つくば市議会議員 金子かずお
週刊・新社会つくば 金子さん町を歩く 議会報告

週刊・新社会つくば
2022年7月27日 第1,260号 発行:新社会党つくば支部

元戦場カメラマン(報道写真家)
 石川文洋さん写真展が終わる


 1938年沖縄県生まれの石川文洋さんは、1964年から毎日映画社を経て1965年から戦場カメラマンとして南ベトナムの首都サイゴン(当時の首都名)に滞在し、フリーでベトナム共和国軍、アメリカ軍に従軍し、戦場取材をおこなった。

 1969年から朝日新聞社出版局写真部勤務。1984年から再度フリーに。石川さんはベトナム戦争の従軍取材による多数の報道写真で知られるが、撮影対象のジャンルは広範囲に渡り、各国の紛争地帯での撮影のほか、人びとの日常生活、肖像写真、舞台芸能(琉球舞踊)の写真なども撮影している。

 ベトナムのホーチミン市戦争証跡博物館には、ベトナム戦争を中心とする約250点の写真を寄贈したことを契機として、1998年9月より2階に写真常設展示コーナーが設けられている。

 戦争が終わった後も、石川さんはベトナムへの旅を続けました。65歳のときに日本を徒歩で縦断。長い旅路の中で、石川さんは生きることの意味を問い続けてきました。85歳を迎え、写真展の開催された土浦市で徒歩縦断途中にも残された人生の時間に向き合う中で、意見交換を行った。

 今回で石川文洋さんの写真展は県内で4回目を数えます。

 写真展は土浦市民オープンギャラリーで開催され開催期間は一週間程度でしたが、同室で開催された「戦争と母と子供たち、では村岡信明さんの絵画・パネル展」が開催され戦争関係の貴重な報道写真や絵画などを同時に見ることができました。


絵と詩で語る 日本大空襲
「戦争と母と子供たち、村岡信明さんの絵画・パネル展」終わる


 1945年3月、東京大空襲はわずか2時間の間に10万人以上が殺された人類史上最もっとも熾烈な残虐ホロコーストであった。アメリカ軍による空爆は全国で114都市、空襲で亡くなった人は50万人以上、著者は、空襲のすべてに共通している残虐性と非道さを“日本大空襲”と呼んでいる。あれから77年、体験者は減少しその事実を伝える危機が少なくなりました。

 絵・詩集『赤い涙』-東京大空襲・死と生の記憶は- 著者・村岡信明氏の体験した東京大空襲に基づく貴重な資料です。

 このたび、『赤い涙』を土浦市・つくば市・阿見町の各学校と図書館に寄贈しています。ぜひ、図書館等でご覧になってください。

村岡信明の経歴
モスクワにいて激動する世界史の変遷を体験。東欧社会主義政権崩壊時、東ドイツ、ハンガリー、チェコを訪問。北方芸術の研究でロシア、北欧、ヨーロッパ、東欧を歴訪。ハンガリー政府観光局の招聘でハンガリー世界遺産を巡り、出版。五社堂(日本・秋田県重要文化財)学術顧問。岩手県文化芸術振興審議会委員(東日本大震災の復興に提言)。


「戦争と平和を考えて」


石川さん、村岡さんの二人展
 報道カメラマン、石川文洋さん(84) と画家、村岡信明さん(90)の共同展覧会「戦争と平和、戦争と子どもたち・写真・絵画展」実行委員会(中村洋子さん主催)が7月19日から24日の間に土浦市の市民ギャラリーで開催された。

 ベトナム戦争や東京大空襲など戦争で苦しむ市民の姿を描いた作品100点を展示。主催者は「ウクライナでの戦争が続く中、平和を考えるきっかけになれば」と話している。


「戦争と平和パネル展」


石川さん、村岡さんの二人展プラス
 これまで紹介してきた元戦場カメラマンの石川文洋さんと絵画パネルの村岡信明さんの二人展に今回は、「広島の高校生が描いた原爆の絵画展」が参加して8月5日(金)から7日(日)まで阿見平和の会の主催で開催されます。

「広島の高校生が描いた原爆の絵画展」では、広島の高校生が被爆実態の絵画表現に挑戦。被爆者の証言を聞いて描き証言者に見てもらい何度も書き直した絵です。

とき 8月5日(金)午前9時〜7日(日)午後5時
ところ 阿見町中央公民館1階ロビー
入 場 無料





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