百里・初午祭が開かれる
「百里の闘い」一坪運動
今年も百里基地反対同盟が主催し、百里基地連絡協議会が共催する「初午祭り」が2月11日に前日の雪が積もった茨城県小美玉市の航空自衛隊百里基地の中にある一坪運動の民有地「百里平和公園」で多くの人々の参加で開かれた。
今年は、新型コロナ・オミクロン株の蔓延拡大阻止の影響で毎年東京から参加しているグループが欠席したものの、雪をも溶かす熱気の中「祭り」は開かれた。
この祭りは、1968年に始まり、会場の稲荷神社から滑走路を挟んだ小高い丘に一文字一メートルの「自衛隊は憲法違反」の大看板があります。
自衛隊基地を造るために農民から土地を取り上げることに抗し、憲法9条を高く揚げて闘ってきた、「基地がなければ戦争はできない」「戦争のために土地は売らない」と1955年から65年にもなる。
全国の多くの人々に支えられてきた百里の闘いによって、基地のど真ん中にあって戦闘機など誘導路を「くの字」に曲げさせている反対運動を抑圧する重要土地利用規制法が昨年の国会で強行され、昨年末には百里基地でオスプレイ機による日米共同訓練が反対の声を無視して行われたこと踏まえ、百里基地反対同盟の参加者は「闘い続けて65年。自分たちは間違っていない。今後も皆と共に頑張る」と述べています。

(大勢の参加で賑わいの一幕を・資料より)
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裁判は終わりましたが、百里基地撤去をめざす運動は今も続いています。地元百里の人達でつくる反対同盟を中心に、党派をこえてつくられている百里基地反対連絡協議会に茨城県内の民主団体が参加し、基地撤去をめざす運動を続けています。
毎年2月11日に行われる「初午まつり」には全国から500人をこえる人々が集い、ごちそうを食べ、御神酒を酌み交わしながら、基地反対のたたかいの決意を新たにしています。基地の真ん中にある平和公園に鎮座する百里稲荷を囲んでの賑やかなお祭りです。誰でも参加自由ですので、お気軽にどうぞ。
基地反対のたたかいは、百里で生活し続けることだと、地元のみなさんは語っています。百里基地反対同盟、地元のみなさんと連帯したたたかいは今も盛んに行われています。
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2月11日の初午祭では、百里基地訴訟弁護団の挨拶後に下記の参加7団体より連帯の挨拶がありました。
◎茨城平和擁護県民会議、
◎茨城県平和委員会、
◎農民運動茨城県連絡会、
◎社民党、
◎共産党、
◎新社会党、
◎日本妙宝、
最後に改憲の動きに反対し、戦争する国づくりのための航空自衛隊百里基地の撤去を目指して草の根の運動を地域から全県に広げる闘いを強めることを決意した。

(大勢の参加で賑わいの一幕を・資料より)
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百里基地訴訟
百里裁判は激しい基地反対闘争の中で、防衛庁の土地横取り事件として起こったものです。管制塔の真正面に位置する約2ヘクタールの土地の所有権をめぐって、基地反対派の農民と国が争ったものですが、農民側は、国が航空自衛隊百里基地用地のために農民から土地を買収することは、戦争放棄、戦力不保持を定めた憲法9条に照らし憲法違反であり無効である、という主張を展開しました。
第一審の水戸地裁は、自衛のためにあらかじめ防衛措置を講ずること、つまり軍隊を持つことを憲法は禁止していないが、今の自衛隊が憲法9条に違反しているかどうかは高度に政治的だから、国会や政府にその判断を任せて、裁判所は判断しないという自民党政府に完全に迎合した判決を出しました(1977年2月)。
第二審の東京高裁は、現在の自衛隊につき、その土地買収行為は民法第90条のいう「公の秩序、善良な風俗」に反しないから、無効とは言えないという判断を示し、憲法9条の解釈と適用は避けてしまいました(1981年7月)。
1989年6月、最高裁は国側の主張を支持し農民側の請求を退ける判決を下しました。最高裁の考えは「国が自衛隊の基地のために農民から土地を購入するのは、市民の間の通常の土地売買と同じことだから、憲法は関係ない」というもので、自衛隊の憲法判断を避けました。自衛隊を公式に認めることができなかったわけです。
百里裁判は「長沼」や「恵庭」と並ぶ自衛隊の憲法違反を問う裁判であり、戦争放棄、戦力不保持による恒久平和の実現を目指す日本国民や人類の理想を実現させるための裁判でした。