つくば市議会議員 金子かずお
週刊・新社会つくば 金子さん町を歩く 議会報告

週刊・新社会つくば
2021年7月20日 第1,216号 発行:新社会党つくば支部

つくばセンタービル周辺のリニューアルについてA


1214号からの続きです。

質問・金子かずお議員

 大がかりな手入れをして変化を持つような形にしていくということでありますし、いろんな方法があるのかなと思いますけれども、私は1階の広場から市民活動センターを活用する人たちが利用している姿が見えて、それを見ることによって、そこに自分たちも参加ができるような形で組織化されていくとかということから考えたときには、アイアイモールから外の1階が見えるような形で、そして、それを人が行き交えるような、そういう造りにしたほうがいいのではないかなと思いましたので、お尋ねしたい。


答弁・都市計画部長 

 リニューアル案の検討に当たっては、既存建築物の制約や利用者の利便性を考慮し、ペデストリアンデッキからアクセスのしやすいビル西側に公共施設を配置しました。
1階広場に面している箇所は、フリースペースやコワーキングスペースなど、多くの人が利用する機能を配置し、全面開放ができる窓とすることで、広場とつながった空間を創出する予定です。


質問・金子かずお議員

 今、市民活動センターが狭いということがありますので、様々な方法が考えられるかなと思っていますけれども、外と中が一体化していくというのは、私かなり重要なことではないかなと思いますので、それをどのように生かしていくかということはお預けしますけれども、十分な対応をしていただきたいと思います。

 あまり表向いて聞けることではないのかもしれませんけれども、今、新型コロナウイルスが感染措置の取組で大変な状況になっているわけです。
政府も対策本部をつくったり、緊急事態宣言を行ったりして、そしていよいよワクチンの提供を見るまでの対策が来ているわけですけれども、そういう状況の中で、やっぱり事業経営されている方々が大変御苦労されてきている。
御苦労されてきている状況の中でも、倒産してしまう場合もあるということで、私はこの組織がどのような形で市民の中に溶け込んでいくのかというのは想像できませんけれども、やはり世の中いろいろなことがあるという形になったときに、経営が大変厳しい状況になるということもあろうかと思います。そのような時に、市のバックアップ体制について伺いたい。


答弁・都市計画部長

 地域運営会社は、従来の第三セクターとは異なり、まちづくりの専門的な知見を有している人や、経営を行ったことがある人を配置する予定であることなどから、継続的に事業を実施できると考えています。
もし経営が厳しくなった場合には、市を含めた出資者が一丸となり、経営計画を見直すなど、継続した事業実施ができるように対応していきます。


質問・金子かずお議員

 これからということでありますから、どのような状況になっていくのかというのは一つの方針が出てくるのだと思いますけれども、非常に、昔で言えば第三セクター方式みたいな形になるのかもしれませんけれども、それとはまたちょっと違いがあると思いますので、どれだけ皆さんが共有できるのかということにつながるかと思うので、それは見守っていきたいなと思います。

市長のリニューアルの基本は

質問・金子かずお議員

 終わりにしたいと思いますが、1点だけ市長にお尋ねしたいと思うのですけれども、今、ほかの人も含めまして、つくばセンタービル周辺のリニューアルについて質問をいたしました。
大きな考えの中で、あの周辺を見直しで手を入れてくるというのは、そうなかったことだと思うのですよね。
今回、皆さんの意見を取りながら、聞きながら進めていくということでありますけれども、先ほどもお示しをさせていただきましたけれども、こういう特殊な本とか、あるいは昔の筑波研究学園都市の住宅都市整備公団が出したこういうものを見ますと、昔の面影がそのまま思い出されるようなところもあります。

 そういう歴史的な背景を持つこのつくばの土地のことを含めて、住民の皆さんの理解を得ながら、どのような形で進めていくかということが議論されている中で、もし対応的なことがお聞かせいただけるのであれば伺いたい。


答弁・五十嵐市長

 議員御指摘のとおり、つくばセンタービル及びセンター広場は、プリツカー賞を受賞した磯崎氏の設計でありますし、私も含めて、子供の頃から長年親しんできた、市民に親しまれてきた建築物であることなど、つくばを代表する当然価値の非常に高い建築物と認識をしています。
そういった中で、磯崎氏のお話を伺って、2019年3月には、センター広場は庭として考えていると。歴史的には、建築物が壊れたとしても、庭は500年くらい残っていくものだという御意見をいただいております。

 一方で、市民などの利用者にとっては使いにくい箇所が顕在化をしていますので、市としては、その価値を十分に認識した上で、私も磯崎先生の論考等はほぼ全て読んでいますけれども、そういったものを認識した上で、市民の利便性を考慮しつつ、様々な意見をこれまで聞いてきたわけですが、そういったもの反映して、現在の建築意匠を継承しながら、よりよいスペースをつくっていきたいと考えております。


(おわり)




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