体において、保健、医療、福祉、教育等の連携推進に努めるものとされてございます。

 つくば市におきましても、市民からの医療的ケアの必要な障害児への支援の充実を求める声を受けまして、当事者家族、支援施設関係者、障害者団体、県障害福祉課を交えた意見交換の機会を設け、課題共有を図っております。


質問・金子かずお議員

 障害を持っている人たちというのは、社会的な中では少数の人数だと思うのですよね。ですから、効率の問題とか、さまざまな課題の中で大変苦労されていることは御承知だと思います。そういう点では、行政の頼りというものが大きくかかわってくると思いますので、積極的な取り組みをお願いしたいなと思っています。

 続きまして、県内に医療的な対応について、医療的ケアを必要とする子供たちの親の会の資料などによりますと、施設的に非常に困難とか、あるいは近場にないとか、そのようなことを聞くわけですけれども、実際にはどんな状況になっているのかお知らせいただきたいと思います。


答弁・保健福祉部長

 医療的ケアが必要な障害児・者に対する対応としまして、レスパイトケアとして介護者の一時的な休息機会を提供している施設、こういうものが県内9カ所ございまして、さらに申し上げれば、そういうものを行っている医療型短期入所施設を実施している9カ所のうちの5カ所が病院等でございまして、高萩市、水戸市、東海村、古河市にございます。あと4カ所は介護老人保健施設でございまして、鹿嶋市、利根町、龍ケ崎市、牛久市の計4カ所にございます。


質問・金子かずお議員

 お話聞きますと、このつくばを中心とした地域には施設がないようです。そういう形での取り組みというのは大変重要なのだと思います。これらについては、いろいろな経過があって、今のところ9カ所で実施されているわけでしょうけれども、知らないので聞きますが、例えばこのつくば市内、あるいは土浦圏内まで含めて、そういう施設がこういうことをやっていくことというのは可能になっていくことについて、どういう状況をつくり上げていくと可能になるのか、わかる範囲で教えていただければと思うのですけれども。


答弁・保健福祉部長

 このような医療型短期入所施設につきましては、県内9カ所ございますけれども、近隣にはないということでございます。

 そういう状況で、市内にはないことでございますので、市内の医療機関に対しまして事業実施に向け要請を行っているところでございます。それぞれの医療機関において状況は違ってございますので、課題も含め、医療的ケアでどういったところまでやれるのか、緊急時にどうしたらいいのか、そういったものが課題といいますか、やっていく上での一つ乗り越えなきゃいけない問題と伺っておりますけれども、つくば市としても積極的にその辺、そういう医療機関の御懸念を払拭できるような形で活動していきたいと考えてございます。

(次号に続く)





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