つくば市議会議員 金子かずお
週刊・新社会つくば 金子さん町を歩く 議会報告

週刊・新社会つくば
2019年8月20日 第1,133号 発行:新社会党つくば支部

74年目の8・15


 8月15日は日本の敗戦記念日であり、朝鮮の独立記念日でもあります。

 昨年は、韓国の文在寅大統領と共和国の金正恩大統領が4月27日に軍事境界線の板門店で首脳会議を行った。「朝鮮半島でこれ以上戦争がなく、新たな平和の時代が開かれたことを7000万人のわが民族と全世界に厳粛に宣言」する「板門店宣言」を両国は発表した。

 このことは、2月に開催された平昌五輪に共和国の選手団を送る表明がなされたことを契機に南北融和の取り組みが進み、これまでに南北首脳合意、南北首脳会談なのが積み重ねの開催が下地にある。

 特に、「休戦状態を終息させ、確固とした平和体制を樹立」のために、これまでの「休戦協定を平和協定」に転換するとしている。   

 「板門店宣言」は、東アジアの不幸な歴史を大転換させる道を大きく切り開きました。南北の努力と朝鮮民衆の悲願に答えるために「過去の失敗」は「圧力の不足」のためなどの空論を払拭し、74年目の敗戦記念日・8月15日を迎えた。

 安倍政権は「徴用工」問題でも会話を閉ざし、韓国敵視を煽ることではなく、日本は「8・15」を契機に不戦と核廃絶を実現させる決意を共有することが重要である。

 

つくば市議会・議員勉強会の開催


 つくば市議会では、中心市街地まちづくり調査特別委員会を設置して、クレオ跡地の課題や今後の中心市街地の取り組みなどについて特別委員会での審議、さらには議員全員による勉強会を頻繁に開催してきています。

 30日は、前回に引き続き筑波大学システム情報系准教授の藤井さやか先生をお招きした議員勉強会を開催します。内容は、中心市街地のまちづくりについて@日本エスコンのクレオ再生計画の現状について、A今後のつくば中心市街地まちづくりについてです。


家庭内暴力、止める方法あり


斎藤環・筑波大教授に聞く

斎藤環・筑波大教授
朝日新聞デジタル6/20
(聞き手・中村靖三郎)
 家庭内暴力に対する参考になる上記の記事が掲載されていましたので、6回に分けて転載します。今回は第一回目です。

 ひきこもりに、家庭内の暴力が伴ったら、どうすればいいのか。日々暴力におびえ、眠ることすらできず、追い詰められた家族が、結果的に殺傷事件を起こす悲劇も繰り返されています。
しかし、20年以上にわたりひきこもり問題に向き合ってきた精神科医の斎藤環・筑波大教授は、「適切に対応すれば、ほとんどの家庭内暴力は解決が可能だ」と言います。具体的な対応方法を聞きました。



否定的な言動への反発としての「暴力」
--ひきこもりのうち、家庭内暴力はどのぐらいあるのでしょうか。

 私の統計では、10%弱のケースに慢性的な暴力が伴い、50%程度に一過性の暴力が伴う。暴力と引きこもりは、親和性が高いと言わざるを得ない状況があります。ただ、それは外向きの攻撃性ではなく、内向きの攻撃性です。家で暴れているからといって通り魔になることはありません。

 ひきこもりに家庭内暴力は少なくないが、犯罪率は低い。ここでの犯罪は、起訴されて成立した犯罪を指します。ただ、DVが起きやすい環境になりやすいのは事実です。それはよく知って頂く必要があります。


--家庭内暴力に結びつく背景に何があるのでしょうか。

 一般的には、家族が本人を責めることです。
本人の人格を否定したり、怠け者扱いをしたり、「早く仕事をしろ」などと追い詰められると、それに対する反発として暴力が起こる、という構図があります。皮肉や嫌みを慢性的に言われたり、否定的な言動で苦しめれたりしている当事者は多いです。
私が今までしてきた仕事の半分ぐらいは、家族に、本人に対する批判や否定をやめてもらうことでした。


--やめるだけで、変わりますか?

 かなりの割合で、親からの暴言や批判に反応して起こる暴力があり、これはやめれば暴力が終わります。
やめて、本人の話をちゃんと聞く、と切り替えれば終わる暴力がいっぱいある。まずは親御さんが自分の胸に手を当てて、本人を追い詰めていないか、振り返って頂きたい。

 本人は、親が自分をコントロールしようとしていることに非常に敏感で、怒りを感じます。枕元にアルバイト雑誌等を置いておき、「これを見て奮起しなさい」といったやり方はほとんど嫌がらせです。見てほしいものがあったら直接渡して「読んでくれるとうれしい」と言うぐらいの感じでやってほしい。

 一方、刺激しなくても起こる暴力があります。「慢性型の暴力」です。家族は特に何もしていないけれど、本人がささいなことに言いがかりや難癖をつけて、暴れ出す。例えば「ご飯がまずい」とか「タオルを交換していなかった」とか。これは比較的やっかいです。家族は何をどうしたらいいか、わからないからです。

 長らく密室的な親子関係が続いていると、本人が自分のこれまでの人生に対してすごく否定的な思いを抱いている。「自分の人生は価値がない」「自分は生きている意味がない」「惨めだ」。その思いを、自分1人では引き受けられない。「こうなったのは自分のせいだけじゃない」「親の育て方がまずかったんだ」。様々な思いが渦巻いていて、他責的になりやすい。他責的になってしまうと、親にぶつけずにいられなくなってしまうことがあります。これが慢性的な暴力の根源にあります。

(つづく)


認知症の声かけで市からのご案内

 認知症声かけ模擬訓練IN桜南第1回地域説明会の開催案内が社協の地域福祉活動推進委員の金子和雄に届きました。
認知症による徘徊行動を想定した高齢者役に声かけの訓練を行い、安心した生活ができる地域づくりを進める取り組み説明があります。

8月19日(月)午後6時30分〜8時
広岡交流センター




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